Creating yourself

「自分発見の旅から自分創造の旅へ」  

ソウル一泊旅行と里親探しその後 Part2

2009-06-13 15:18:23 | 旅行

友人と一泊でどこかへ行こうということで国内旅行も考えたが、やはり韓国がいいということになったというか私はやはり海外旅行がわくわくする。国内は宿泊代が高くつくし。

前回できたてのホテルに泊まったが、金浦空港からの便がいい上、きれいだし、ハイテク機能がついているのでそこに決めた。特に部屋代がこの季節お得になっていたこともある。

ところが友人の父上が病気になって結局迷った末一人で行くことにした。一人で行くのは全然平気だが、1泊で買い物以外の何ができるかが問題である。ソウルに限られるのであまり冒険もできないし。友人とならただぶらぶらおしゃべりしながら楽しむだけでもいい。一人でどう充実させるかがポイントである。

結局、「パリの恋人」のロケ地の一つである、ナクサン公園とベジタリアンの友人が薦めてくれたレストランで「山村」という所に行くことを目標にした。

空港から地下鉄5号線で孔徳(ゴンドク)駅行きの切符を買う。切符はプラスチックカードに進化していて、切符代のほかに500ウォンのデポジットが含まれる。到着地でリファンドしてもらうのだ。きっとカードは使いまわしでごみを減らすのとキセルをなくす効果をねらってのことか。確かにKorailなど利用していると切符を回収するところがなかったりするから、不正をどうやってとりしまるのか不思議に思ったことがある。

I can do it! とどこかで聞いたことのあるようなメッセージ。「外国へ行こう!産業人材公団がグローバルリーダーとしての力を共に発揮していきます」

地下鉄ではよく物売りが登場する。けっこう私はそこで買うのが好きで、今回はUVケアのスポーツ用ひじあてを買った。2000ウォン(160円)。

韓国の地下鉄はにぎやかだ。携帯電話は鳴らし放題。日本のバスで乗客が私を含めて二人なのに携帯電話で話したことでバスの運転手に注意されたことがある。悪いけどバスの運転手の音の方がずっとうるさかったし、私の周りには誰もいなかったし静かに話し手短かに終えたのである。おまけに緊急性もあった。友人もまったく同様の経験をしたことがあるという。携帯電話がなぜいけないのかを考えれば注意すべきケースとほっておいていいケースがあることを考えない日本人の画一化した考えがこわいと思う。

ロッテシティホテルでは、まだチェックインの時間になってませんねと言いながらも12時に到着した私を部屋に入れてくれた。部屋でガイドブックを見ながら、半日でどこを周れるか検討した。

まず、地下鉄4号線ヘファ(恵化)に行って、マロニエ公園で道を聞くと、案の定後についてきてと途中までアジュモニが案内してくれた。公園を後ろにして坂を上っていく。真夏のような暑さだ。

ベンチに座ると犬を連れたおじさんが話しかけてきて、韓国語上手だね、頭がいいねなんてなことを言ってくれた(これは頭の問題じゃないけど)。10分の一ぐらいしかわからなかったけど、うちにも犬がいて死んだよなんてな会話はできた。それにしてもこんな暑い日に散歩はいけませんよ。犬がはぁはぁ言ってるじゃありませんか。おまけに地面は靴をはかない犬にとっては熱くてやけどしちゃいますよ。ということまでは言語能力がついていかず言えなかった。

この二人は俳優。たまたまドラマのロケをやっていました。

遠くにソウルタワーが見えます。

ナクサン公園を後にして、地下鉄1号線で鍾路5街(チョンノオーガ)に行き、広蔵市場(クァンジャンシジャン)に行く。市場ではおじさんおばさんたちが楽しそうにお店のそれぞれの席に座って食べている。私もせっかくだから何か食べようと思うがどの店にしていいかわからない。何かちょっと気恥ずかしい。どこの店がいいかなと迷っているうちにお汁粉みたいなものが目に止まり、お店のお姉さんに入んなさいと言われ、吸い込まれるように入った。本当はチチミが食べたかったのだけどあまりたくさんお店があるのでかえって決められなかった。お汁粉みたいなのはあずき粥(パッチュ)といい、小豆の汁の中にご飯も入っていて、お砂糖を自分で好きなだけ入れて食べる。冷たい辛いスープがつけあわせてあって甘いものを食べた後にすっきりする。

お店の人が話しかけてくれ、あなたも冬ソナが好きなの?と聞かれる。私はチャンヒョクが好きなの。コッチというドラマも良かった。チャンドンゴンは?好きです。お客さんの一人が「私のいとこがチャンドンゴンの弟と結婚したの。式にはチャンドンゴンももちろん来てたわよ」とちょっとうらやましいお話。

あずき粥。全然甘くありません。自分で砂糖を入れて調整するのです。

広蔵市場を後にして、鐘路のチムジルバンに向かう。地下2階の入り口はどう見てもやくざが二人いて怪しい雰囲気だ。ドラマでしょっちゅうやくざを見てるせいか、やくざにもなんらかの愛嬌を感じてしまう。お店の人もけだるそうに受付をしている。浴衣つきで6000ウォン。せっかくだからマッサージをつけてもらう。2時間で60000ウォン。あまりおばさんの力が強いので痛い。こんなに痛いマッサージは初めてだ。特に腕がめちゃくちゃ痛い。それだけ凝っていたということだ。

次は、仁寺洞の「山村」というレストランへ。丁度運良く韓国舞踊をやっている時間帯でファン・ジニで見たような静かな踊りを楽しむことができた。食事はいきなり20種類以上の野菜のオードブル。続いて豆腐料理ときのこの天ぷらがメイン。こんなに食べられません。韓国ではおかずの数が多ければ多いほどいいのだそうだ。残すのが悪いので、一皿の量を少なくしたらどうでしょうかと提案してみる。

ホテルに帰ってインターネットをしたいので聞いてみるとビジネスコーナーというところで無料で使用できる。地下には先月オープンしたばかりのスーパーマーケット(ロッテマート)が夜11時まで開いている。品数はあまりなかったけど、ちょっとしたものは買える。なんて便利なのだ。駅には直結してるし。

翌朝は金浦ではなく、仁川国際空港に初めて鉄道で行ってみる。金浦まで地下鉄5号線を使い、そこからAREXという電車で仁川国際空港まで行く。7時51分にコンドク駅を 出て9時13分に到着。AREXは乗客が少なく、新しいのできれいだ。景色もよく、バスよりゆったり感がある。今なら料金も安い。仁川空港には何度も行ったことがあるのに、植物園があるのを初めて知った。これもAREXに乗ったおかげだ。2年前にできたのだそうだ。世界の空港に何度か選ばれたことがあるようだがそれも無理ない。

たった1日だったけど、色々な所に行くと長い印象的な時間になるのがいい。人と行くのもいいけど、一人旅は気を遣わなくていい分だけ楽だ。一人で寂しいでしょと言われるけど、ごめん、全然て感じだ。だって私のように一般観光客が行かないようなへんな所(韓国語しか通じない銭湯みたいなところとかPCパンとか韓国といっても焼肉ではなくベジタリアンレストラン)なかなか一緒に行けないものね。

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今日は残った2匹の子猫を友人がひきとった。老夫婦が寂しそうだった。小さくてやせた1匹ぐらいは彼らの元に残るだろうと思ったらしい。友人は一匹はもらいたいと言ってたが彼女の友人も欲しいということで急遽2匹ひきとることになったのだ。前の晩お母さん猫ともらわれるだろう猫には言い聞かせていたらしい。子猫もなんとなく異変に気づいて緊張気味だ。もう一匹の猫もおしりをこちらに向けて窓を見ている。猫の後姿は風情がある。3ヶ月近くも一緒に住んでいた猫を里親に出すのはさすがに寂しいだろう。ちょっとぐらい無理しても本当は引きとめておきたかったに違いない。うちには大人の猫が5匹いますからとは言ってたけど、いきなり2匹というシナリオにちょっととまどいと寂しさが伝わってきた。 

飼い主もそうだけど、いくら猫でも親子を引き離すのはかわいそうな光景だ。子猫はすぐ過去のことは忘れて新しい環境で幸せになると思うし、そしてそれはほんの一時の感傷だとは思うけど。

すでに黒白ちゃんの里親になった二人の男性からは近況が知らされてきた。一匹は「キラちゃん」もう一匹は「なずなちゃん」と名づけ、どちらも元気いっぱいだそうだ。あとの2匹は猫おばさんが近所の人にもらってもらった。なんたって小さくてかわいいうちに貰い手を見つけるのが一番。と言いながらも老夫婦のため息が聞こえてきそうだ。猫のためと言い聞かせながらも今晩は寂しい気持ちをおさえるのがつらいときだろう。 私だってかわいくてもらいたいくらいだったから。猫ちゃんたち幸せになってね。

アメ太ときなこ。うまい具合に2匹並びました。本当にいつもモニターの前でじゃれあうのでじゃまでしょうがありません。最近のアメ太ときなこは→アメ太のしっぽで遊ぶきなこ