お大師まいりのポスター

山口市の秋穂地区には「秋穂八十八ヶ所」という霊場があります。
秋穂の遍明院というお寺の性海法印というお坊さんが1783年に
四国八十八ヶ所の各霊場から御符と敷地の土を持ち帰り、
秋穂の地にその土を撒いて霊場を定めたのが始まりとされています。
毎年、弘法大師の命日とされる旧暦の3月20日と21日に各霊場では
「お接待」が行われ、多くの巡礼の方たちで賑わいます。
子供の頃から「お大師様」と言って親しんできたお堂の中では
地区の人たちがお経を唱え、外では地区で用意したおにぎりや
お菓子や飲み物などをお参りの方たちにお接待するのです。
今年は4月17日(月)・18日(火)に行われます。
うちの母親もこの時には駆り出されます。狭い地域なのですが、
2日間ですべての霊場を回るとなると、それなりに大変なようで
自分や家族の年齢と同じ数字の札所や厄年の札所を回る人が
多いようです。うちの近所のお大師様は42番霊場なので、
男の厄年と同じということでお参りの方が多いようです。
実を言いますと、僕は地元に住んでいながらまだ一度も
「お大師まいり」をしたことがないのです。信仰心のないバチ当たり
な人間であるのと、この日は必ずしも休日ではないのでなかなか
機会がないのです。たとえ休日に重なったとしても、花が一杯の
この時期には山に行っているので、それどころではありません。
「お大師まいり」のコツをお教えしますと、2日間にわたって
お接待は行われるのですが、お接待をする人たちはだいたいが
かなり高齢のご婦人たちになっています。緊張感を長く持続できる
年齢ではないので、初日に行ったほうが良いと思います。
場所によっては初日しかお接待をしないところもあるようですし、
お接待の食べ物を沢山用意していても、なくなってしまえば
おしまいですから、初日のお昼過ぎくらいまでに精力的に
回られると良いと思います。早いところでは午後3時位、
遅いところでも午後5時にはお接待は終わってしまいます。
お昼ごはんの心配は要りません。あっちこっちでお接待を受ければ
お腹一杯になってしまいます。お菓子なども配られるので
大き目のスーパーのビニール袋を持っていくことをオススメします。
またそれぞれの霊場に駐車場があるわけではなく、道の狭いところも
多いので、支所などに問い合わせて地図をもらい、近いところは
歩いて回ったほうが結果的に早く回れると思います。
佐波川河川敷の風景

右田ヶ岳

ハマダイコン

この時期、佐波川の河川敷は上流のほうからずっと
黄色のじゅうたんを敷いたような状態になっています。
自然に増えていったのでしょうが見事です。
一般に「菜の花」と呼ばれますが、これらにも数種類
あるようで、スミレ以上にアブラナ科は苦手です。