4時過ぎに散歩に出た。昼間しか行ったことのない公園は夕方の顔があって新鮮だ。
鷺が止まっている。餌をねらうでもなくただつったっている風だ。あまりに静止している時間が長いので、もしかしてこれ新しい置物?近くにいるおじさんに聞いてみる。
本物ですよ。4時半にいつもやってくるんですよ。僕がこの時間に来るので4時ごろからあの木に止まって待ってるんですよ。さばやいわしやしゃもは食べず、あじばっかり食べますね。今日は2匹やったんですが、まだ欲しいみたいですね。(鷺はじーっとして飛び立つ気配はまったくない)あまり食べすぎもいけないので2匹ぐらいにしておきます。
黒と白の猫がおじさんのそばにいる。可愛い顔をしている。時々お腹を見せてごろんごろーんしている。茶白の猫もやってきた。ソックスが全部白でこれもかわいい。この公園ですでに8匹目の猫だ。うち6匹は誰かが捨てていったらしい。首輪をしているのもいたので飼い猫かと思ったらその子も捨て猫らしい。現場を発見して注意したら、その日はもってかえったけど、翌日またおいていった。
ボランティアのおばさんが何匹かは手術をさせて餌も面倒を見ているらしい。餌はやるなといたるところに書いてあるが、どうやら賢い猫が一匹いて、近所の火事のとき激しく鳴いておばさんに知らせた。「わたしにゃ猫語がわからないのよ」と言いつつも鳴きやまないので、あたりを見回してみたらなんとアパートからどーんと音がして燃えているのを発見したというわけである。無事消防車を呼び被害を拡大せずにすんだということである。おじさんもなついてくる1匹については責任持つといって、「万一この子を処分するようなことがあったら僕に連絡してくれ。」と電話番号を残してあるとのことである。こういうこともあってか公園管理側も猫を放置してある。どうもおじさんはあまり動物が好きでない奥さんをお持ちのようだ。
土曜日の夕方には近所の行き着けの店に飲みに行くんだけど、途中必ず一匹の猫が出てくるんですよ。だから、待っててな、餌もってきてやっから。と言って2時間ごぐらいに店からマグロの切れ端をもらって帰るとその時間に必ず再び出てくるらしい。
飛べないかもがいるんですよ。その子は私がめんどうみてやってるんです。かわいそうだからね。
それにしても1匹なら避妊手術もたいした金額じゃないのに、そのままにするから何匹にもなってそれでなおさら避妊ができなくなって捨てるというパターン。せめてあきらめる前に里親を探す努力ぐらいなぜしないのかそれが理解できない。