ドイツ日記 Les plaisirs et les jours

ドイツに滞在して26年経過。2年後に日本へ本帰国予定。ゴルフを始めて4年半ですが相変わらず下手な初心者ゴルファーです。

ドイツを憎んだドイツ人の死

2005年04月11日 | 日記
R氏の葬儀はムルソー(Meursault)の教会で9時に始まりました。友人で身元引受人だったMより遺体を一緒に引き取りに行くかと聞かれましたが我々日本人3人は大泣きしそうなので、それはやめて教会の前で棺が運ばれてくるのを見守りました。R氏は2年前に葬儀保険を掛けていたそうで、棺のタイプや葬儀、火葬にすることなどを決めていたそうです。フランスでの葬儀は初体験で、神父の説教やお祈りなどがしばらく続いた後、最後に参列者各人が順番に神父から渡されたステッキのようなもので棺の上に十字を切るの(仏教の焼香に当たる?)ですが、これが一巡して葬儀は終わりとなりました。
棺が葬儀会社の連中によって運び出され、我々友人たちも車3台でディジョン(Dijon)の火葬場まで同行しました。棺に黙祷し火葬場のボタンが押された後、参加者9人で共和国広場のレストランでランチ。2時過ぎに骨壷を引き取りに再び火葬場へ。日本のように親族が骨を拾ってつぼに入れるというような習慣はこちらではないし、またあったとしてもR氏は一族の最後の生き残りで親族もいないわけで、すでに骨壷というか木箱に遺骨が入れられネジでとめられていて空けて見ることはできないようになってました。その後、ムルソーの墓地へ行くとMの母親の墓地の隅に納骨用の穴がすでに掘られており、骨壷を納めたのち、納骨参加者がそれぞれ土を掛けてお祈りし、納骨の儀式は終わりとなりました。

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