京都付近の鉄道を書いた過去のブログ
今までにも京都付近の鉄道を書いています。
・2017年10月25日の「京都の鉄道は観光用ではない 京都事情その46」
京都の鉄道の多くは、観光用ではなく都市間連絡用です。
・2020年4月10日の「嵐電北野線に日本一長い駅名ができた ~京都事情その60~」
嵐電は京都にはめずらしい観光が目的の路線です。
・2020年6月14日の「近鉄のフリーゲージ・トレインは成功するか? ㊤買収された奈良電とJR奈良線の悲哀」
京都-奈良間の鉄道(電車)の昔と今について。
・2022年10月2日のブログ「鉄道フェイクニュース 関西の東海道線『快速』他」
昔の京阪神間の電車についてのネットニュースがウソばかりの酷い内容でした。
今回は、私が学生の頃の京都-大阪間の鉄道(電車)です。

昔々の京都―大阪間の電車
「昔々」の話を私の記憶だけで書いてみるので、記憶違いがあるかもしれません。その時はご容赦願います。「昔々」とは私が生徒だった昭和30年代後半から昭和40年代前半のつもりですが、一部の話はこの範囲からはみ出しているかもしれません。
2022年10月2日のブログ「鉄道フェイクニュース 関西の東海道線『快速』他」を書いた理由は、昔々の京阪神間の電車についてのネットニュースの内容がウソばかりの酷い内容で呆れてしまったからです。ファンタジーと言うか、創作と言うべきかもしれません。このブログでは書き足らないところがあり、もう一回書いてみます。この頃の京都―大阪間の運賃は200円代でした。
前にも書きましたが、京都―大阪間は何回も乗っていますが、大阪より西側(つまり神戸方面)はほとんど乗ったことが無いので省きます。
京都―大阪間の電車は、国鉄(現JR)が京都駅―大阪駅(住所は梅田)、阪急が河原町駅-梅田駅、京阪は京阪三条駅―淀屋橋駅(この頃、天満橋駅から淀屋橋駅まで延伸しました)を走っていました。
国鉄大阪駅と阪急梅田駅は隣同士ですが、京阪の天満橋駅や淀屋橋駅はかなり離れている。また、京都駅と京阪三条駅と阪急の河原町駅も離れているが、京阪四条駅と阪急の河原町駅は近い。
つまり、国鉄(現JR)が最短で、次に阪急、一番距離が長いのは京阪です。ということは、京都―大阪間の所要時間といっても両端の駅が離れていて、距離も異なるので比べてもしょうがない。
(大阪と神戸間の鉄道は、両端の駅がほぼ同じ場所なので比較しやすい)
国鉄の快速・新快速
京都―大阪間の距離では国鉄が一番短い。新快速が出来た頃、京都駅―大阪駅をノンストップの29分で走っていました。京都駅―大阪駅間は約40キロメートル強なので、平均時速が80キロメートル以上で走っていたことになる。それに座席がクロスシートなので快適でした。
(クロスシート:進行方向を向いて座れる座席、ロングシートは通勤用の座席)
新快速ができる前は、快速が15分おき(私の記憶では)に出発していた。今よりも長い編成の12両はあったと記憶していますが、ちょっと自信がありません。
京都駅―大阪駅は複々線で4本の線路があり、外側の2本の線路は快速用で、内側の2本の線路は各停と特急・急行電車(いずれも有料)用でした。内側の線路を走る有料の特急を外側の線路を走る無料(当然ですが乗車券は必要)の快速が追い付いて追い抜くことが頻繁にあり、快感で楽しみでした。
その後、快速は高槻駅にも停車するようになり、茨木駅にも停車するようになりました。新快速との前後関係があやふやですが、新大阪駅にも停車するようになりました。
阪急京都線の特急
学生の頃、阪急京都線の終点は大宮駅でしたが、四条通の地下を通って、烏丸駅から河原町駅へと延伸して阪急に乗るのが便利になりました。(特急券は不要の)特急は河原町駅、烏丸駅、大宮駅に停まり、大宮駅を出ると大阪の梅田駅までノンストップでした。阪急京都線はもともと高速運転用に作った線路なので踏切は少なく速かったが、特急でも40分以上かかっていたと記憶している。国鉄(現JR)より距離が長いのと大阪に入ると踏切も有り速度が落ちたように記憶している
阪急京都線の特急も座席はクロスシート(ただし、座席の向きは手動で転換していた)でした。阪急の良い所は内装に金をかけていること。横浜・東京に出てきた頃、東急に乗って阪急との違いを感じたのは、料金が安いことと内装に金をかけていないこと。
その頃、大阪の阪急梅田駅は国鉄東海道線の線路の下をくぐった狭い所に古臭い駅があったが、国鉄の線路をくぐる前のところに新しくて大きな駅を作った。おかげで、国鉄の駅前に出るには、阪急の駅からは長い距離を歩くことになった。(長い「歩く歩道」が出来ましたが) 新しくなった阪急梅田駅には線路が9線あり、毎正時には、京都線、宝塚線、神戸線の電車が同時に出発して淀川の鉄橋を渡り、次次駅の十三駅まで並走するのは壮観でした。
京阪の特急
国鉄と阪急は淀川の右岸(北側)を走っているのに対し、京阪は淀川の左岸(南側)の昔からの町を丁寧に辿って走っている。それで、京阪は一番距離が長くカーブも多いので、所要時間は一番かかります。京阪の特急というとテレビカー(テレビが車端上についている)が有名ですが、私はあまり見た記憶が無い。画像は見えたけど、音声が座席まで聞こえてこなかったと思う。京阪の特急も、京都の七条駅を出ると、大阪の京橋駅(環状線の乗換駅)までノンストップでした。
私は京阪をあまり利用しませんでした。理由は、私の家から京阪の駅まで、市電では乗り換えなしで行けないのとバスの本数が少なかったから。それに、大阪は梅田に行きたかったのも理由でした。
京阪は鴨川と疏水の間の堤防の上を走っていたので、見栄えがしました。四条通では市電と平面交差していました。京阪が優先なので市電が停止していると、その前を京阪の電車が市電のレールにぶち当たって、ガタガタと大きい音を立てて通過して行きました。
2023年10月29日