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ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

中国で流行りのシェア自転車の疑問

2017年08月21日 | 国際・政治(中国)

自転車天国から自動車が溢れる街になった中国で、シェア自転車が大繁盛という記事が新聞や雑誌に出ています。あちこちに貸し出し用の自転車が置いてあって、スマホで利用登録して、料金はスマホで決済する。しかも利用料金は格安(30分で8円程度)で、「乗り捨て自由」らしい。

 

これらに記事で疑問なのは、「乗り捨て自由」と記事にはあるけど、乗り捨てる場所はシェア自転車の会社の駐輪場所と思うけど、違うのかな? それとも、本当に街中のどこに乗り捨てても良いのかなあ? 

 

昔々、日本のレンタカー会社が「乗り捨て」できると宣伝文句に謳っていたが、その意味はレンタカーを借りた営業所に返却する方法以外に、同じレンタカー会社の別の営業所(確か費用は別途必要だったはず)に戻しても良いと言うことだった。しかし、勘違い、あるいは誤解を招くような宣伝文句だったので、営業所以外の場所に乗り捨ててしまった人がいたらしい。

 

仮に「街中のどこに乗り捨てても良い」なら、それはそれで問題が多いと思うけど、ここでは「シェア自転車の会社の駐輪場所(必ずしも元の場所でなくても良い)に戻す」という前提で考えます。

 

私はこのシステムに大きな疑問がある。ルールを日本人より守りそうにない中国人が、シェア自転車のルールをちゃんと守って持続性のある商売ができているのかな?と疑っています。もし、このシェア自転車のシステムが成り立っているのなら、なぜ上手く運用されているのか、疑問を解明してほしい。(申し訳ないが、私が中国へ行って実態を確認するつもりは無い)

 

私の疑問

①中国人は自転車を駐輪場所に戻してくれる?

 

「乗り捨て」は「同じ会社の別の駐輪場所に戻す」という意味と仮定します。そうであっても、シェア自転車の使用後にこの自転車を所有する会社の駐輪場所に利用者が戻してくれるのかな? 

 

シェア自転車の会社が設置した駐輪場所が市内にどれだけあるかわからないけれど、仮に自転車の使用が終わった場所が駐輪場所から100㍍離れていたら、わざわざそこまで自転車で行って戻す手続きをして、歩いて戻って来るかなあ?

 

②自転車の使用を終了して規則通り返却したという確認はどうやってするの?

 

TVでは、自転車の鍵をかけたら、返却して料金を払うことになると言っていたが、本当にそれだけ? これでは自転車をどこに置いても、鍵を掛けたら返却したことになるけど、それで良いのかな? あるいは、TVで紹介していなかったけど、実はある仕掛けがあるのかなあ?

 

③自転車のメンテや駐輪場所の整理は誰がする? あるいは整理しない?

 

自社の駐輪場所に他社の自転車が置いてあったり、ゴミが散らかっていたりした場合、整理整頓しないのかなあ?

 

メンテ その1 放っておくと、自転車が溢れている駐輪場所となくなった駐輪場所が出来た場合はどうする?

 

溢れている場所からなくなった場所に移動する必要があるのでは? 移動させるのは誰がするの?

 

⑤メンテ その2 自転車のパンクや部品が破損した場合は?

 

自転車だから、空気は抜けるし、パンクする。場合によっては部品が壊れる。誰が直す?

 

⑥メンテ その3 駐輪場所に止めてある自転車の盗難対策は? あるいは自転車を使用中に盗まれた場合はどうするの?

 

保険掛けてあるのかな? それとも、盗まれた人が金を払わせられるのかな?

 

などと思っていたら、日経新聞810日朝刊に

「中国、シェア自転車に「待った」 供給過剰、街に散乱も 広州など8都市、新規制限」

という記事が載りました。広州市では、シェア自転車の会社が10社程度、登録者は750万人、シェア自転車が80万台以上と普及しているが、自転車を改造して料金を払わずに利用する人や自分の家に置いて私物化する人がいると書いている。

 

また、週刊ダイヤモンド(電子版)815日に

「中国で猛烈普及の「乗り捨てシェアサイクル」が生む新たな混乱」

という記事が出ています。この記事では、「多くの市民が「大量に増えた自転車と乗り捨てのマナーの悪さ」を指摘している」と書いている。この記事からすると、自転車は市内どこに乗り捨てても良いと理解できるけど、そうなのかなあ?

 

これら日経新聞と週刊ダイヤモンドの記事からすると、中国におけるシェア自転車は問題が多々あるが事業として成り立っているような感じです。

 

疑い深い私の感想を言わしてもらうと、シェア自転車のようなシステムが成立するには、ある程度の利用者のモラルが必要と思うのですが、中国人のモラルに頼って大丈夫かな?という疑問がまだ残ります。

 

2017.08.21


続きはこちら

 

 


2015年9月のオバマ・習近平会談は中国の圧勝!かな?

2016年01月30日 | 国際・政治(中国)

2015年に行われたオバマ・習近平会談は、同時期に訪米したローマ法王の歓迎ぶりと比べて習近平主席のメンツを潰すような訪問だったと伝える報道が多く、日本では溜飲を下げた人も多かったのではと思います。このブログでも、そのような主旨で書きました。(2015.10.21のブログ「中国はアメリカと敵対するのか?」と2015.10.29のブログ「中国はアメリカと敵対するのか?その補足」)

 

あれから4か月、あの時の中国の習近平主席は確かにメンツを潰されたと思いますが、その後の経過を見ていると、あの会談の勝者は中国ではなかったかと思わざるを得ません。当時から、富坂聡氏は「中国の勝ち」と言っていましたし、「China2049」(私は未だ読んでいません。翻訳は硬い読みにくい文章です)を書いたアメリカ政府元高官のマイケル・ピルズバーグ氏は「中国の圧勝」と書いています。

 

オバマ大統領の習近平主席に対するつっけんどんな対応は、アメリカの要求を中国が認めなかったので、オバマ大統領が頭にきたのでしょう。どうせアメリカは有効な対応策を取れないと見透かして、中国は自分の主張を押し通したということでは? このことは、その後の経過を見れば推測できます。

 

例えば、南シナ海。

中国が占拠している人工島の領海?に、アメリカ軍の船が航海したのは、10月のわずか1回で終了しました。その一方、1月になって中国は民間人?が民間?の航空機で中国が造成した人工島を訪問したことを公表しています。

 

また12月には、中国が占拠している人工島の近く(領空?)をアメリカ軍の飛行機が誤って進入し、中国軍から抗議を受けたとアメリカ軍が発表しました。

 

南シナ海に関しては、アメリカと中国の間で何らかの約束が出来ていると言っている人がいますが、私もそう思います。アメリカは南シナ海で中国の活動を本気で阻止する気は今のところ無さそうです。アメリカの経済にとって中国は必要ですから、むやみに危機を煽るようなことをすればアメリカの経済界から不満が上がるでしょう。

 

その後は奇妙な沈黙が続いていて、中国が埋め立てや飛行場の整備などを続けているのか、ハッキリしません。衛星からの情報を持っているはずの米国からの記事が出て来ません。

 

例えば、AIIB。

アメリカはどうするつもりか、さっぱりわからない。(アメリカはAIIBを承認したと言うニュース(注)を以前に聞いたので、今回ネットで捜しましたが見つかりませんでした)少なくとも、AIIBを阻止することは諦めたようです。

(注)このニュースは、時事通信が2016年1月2日付の「アジア投資銀、米も支持=ルール順守で「手打ち」-100か国に迫る勢い[深層探訪]」で配信しています。 

(2016.02.26)

 

あとは中国による米国へのサイバー攻撃の問題、北朝鮮の問題、これらは全て後回しになったのでしょうか? オバマ大統領の任期は残り約1年。今年、アメリカはアジアにおいて何もしないし、何も起こらないことを願っているのかもしれません。

 

(これを書いていて思い出したこと)

昔勤めていた会社が米国の会社と協力して製品を開発しようとしました。そこで、米国の会社の中堅幹部が日本に来てミーティングを持ちました。私の(アホな)上司がある提案をしたら、「それは非常に良い提案だ」と米国の会社の人から言われたと喜んであちこちに言いふらしていました。経験のある賢い人ならわかると思いますが、これはお世辞です。日本人は遠回しに話すけど、米国人は率直に話すと思われている人もいるかもしれませんが、そんなことは無い。率直に話す時もあるし、すごいお世辞を言う時もある。彼らだってその時の空気を読んでいます。

 

尖閣諸島や南シナ海の問題でアメリカの政治家や米軍の人がいろいろ発言していますが、言葉通りに受け取ってはいけません。ヤツらはウソをつきませんが、お世辞はお世辞として、こちらの期待と混同してはいけません。この時期に、アメリカの政治家や米軍は、尖閣諸島を含む東シナ海や南シナ海で問題を起こしたくないはずです。

 2016.01.30

 

(補足)

上の文では、来年大統領が変われば米国の中国に対する態度も変わると受け取られるかもしれませんが、そういうことにならないと思います。候補者の中には中国に対して強い態度を取ると言っている人もいますが、当選後にそれを貫き通せるかどうか? アメリカ経済に悪影響を及ぼす政策を取れないと私は思います。中国が旧ソ連のように米国に敵対する態度を明確に示さない限り。

2016.02.02


中国はアメリカと敵対するのか? その補足

2015年10月29日 | 国際・政治(中国)

2015年10月21日の「中国はアメリカと敵対するのか?」の補足です。

 

  • その後の出来事

 

10月下旬に、アメリカのイージス艦は中国が埋め立てた人工島の12海里内を航行したということです。しかし、たった1隻とはアメリカも腰が引けています。尖閣列島では中国船は最大4隻ですから。まだ本気では無いですね。というか、本気にならないでしょう。

 

外務省の元役人が、やっと米国が動いたと喝采していましたが、あまり他人の力をあてにしない方が良いと思います。アメリカは日本の外務省のために行動しているわけでは無いですから。

 

  • メンツで思い出したこと

 

上記の「冷遇された習近平国家主席のアメリカ訪問」の中で、アメリカにメンツを潰されたのに「中国外務省は下品な言葉で非難したのでしょうか?」と書きましたが、以前に書いたブログを思い出しました。

 

2014年02月02日に「メディアに物申す その17 ~中国・韓国の人は誇り高く、日本人は低い?~」という文を書いていました。その末尾から引用すると

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インターネットを見ていると、記者や評論家より鋭い指摘をしている人がいます。その中に、中国人は「自分のメンツを重んじる」が、「相手のメンツは無視する」というのがありました。また、「メンツは上下関係によって決まる」という指摘もあり、「なるほど、そうだろうな」と妙に納得しました。詳しくは、下記参照。

http://ameblo.jp/xiang-xia/entry-11548293765.html

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強い相手(アメリカ)にメンツは無いけど、弱い相手(日本)にはメンツを重んじると言うことで納得します。強い相手にメンツなど言ってられないですよね。それに自分のメンツを大事にするのなら、他人のメンツなど気にしていられないのは当たり前です。

今まで中国を良く知っている日本人の一部が、中国人の「メンツ」を「誇り」と言い換えていたのには作為を感じます。

 

付け加えますと、上記ブログの筆者は中国在住だったにもかかわらず(在住だったから?)、中国に相当の嫌悪感をお持ちのようで、少し割り引いて丁度良いのかも?

 

2015.10.29


中国はアメリカと敵対するのか?

2015年10月21日 | 国際・政治(中国)
  • 冷遇された習近平国家主席のアメリカ訪問

 

9月下旬の習近平国家主席のアメリカ訪問は、ほとんどの新聞・雑誌が冷遇されたと報道しています。オバマ大統領と習近平国家主席の会談において、サイバー攻撃に関する対応ではアメリカが強気で、南シナ海の問題では中国が譲歩しなかったようです。サイバー攻撃での米中の取り決めでも、今後の中国の対応を見ないと実際に実行するのかどうかがわからないという論調です。

 

同じ時期に訪問したローマ法王が大歓迎されたのと対照的です。このような結果から、ほとんどのメディアが中国にメリットの無い訪問と伝えていますが、富坂聡氏だけはこの訪問が中国にとってメリットがあったと書いていました? また他に、習近平国家主席のあまりの冷遇ぶりに中国側の担当者が処分されるのでは?と書いているメディアもあります。

 

今回のアメリカ訪問は素人が見てもその冷遇ぶりが際立っていますが、アメリカ訪問は中国国内でどのように見られているのでしょう? 中国メディアが情報統制したとしても、インターネットで調べれば冷遇されているのが直ぐにわかるはず。中国は「メンツ」を重んじる国とよくメディアが書いていますが、今回のアメリカ訪問はメンツを潰された格好です。中国は日本にメンツを少しでも潰されると中国外務省が下品な言葉で非難しますが、アメリカにメンツを潰された今回、中国外務省は下品な言葉で非難したのでしょうか?

 

  • オバマ大統領は中国に強硬な姿勢に変わった?

 

意外だったのは、オバマ大統領はTPP交渉が大筋合意した後、「中国のような国に世界経済のルールを書かせることはできない。我々がルールを書き、米国製品の新たな市場を開くべきだ」との声明を出しました。

 

なんでわざわざこんな場面で、中国を引き合いに出してケンカを売る必要があったのでしょうか? TPPを批准しないと、中国に主導権を握られるよという国内(アメリカの上・下院)向けに言っているのかも知れませんが、それにしても露骨。

 

想像すると、オバマ・習近平の会談で、TPPのような貿易に関する中国とアメリカの協定を結ぼうと言う話が中国側から出たのか、あるいは中国との会談でオバマがよほど腹に据えかねたことがあったのか? オバマ大統領は、今まで中国を刺激することをしなかった(他が忙しくてできなかった?)ので、今回の発言は???という感じでした。

 

今までアメリカは中国に対して腰が引けていましたが、もしかしたら南シナ海の問題にアメリカは実力で介入して来るかも知れません。尖閣列島の領海に中国の公船が侵入して来るように、南シナ海の中国が埋め立てた人口島の周辺にアメリカの艦船が本当に入って来るかも知れない。(アメリカが人工島の周辺に出ると口では言っていましたが、私は本当にやるつもりは無いと思っていました。シリアやアフガニスタンが大変だから)アメリカは来年選挙があるので弱気を見せられないけど、アメリカ・中国とも本気になって戦争する気はないので、ジャブの応酬くらいはするかもしれない。

 

  • 中国はアメリカと敵対するのか?

 

中国は将来アメリカとどのように付き合っていくのでしょうか? 中国はアメリカの家来になるつもりはないだろうし、逆にアメリカを従えることにもならないでしょう。

そうすると、どうするか?

①アメリカとロシアの力が不十分な発展途上国のグループを作り、その親分になる

アメリカ、ロシア、中国で世界を三分するような国になり、旧ソ連のようにアメリカと対決(代理戦争)する場合もあるということ? アメリカと旧ソ連は常に利害が衝突していたので、アメリカと中国の間でも同じように争いが起きるはず。

 

②少なくとも、中国はアメリカと太平洋を二分して支配する

だから、アメリカは南シナ海には出しゃばるなということ。

 

中国は旧ソ連やロシアのように、アメリカとケンカをしたいわけでは無く、仲良くしたいと思っているように見えるけど、それは無理やね。「両雄並び立たず」です。

 

少なくとも今は実力不足なので、現状では中国はアメリカと衝突したくない。それで、南シナ海のように、アメリカが手を出さないギリギリのところで相手の出方を図っている。中国は国力がアメリカと対等になるまで、アメリカと正面切って敵対するつもりは無いでしょう。それまでは、友好的な大国として振る舞うつもり?

 

もう一つは、中国がロシアとどう付き合うのかでしょう。アメリカ側につくのか、ロシア側につくのか? 中国の新シルクロードと言われる「一帯一路」構想の「一路」は旧シルクロード沿いの国と仲良くしよう(お前の国は中国の言うことを聞けよということ)と言うことらしいのですが、これらの国の多くはロシアの影響を強く受けているので、中国が本気で「一路」構想を推し進めて来るとロシアと衝突しかねない。一方、「一帯」ではインド洋の海路を牛耳ると言う構想なので、インドとも衝突しかねない。

 

いずれにしても、中国は東に勢力を伸ばそうとするとアメリカと日本、西はロシアとインドが邪魔をするので、当面は南しかないと言うことでしょう。

2015.10.21

続きは「中国はアメリカと敵対するのか? その補足

 


共産党の共産党による共産党のための軍事パレード

2015年09月11日 | 国際・政治(中国)

中国で「人民」という言葉は、「共産党」と置き換えるべきです。人民解放軍とか、中央銀行の中国人民銀行とか、かっこつけて「人民」を付けていますが、みんな建前だけですね。もっと素直に、中国共産党軍とか、中国人民は無視する銀行とかにするべきです。ついでに北朝鮮の人民武力省は、金王朝護衛省とか人民抑圧省という本音の名前が合っている。ところで、中国は社会主義だった旧ソ連が存在していた時代に逆戻りしていますね。現在はほとんど死語のアナクロ(アナクロニズム)です。

 

  • 習近平主席の左手の敬礼

 

習近平主席が中国の高級車「紅旗」(50年前なら日本でも高級車)の屋根に穴を開けた車(あれはオープンカーとは言わないと思う)に乗って、立って閲兵していた時、左手で敬礼したことが話題になっています。

ネットで調べると、どこの軍隊も敬礼はおおよそ右手です。手の位置、手の向き、手の角度はいろいろなバリエーションがあるようですが、左手が正式と書いたものは皆無です。それに、敬礼は目下のものが先にすると書いてあるので、習近平主席は敬礼しなくても良かったのでは?

ところで、屋根に穴を開けた車に乗った習近平主席の顔は、何かさえない顔をしていましたが、今から思えば敬礼は左手か右手考えていたのでしょう。 軍事パレードの事前練習をしなかった唯一の人が習近平主席では?

 

  • 最高のアナクロ

 

近藤大介氏によれば、習近平主席は「紅旗」に乗っている間、閲兵している兵士と声を交わしたそうです。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45131?page=4

「同志たちよ、元気か」

「首長さま、元気であります」

「同志たちよ、ご苦労」

「人民のために服務します」

ぬけぬけとよく言いますね。「同志」に「人民」ですか。どう見ても、「同志」というよりは司令官と兵隊だし、「人民」というよりは共産党でしょう。

 

  • 抗日勝利70周年の軍事パレードの習近平主席は替え玉?

 

軍事パレードの習近平主席を見ていると、威厳とか、権力闘争をやっている人の怖さだとかが見えないのはどうしてでしょう。腐敗撲滅をやっていて、命を狙われている人とは思えないゆるさが見えます。それに、狙撃される可能性はゼロじゃないのに、車から上半身出して閲兵しているとは。もしかして彼は替え玉?

 

  • 膝を曲げない行進「グースステップ」を中国軍もやっていた

 

「goose-stepグースステップ」に関しては、2013年6月4日に書いたブログ「北朝鮮の軍事パレードにおける足を曲げない行進」に詳しく書いているので見てください。

 

テレビで見ていると、途中まで普通に行進して来て、ある時から「グースステップ」に切り替えています。「グースステップ」は北朝鮮が有名ですが、中国もやっていたのですね。 ただし、中国軍の「グースステップ」は、北朝鮮とは足の上げ方が少し違います。中国軍は足を前に蹴り上げる時、滑らかに上げていますが、北朝鮮軍は足を上げる角度もキッチリと揃えています。

中国の軍事技術は、ほぼ全て旧ソ連から入っているので、ソ連軍がやっていた「グースステップ」を中国軍がやっていてもおかしくない。ただし、人民の軍隊を標榜するのなら、ナチスと同じ行進はどうかと思います。

 

  • 「70」と編隊を組む戦闘機には元ネタがあった

 

中国軍の戦闘機が「70」の形の編隊を組んで、天安門広場の上空を飛行していました。ところが間のよいことに、9月5日のTBS「世界ふしぎ発見」はシンガポールの建国50周年の記念行事を紹介していました。その中に戦闘機が式典会場上空を「50」の文字の形に編隊を組んで飛行していました。7と5は違いますが、他は全く同じでした。なるほど、ネタ元があったのですね。シンガポールが最初とは限りませんが。

 

2015.09.11