ドイツ日記 Les plaisirs et les jours

ドイツに滞在して26年経過。2年後に日本へ本帰国予定。ゴルフを始めて4年半ですが相変わらず下手な初心者ゴルファーです。

女4人寄れば・・・

2008年12月13日 | 日記
しゃべるわ、しゃべるわ・・・。午後7時から鍋を囲んで飲み始め、機関銃のように4人でしゃべっていて気がついたら午前2時ちかく。

タクシーを呼ぼうにもずっと話中で電話がつながらないので、外にでてタクシー乗り場まで行くけど1台も待機してません。寒い中しばらく待っていてやっと流しのタクシーを捕まえて帰宅しました。

クリスマスパーティシーズンの金曜日ってタクシーも稼ぎ時なんですかね、この不況にもかかわらず・・?

昨晩は、おばさん4人の集会でした。皆ドイツに長年住んでいる人ばかり。話題は、昨今の大不況から日本の政治や文化の悪口まで・・。

4人のうち私ともう1人のFさんは日本企業に勤めていますが、金融危機以来、受注がた落ちで来年会社がどうなるか皆目見当がつかないわね・・という話に始まり、おそらく日本企業の数社が来年になるとオフィスを閉めるのではないだろうか・・経費節減で日本人駐在員も日本に返されるだろうけど、日本に帰ってもポストがない人も多いらしいとか、日本料理店も客足が減って・・倒産かも・・などと不穏な話になりましたが、かなり現実味を帯びているわけで・・。明日は我が身じゃのう~~。

何しろ海外生活の長い我々は、すっかりこちらのカルチャーになじんでいるわけですが、我らの不思議と思うことは、「何故に日本人は海外の旅行先などで同じ日本人に出会ったりしたら、顔を背けてまるでその存在がなかったもののように無視しようとするのであろうか?」というもの。多分このような行動形態は韓国人や中国人ではないようです。

日本人は海外で他の日本人に出会ったとき、『チッ!こんなとこまで来て何で日本人に会うわけ?知り合いたくないわ。』ってな態度に出るけど、韓国人や中国人は『おお~、同胞よ!何か困ってないかい?』的にすぐ知り合いになっているし、その互助的ネットワークはすごいものみたい。全くこの違いは何故じゃ?

で、Gさんが日本に行ったときの話:とあるブティックに「こんにちは。」と言いながら入って行ったらしい。そしたら、店員2人が隅のほうでささやいている。「あなた、あの人と知り合いなの?」それを聞いたGさんは、「あ、しまった。日本じゃ挨拶しないのが普通なんだった。」と日本流を思い出したらしい。

日本じゃあかの他人に挨拶などしないのよね。例えばエレベーターに乗り合わせたときとか、医者の待合室に入ったときとか、公園を散歩して向こうから来る人にすれ違ったときとか、こちらでは皆「こんにちは。」と知らない人に挨拶をするが、日本でそれやったら、変人扱いをされるだろうね、きっと。

何故にそんな挨拶をするのかは、人種・民族が昔から入り混じるこちらではおそらく「私は怪しいものではありませんよ。」ということをアピールするためなんだろうけど、日本は島国でほぼ均一民族なんでいちいちそんな挨拶しなくても誰も「奴は怪しい。」なんて思わなかったからじゃないの・・という結論になりましたが。

それから話は飛んで、島国根性丸出しの日本の外交オンチをぼろくそにけなし、ここんところ続く首相の交代劇とひどい政治の中身・・と扇動するマスゴミを貶し・・ワインを4本ほど開けて、話疲れてお開きとなりました。

次回のオバサン集会は、某ホテルでブランチをしつつの新年会になりそうです。

私は女だけの集まりというのは、あまり好きじゃないというか苦手なんですね、本来は。だって、どちらかというと本音で言いたいことをいえない雰囲気があるし、人の噂話や悪口に傾くか、自分の病気や親の介護や不仲な夫婦関係や子供がどうしたなどの主婦的家庭話に流れることが多いんだもん。ま、そんな話も大事ですけど。

昨晩はもちっとマシな話だったのでおもしろかったですわ。さすが、長年海外で暮らしてきた連中は、言いたい放題でおもしろいですわ。

それにしても、外から見る日本は、いまだに「篤姫」の頃からたいして変わらない半鎖国状態に見えるのは何ゆえじゃ?ということで4人のオバサンは頭をかかえておりました。よ、日本は。






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