ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

カジノで経済振興は邪道

2016年09月07日 | 社会・経済

日本にもカジノを作ろうという話があって、法律を通そうという議員連盟が活動しているようです。私は反対ですが、もしカジノを作るなら、パチンコを廃止してからにしてほしい。

 

だいたい、日本ですぐに買えるバクチは

・競馬、競艇、競輪、オートレース

・パチンコ

・宝くじ、toto(サッカーくじ)

と沢山あるので、どれかを廃止するべき。

 

かなり昔、新聞だったかにパチンコに関する西洋人のおばさんの話が載っていました。私が覚えているところでは、そのおばさんはパチンコ店を見てはじめ何かわからなかった。台に向かって何か一生懸命やっているので、変なこと(おばさんはもっと具体的なことを言っていたが、何か忘れた)をやっていると思ったそうです。あとからバクチの一種と理解したのですが、自分の国ではこんな町中にバクチをやるところは無い、日本はおかしいと言っていました。

 

それで、欧米ではカジノはラスベガスやアトランティック・シティのように、都会から離れた辺鄙なところにあるのかと思っていましたが、最近はどうもそうでは無さそうです。

 

例えばアメリカ。

アメリカで有名なのは、大西洋岸のアトランティック・シティ、西はラスベガスですが、それ以外に全米の約半分の州で合法化しており、カジノの数の合計は千か所近くあるそうです。

 

ニューヨークの住民がカジノに行こうとしたら、今までは3時間弱をかけてアトランティック・シティなどへ行くしか無かったけど、2011年にJFK空港近くの競馬場にカジノが出来ました。ただし、無人でコンピューター相手に賭けるそうです。

 

例えばイギリスやフランス。

ロンドン市内には、数は少ないけどカジノが幾つかできました。パリ近郊にもカジノがあります。これらの国では、日本のパチンコ屋のように駅ごとには無いけど、首都やその近郊でバクチができます。

 

じゃあ、昔TVで見た西洋人のおばさんのパチンコ屋の感想は何だったの? 昔欧米の都会ではバクチは出来なかったけど、最近は都会でもバクチが出来るようにして、さびれた界隈を賑わせたいという実利が優先しているのでしょう。

 

しかし、アメリカのアトランティック・シティの最近の様子をネットで見ることができますが、周辺に出来たカジノとの競争に負けて、倒産するカジノもあるようです。新しいカジノが周辺に出来れば、競争も激しくなる。例えば、カリフォルニアはカジノが合法化されていないので、カジノをやりたい多くの人はラスベガスへ行きますが、もしカリフォルニアで合法化されたら、ラスベガスのカジノは一部潰れるでしょう。

 

日本でも田舎町を振興するのならまだ理解できるけど、何で東京とか大阪なの? 東京とか大阪にカジノが出来れば、周辺の田舎町のカジノは潰れるでしょうね。

 

石原慎太郎や橋下徹は、二人ともカジノを推進していましたが、理解不能です。東京は何でも抱え込むことは無い。話は飛びますが、しばらく前まで青梅マラソンは市民マラソンで有名で、参加者があふれていました。ところが、東京マラソンが出来て、人気はこちらに移ったように思えます。私が文句を言うことも無いのですが、石原慎太郎なのか東京はずるい。東京以外の地域で、イベントなどを苦労して立ち上げても、その果実の実る頃に東京が果実をもぎ取るようなことをやれば、太刀打ちできない。

 

大阪に限って言うと、バクチに頼っているようでは、大阪は永久に浮き上がれない。まあ、私は二人とも嫌いですが。

 

2016.09.07


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