3泊4日のはずが、フライトがキャンセルになったので、結局2泊3日に。飛行機で見た韓国映画"Family Ties"なかなか味わい深かった。3つの別々のストーリーが最後に交差していくところが新鮮。それにしても「マリーアントワネット」は英語で見たせいか、さっぱりつまらなかった。主役を演じた女性が初々しく我々のイメージする高飛車な王妃とは違っていたのは予想どおりだったけど。
空港に着いた途端ホテルへまっしぐら。と言ってもこれはあたりまえのことか。チェックインしようとしたら、相棒が止める。このままミーティングルームへ行こうというのだ。確かに我々は一日をロスしているのだから、それもしょうがない。スーツケースを転がしながら、会議室へ。さすがに何回か睡魔が襲ってきてこのまま眠れたらどんなに幸せだろうという瞬間があった。しかし、仕事なんだと自分に厳しく言い聞かせ頑張りとおした。アメリカ人て本当に意見を自由に言うことこの上ない。別に質問の時でもなんでもないのに、ひとりが意見を述べ始めたと思ったら次々と手があがる。MCが「あとひとりだけ」と言うがそれを言ったあとにも5人は立て続けに意見を言っていた。別にどうしても言わなきゃいけないってほどの意見ではなかったけどね。
そういう私は無口をだいぶとおしていた。なんだか意見も考えもない単なる大人しい日本人と思われたのだろう。2日目の午後になっていきなり、自己主張したくなった。相手になんと思われるのかを気にするのではない。私がどう思うかをいう事が大切なのだと自分に言い聞かせ、途端に話し始めた。ほんの少し「あれっ」という雰囲気が感じられたが、話すのも聞くのも得意な彼らは、へたくそな英語の私の発言でもだまって話させてくれた。私の隣に座っているラオス系米国人が落ち着いて理論的な意見を展開するので、"You are cool"と言ったら、"You mean I am calm?"といわれた。そうだね、Coolと言ったら、かっこいいという意味になっちゃうものね。私は冷静だねと言ったつもりだったけど。
休憩の時間にチェックインをして、仕事が終わると、荷物を部屋において、すぐその足で再び空港へ。空港からBartという汽車に乗りダウンタウンへ向かう。Bartは3年前に開通したらしい。汽車が来るまでひまだったので、ハンサムな駅員さんをつかまえて写真をぱちり。ダウンタウンではケーブルカーに乗りフィッシャーマンズワーフへ。実はケーブルカーは乗り心地が悪い。私は気持ち悪くなってしまった。おまけに時間がかかること。帰りは絶対タクシーだ。
2日目は同様にダウンタウンへと思ったが、昔仕事で宿泊していたSan Mateoに行ってみたいと思った。たまたまSan Mateoに住む男性が同じテーブルにいたので、彼に乗せて行ってもらった。そのあとCalTrainでダウンタウンへ。切符を買わずに乗ったので$250罰金だよと言われた。結局、許してもらったが、汽車の中で買おうなんて考えは甘かった。乗車賃として出したお金もとってはいけないことになっているらしい。
路面電車に乗り継いでPowell streetまで行き、1908年にオープンしたというレストランで食事。切符の裏を見たらカスタマーサービスの住所が書いてある。5桁のZip codeが私の社員番号とまったく同じだ。なんだか宝くじにでも当ったような気分だが、何も景品はない。
たった2泊の出張旅行だったのに、Bartに、Caltrainに、ケーブルカー、路面電車、タクシー、米国社員の車、ホテルのVan、無賃乗車と色々な乗り物の経験ができた。