Creating yourself

「自分発見の旅から自分創造の旅へ」  

宝城紀行 - KTX

2006-05-30 22:57:37 | 旅行
KTXに一度乗ってみたいと思った。光州から竜山までは約3時間。狭いと聞いていたが、特にそうは思えない。荷物を下におろすと男性が手伝いましょうと言ってさっと棚に上げてくれた。彼の家族への話し方がまたうっとりするほど優しい。まるで「天国の子どもたち」というドラマに出てくるサジャンニム(社長さん)そっくりだ。人の話し方にうっとりするなんてなかなかない経験だ。韓国語が美しいと誰かが言ったとき、えっどこが?って思ったことがあるが、話し方によっては本当に美しく感じる。私はAsiana航空の機長のアナウンスを聞くためにANAよりAsianaを選びたいと思ったこともある。車内アナウンスもきれいだ。語尾が上がるとなんとも言えず優しくソフトに聞こえる。

車内販売でコーヒーを頼む。クッキーまでついてくるところが日本よりおしゃれだ。また窓にカーテンだけでなくシェードがあるのもいい。

竜山駅は大きくてウル駅に行く電車の乗り場をさがすので一苦労しそうだ。むだな動きは疲れるので近くに立っている若いお男性に聞くと、親切に切符売り場まで連れて行き、乗り場を教えてくれた。それにしても私が韓国語でソウルヨッというとみんなはてなと言う顔をする。仕方ないのでソウルステーションと言いかえるとやっと通じる。韓国語を勉強する身として情けない。

韓国語で「すみません」と言って呼びかけるとき、「チョギー」とか「ヨボセヨ」と言って話し掛けるのがなぜか気恥ずかしい。唐突に話し掛けるのもなんなのでここだけは「すみません、新世界ペッカージョンオディイッスムニカ」と聞くと相手は日本人だったりする。まったく何でもかんでも人に聞く私。地図が読めないから、人に地図を見せてあっちこっちと教えてもらったほうが早い。南山パークホテルは小さいホテルで、部屋も6畳ぐらいだが、清潔なのは一流ホテル並。気にいってしまった。これで5000円以下なんて非常にお得。冷蔵庫にはファイブミニが入ってて無料。市内通話も無料。荷物を運ぶのすら手伝ってくれるし、フロントの人も可愛くて親切。

この間行ったアカスリのお店が気にいったのでそこに行く。食事もついて2時間で70000ウォン。ゆで卵とアカスリタオルをおみやげにまでもらった。

帰りはリムジンバスを待っていたら、2種類あるらしく高級なのは23000ウォン、普通は7500ウォン。普通といっても十分スペースがあるので普通のリムジンで仁川空港へ。

国際電話カードを買おうとしたが、お金をいれてもカードが出てこない。何度かランプが入れた金額を表示するのでその都度押すがだめだ。誰かが電話してくれるが、人が来るのかどうかわからない。お金だけとって物を出さない機械なんてとうらめしげに見ていると、しばらくしてカードの一部分が出てきた。引っ張り出すと、なんと3枚のカードが出てきた。昨日も100ウォン入れて話したらはなし終わったとたんにお金がもどったり、また、国際電話をかけようとするのにさっぱりうまくいかなかったり、ホテルでかけたらさぞかし高かろうと思ってたら、国際電話が700ウォンしかチャージされなかったり、なんだか韓国の電話システムはよくわからない。

韓国のみなさん、お世話になりました。親切にしてくれた人が皆幸せになるようにと願わずにはいられない。

帰りのフライトも快適だった。一人旅がくせになりそう。娘は一人暮らし体験ができて楽しかったそうだ。

宝城紀行 - ポソン茶園

2006-05-30 22:20:00 | 旅行
光州駅6時発の電車で宝城に向かう。なぜか後ろ向き。座席の向きを変えようとすると途中から向きが変わるからと誰かが言ってくれた。なるほど、西光州駅に着くと方向転換され、前向きになる。1時間45分の旅はあっという間に過ぎ、宝城(ポソン)駅に到着。車に乗ろうとしている男性をつかまえて、バスターミナルはどこか聞くが相手の言っていることが通じていないことを見てとると乗せてってくれるという。中には奥さんらしき人がいる。親切に甘えてバスターミナルまで乗せて行ってもらう。

バスに乗って次の停留所に止まると、電車で一緒だった人が乗ってくる。どうやって私がすでにバスに乗っているのか聞いてきた。そりゃそうだよね。私は彼らより後に出たのだから。しばらくするとバスの運転手さんが茶畑だよと教えてくれる。あこがれのポソン茶園だ。わくわくしてくる。小さな道を奥へと入って行くと小ぶりの茶畑で女たちが茶摘をしている姿が見える。緑の茶畑に女たちの明るい衣服が映える。

さらに奥に進み、ポソンタウンという所の入り口で入場料を払い入っていく。視界が一挙に広がり、見渡す限り緑色のうねりをなした大きな茶畑が姿を現す。ところどころに杉の木立がアクセントになっている。想像していたのと違わないゴージャスな緑の絨毯。一瞬にしてここにまた来ようと心に決める。気温も心地良い暖かさで、曇り空も緑の美しさの妨げにはなっていない。むしろ青空の下よりもっと落ち着いた色を見せてきれいなのではと思える。

度々例の日本語を話す女性に会って声をかけあうが、言葉はいらないと思った。連れがいると話さなきゃならないから、意味のない言葉を話す自分がいやになることがよくある。だから、一人で心の中で美しさを満喫し自然にひたすら融合するその時間が幸福に思える。かっこうがのどかに歌っている。うぐいすの鳴き声もする。自然が奏でる音楽。マーラーの「巨人」という曲の序曲はこういう場所で生まれたのかも。

茶店でお茶をいただく。色はほんのりついているだけ。味も日本茶と違って薄いが、ほのかに上品な味がする。お茶は気分だから。のんびりしているうちに3時間も経ってしまった。2時のKTXで光州からソウルに出発するので、バスターミナルにもどるバスに乗る。


宝城紀行 - 光州へ

2006-05-29 20:24:40 | 旅行
週間天気予報をチェックしていたが、Yahoo Japanの天気予報は晴れ、Yahoo USAのものは雨。ホテルはキャンセルチャージが派生するもの。雨だと思っていけば間違いなしと思って決行。

ANAの8時20分羽田発の便で金哺空港に到着。外は雨。電車で竜山から光州までKTXでという選択肢もあったが、ソウルの雨から一刻も早く逃れたいと思って、Asianaで飛ぶことにする。乗り継ぎ時間が40分しかない便に乗れればそれもよし、ダメだったら2時間後の次の便で。結局、出発時間ぎりぎりセーフで早い便に乗れた。国際線と国内線のターミナルがかなり離れている上、空港内を循環するバスは7・8分に1度しか来ないので、普通の人はこの早い便に乗り継ぎするためには荷物を預けず、タクシーでターミナル移動するしかないだろう。それもラッキーだったらという条件つきで。

KTXだったら4時到着予定が、12時半前には到着。タクシーで光州コリアナホテルへ。いくらと聞くと10000ウォンとのこと。ぼられないように8000ウォンで行ってねと言ったら、メーターだからと言われた。そりゃそうだ。で、結局7800ウォンで到着。ホテルの外観はかなりあやしい。コリアナツーリストホテルとなっているが、似たような名前の違うところ?と一度は疑ったが同一のものだとわかって安心する。外観よりホテルの部屋はだいぶましで、中にはパソコンや冷水機まで設置されていて備品が多い。8階なのに窓の外は垣根になっている。

光州駅まで歩いていき翌日の宝城駅の出発時間を調べる。といっても時刻表はどこにもなく、駅員さんに書いてもらっただけ。アッチメヌン(午前は)と言って書いてくれたのは2本だけ。コインロッカーの開けかたを確認し、ロッテ百貨店に向かう。地図で見ると1ブロックぐらいなのに実際歩くとかなり遠い。女性の洋服のフロアが多く、値段もけっこう高い。見ていると台所用具であれ食品売り場であれ、店員さんが話しかけてくる。ボーンチャイナの持ち手のあるお玉を買ったが、30%もまけてくれた。私は旅の記念には飾り物より実際使える台所用品を買うことにしている。

半端な時間だったが、お腹がすいたので、石焼ピビンバを注文する。何も考えずにかき混ぜたのでかなり辛かった。辛すぎると味がわからないので、損した気分になる。ガイドブックを見ていたらついうたたねしてしまった。前日は遅くまで準備してたし朝も早かったからだ。ホテルまではタクシーにする。

ポソンへの道

2006-05-25 19:43:21 | 旅行
最近とみに癒しを求めている。酸素が吸いたい。マイナスイオンを浴びたい。

というわけで行きたいところの一つとして暖めていたポソンへ一人旅をしようと思う。ポソンは韓国にある。しかし、ソウルから光州までKTXで約3時間、光州から宝城までバスで1時間半(電車は一日に2度しかないらしい)、さらに宝城からポソン茶園まで数少ない本数のバスに乗っていくことになる。これじゃ、アメリカ西海岸に行くほうが早い。しかし、人生はいつかと言っていたら実現しないことが多い。その証拠に中学校の頃からドイツやオーストリアに行きたいと思って、ドイツ語の個人レッスンまで受けたのに、一度も行ったことがない。

だから、今このとき実現できそうなことは実現しようと思う。娘にとっては初めての数日間の留守番。さて、どうなることやら。

5台目の掃除機

2006-05-18 21:31:15 | 日記
きれい好きだけど掃除するのはめんどうくさいので、いつもぱっとしない家の中。ほこりで人は死なない(友人のお母さんの言葉)。だから、そうカリカリすることはない。しかし、そんな私でも5台目の掃除機を買うことになった。ペットを飼っていると、性能の悪い掃除機は許せない。そうだ、掃除がきらいなのは、掃除機が思うようにほこりを吸ってくれないせいだ。

娘は生まれてから一度も自ずから掃除をしたことがない。「ねぇ、掃除しないの?」「うん、するよ」「いつするの」「そのうち」「ねぇ、いいかげんにしなさいよ」「なんだか、やる気が起きないんだよね、この部屋」「あまりほこりがたまってると体に悪いよ」「一人暮らしするようになったらやる」という具合で一向に掃除をする気配を見せない。私も見て見ぬふりを数ヶ月。結局掃除は気になる人がやるように運命づけられている。

娘の部屋を掃除するには動機付けが必要だ。掃除機を購入するというような画期的なことでしない限り、この部屋を掃除する気は起こらない。というわけで、ダイソンの8万円以上もする掃除機(いつまでも吸引力が衰えないというのが売り)を購入(実際払ったのは6万5千円)。まず、布団のほこりを吸い、4畳半のカーペットを隅々まで吸う。透明のフィルターなのでほこりがたまっていくのが一目瞭然。なんとほこりは一気にフィルターはMaxに達してしまった。紙製のフィルターでは絶対味わえない充実感。

ついでに猫の毛も吸いたいが絶対やらしてくれないだろうな。

スタンバイ旅行の醍醐味

2006-05-14 04:06:59 | 旅行
先週、ポートランドまで書いて疲れてしまったので、締めくくりを書かずに終えてしまった。

スタンバイ旅行の極意というか醍醐味は最後まで乗れるかどうかわからないことだ。友人に「乗れなかったらどうするの?」と聞かれて、「さて...乗れないということがわかってから考える」と答えた。

当日、シアトルの出発ゲートまで行くとやけに人が多い。娘に「成田を出発したときより、人が多いね」と言うと、「うん、ずっと多い。これに乗れなかったら次の飛行機は何時なの?」と聞く。「次の飛行機はないの」「えっ?」「次は明日。でも、明日はもっと混むはずだから」「...」もし、乗れなかったら、サンフランシスコにでも飛んで、1泊し、大阪行きでも名古屋行きでもかたっぱしから挑戦したことだろう。しかし、実際乗れないとわかるまで心配しない。スタンバイ旅行には楽天的思考とうまくいかなかったときの状況を受け入れ、次の行動を前向きに考える柔軟性が必要だ。またそういう状況を切り抜けること自体を旅の面白みとして楽しめるようでなければならない。

娘はどのクラスに乗ってもいいようにすったもんだの末、私のズボンをはかせていたが(あまりカジュアルな服装だとエコノミーに限定される)、出発ぎりぎりにもらった搭乗券のクラスは、その甲斐もなくエコノミー。でも、乗れるだけでありがたかった。

「出国手続きは済ませましたか」と聞かれたが、「えっ、そんなのあるの?」って感じで(去年の6月はなかった)大慌てで指紋と虹彩の生体認証検査を受ける。その機械はゲート際に一台おかれているだけで、そういう認証を受けたかどうかは誰がどうやって管理しているか不明。「これ受けなかったらどうなるの?」と聞いたら、「今度また米国にくるとき、前回の出国記録がなかったということで困るわよ」ということだ。

今回の旅行は2泊4日のあわただしい旅行でかなり疲れたが、同じ4日間でも、記憶にはしっかり刻印されるので、だらだら過ごす4日間に比べて長く感じる。年をとればとるほど時が経つのが早いというが、短期記憶が薄れるのと関係しているらしい。だから、長期記憶として残るようなできごとが重なるとその年はいつもの年より長く感じられるということになる。

昨日は3週間分も読まずにたまっていた新聞を読み始めた。寒いせいか猫がまたしつこく私の膝にのっかってくる。そういえば、テレビも何週間も見ていない。世捨て人みたいな生活だ。

今行きたい所。韓国の宝城市。茶園がある。杉の木と茶園の緑が生命の洗濯をしてくれそうだ。ソウルから何時間もかかるようだが思い切り緑を浴びてみたい。

ポートランド

2006-05-07 12:37:07 | 旅行
アメリカ人だけどまったく異文化を感じない友人がこのポートランドにいる友人だ。何年ぶりだろう。菜食主義者の友人であることを娘に話していたが、連れて行ってもらった日本料理店でいきなり「カツドン」と言うので、小声で「あのさ、菜食主義者なんだよ。相手の気持ち考えたら肉なんて見たくないはずだよ」と言ったら、「あっ、そうか。じゃぁ、うどん」と言ってうどんを注文。揚げだし豆腐も頼んでくれたのに(娘は揚げだし豆腐が大好き)、食べようとしない。友人が自身のために頼んだものなのに、自分が食べたら彼の分が減るのが「悪いから」なのだそうだ。「悪い?「悪くありません」片言の日本語がわかる友人は「悪い」の意味はbad以外にあるとはわからない。

オレゴン州ポートランドでの時間は約5時間。まだ咲いていないけど、いちおう所在確認のために入り口だけ訪問したローズガーデン。ポートランドはRose Cityと呼ばれるとおりバラで有名だ。オレゴン最高峰マウントフッド(3427m)を臨みながらコロンビア川沿いをドライブ。ゆったりしたコロンビア川を見ていると黒人霊歌Deep Riverという歌を思い浮かべる。

コロンビア川の景観を思う存分望めるスポットにはVista Houseという1916年に建設、つい最近復旧工事の済んだ建物がある。

その後マルトノマ滝へ。2つの滝を足して高さ200メートルぐらい。10分ぐらい上ると下の方の滝を見ることができる。滝に向ってカメラを向けると滝のいきおいと高さに足がすくみそうでだめだった。

小型飛行機はスリル満点

2006-05-07 11:42:38 | 旅行
エアポートシャトルバスの切符を買って10時にエアポートに到着。国内線のイージーチェックインは本当に簡単。娘が「あの簡単なやつ自分でやる」と言ったくらい。セキュリティ検査でIDカードを見せると、ほかのIDがないかという。日本では決して言われないこと。アメリカ人はIDをしっかり見る。国内だからパスポートをホテルに置いて来ようかと思ったけど持って来てよかった。靴とジャケットも脱ぐ。私たちの後ろの人はかなり念入りにボディチェックを受けていた。

友人に電話しようとテレフォンカードを購入。アメリカのテレカは日本のと違って、カードを挿入しない。単にカードに書いてある電話番号の所に電話して自動音声装置の指示をあおぐ。指示にしたがって電話をかけると、IDナンバーを入力しろという。どこを見てもIDナンバーらしいものがない。やれやれ。誰かに聞こうとするが、みんな携帯電話で話してひまそうな人がいない。カフェで食べている人のところまで足を延ばして聞いてみる。なんとスクラッチするとIDナンバーが出てきた。これは絶対自分ではわからなかったこと。ちなみに日本のクレジットカードは受け付けなかった。しかし、アメリカ携帯電話は普通の家庭の電話と同じような番号形態になっているので、かける側としては何気にかけやすい。

Brasilia、EMB120という30人乗りの小型飛行機が今回乗る飛行機だ。天井に頭がつく人もいる。フライトアテンダントが非常ドアのわきに座っている人に、緊急脱出時はヘルプできる?と確認。40分足らずの飛行でもちゃんとスナック菓子と飲み物が出る。彼女は1日何往復働いているのだろう?若いときは小さい飛行機でも平気だったけど、久々だとゆれがきびしい。目を閉じて自分はスペースマウンテンに乗っているんだといい聞かせて切り抜けた。もともと乗り物に弱い娘はすっかり気持ち悪くなってしまった。

(うしろはアラスカ航空。エスキモーの顔がロゴ)

シアトル・タコマ国際空港から市内へ

2006-05-07 10:20:29 | 旅行
タクシーで行けば問題ないのだけれど、他の手段もチェックしたい。エアポーターという主要ホテルまで連れて行くのと市内バスがある。メトロというから最初地下鉄だと思っていたら、メトロという名前の市内バスだった。美形の男性に市内バスの乗り場を聞いておきながら、エアポーターのチケット売り場に行ったら(単にどのぐらいお金と時間がそれぞれ得か損かチェックしようと思っただけなんだけど)、わざわざ追いかけてきて、違うよと言ってくる。結局、タクシーは30ドル、エアポーターは2人で17ドル、市内バスは3ドル。チェックインまで時間があるし、地元の人の交通手段を1回は使ってみたかったので、市内バスにした。

バス乗り場で待っている人に、シェラトンホテルに行くにはどのバスがいいのかまたどの辺で降りればいいのか等など聞いた。メキシカンの顔をした女性は、親切に応えてくれ、私が日本から来たとわかると、日本が好きだと言った。「私は日本のサンクロレラを愛用してるのよ。とても体にいいわ。きっと日本だったらもっと安いはずよ」(私もこれからそれを愛用しようと心に誓う)それから私の(地味な)服装が美しいとか誉めてくれた。彼女の言葉全体の雰囲気からあまり裕福ではないことが感じられ、曲がりなりにも旅行ができる身分の私はなんだか申し訳ないような気にさえなる。昔、ネパールで靴下とハンカチを誉められたときに似たような心持だ。

シェラトンホテルで「ノースモーキングルームをお願い」と言ったら、全部ノースモーキングルームとの答え。ワシントン州全体がノースモーキングで、外でしか吸えないらしい。州民の80%に支持されて制定された法律とのことだ。「ところでこの料金より安いレートって今日時点でもやはりないの?」「トップフロアのジムって無料なの?」と聞いていたら、いつの間にか後ろに長い列ができていた。

シアトルの天気は完璧な晴れ。少し寝てから、ウォーターフロントまで歩いて行った。娘はしきりにスターバックスが多いのに驚き、あっこれで何軒目といちいち数えていたが、あまりにあるので途中で止めた。スターバックスはシアトルが発祥地だと説明したら納得。Macy'sやNordstrom、その他色々なブランド店が並んでいる。ショッピング派はマンハッタンの5番街よりも楽しいかも。ショッピングが苦手なので何も買わない。娘もさんざん迷ったあげく何も買わない。こんなところ私に似てるのね。優柔不断が2人。始末に終えない。「迷うってことは本当に欲しいってことじゃないんだよ」と私。「あれもこれも欲しいんだけどお金がないから迷うんだよ」と娘。

いったんホテルに帰って一休みして8時頃夕食に出かけた。夜は店が早くしまい、Subwayのようなサンドイッチ店しか開いてない。「シアトルに来てまでSubwayはなぁ」という娘に結局、Waterfrontまでまた歩いて行くことに。そこで繁盛してそうなお店を見つけ、入店。上品なお店らしく量もアメリカのお店にしては多すぎず、シーザーズサラダと娘はラザニア、私はアラスカ産の魚料理を頼んだが、とても美味しくて幸せな気分になった。

どうする?1日延ばす?というところでまたひと悶着。私は休みがあるけど娘は土曜日学校がある。普段命令形て来ている自分がこういうときだけ娘に判断をあおらせるのは酷かと思い、1日延長を決めたのは自分。ポートランドの友人に電話したら急にポートランドに行きたくなった。きゅうきょポートランド行きを手配開始。今会わなかったら一生会えないかもという気持ちも手伝った。ホテルでインターネットは無料だけど順番待ち。午後11時に手配完了。

ゴールデンウィークのスタンバイ旅行

2006-05-07 08:59:38 | 旅行
入社以来、ゴールデンウィークに海外旅行なんてまず考えたことがない。ただ一度、SARSが流行っていたときは旅行者が極端に少なかったので、2泊でバンコクに急遽行ったことがあるだけ。

今回は、数枚ある有効期限が間近の無料券を一度も使用せず切らしてしまうのがもったいないということと、久々の利用で自社便のサービスを再認識しようという好学精神のため(とってつけた理由)。娘が土曜日も学校があるので旅行する日・日数はいつもかなり制限される。

当初、6日には学校に行きたいという娘のために、3日出発5日帰国で米国(アジアよりは混み加減がまし)旅行を計画。3時間前のチェックインと言われているが、イージーチェックインが空いていたので、あっという間にチェックイン完了(ヘルプの方が親切だっただけ。娘は私の恐る恐る画面をタッチするさまがおかしいと指摘)。ゴールデンウィークといえどそんなにごった返しという雰囲気はなかった。

物の見方ってすべて基準値がどこにあるかで変わるもので、最悪の状態を想定していくとたいしたことではないと思えることが多い。(高をくくって失敗することも多い)

娘と私は別々のクラス。それぞれにとって快適なフライトだった。ちょっと年配のフライトアテンダントがメニューを読み上げるとき、老眼鏡をさっと出すところあたり、ご愛嬌。「前菜これとこれどちらか選ぶようになってるんだけど」「どちらも美味しそうね」「両方ともどうぞ」二皿置いていく。行きのフライトで学んだこと、相手のサービスに応えているとお腹が大変なことになるので、きちんとNOといわなきゃいけないこと(なかなか自分はNoという言葉がすぐ出てくるマインド設定にはなってない)。また、ワインなどは気をつけないと勝手に注がれているので、すばやく「もういらない」といわなきゃいけないこと。

シアトル・タコマ国際空港に近づくにつれてレイニエ山が見えてきたときは、感慨深いものが込み上げてきた。20年前の入社時のトレーニングを受けた場所がシアトルだったから、20年後の今、この地を訪ねるのは意味のあることかもしれない。