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ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

トヨタは車種が多い裏事情

2024年02月26日 | 会社

2024年2月23日のブログ「トヨタグループの不祥事」の続きです。

 

ダイハツは「プロボックスProBox」も作っていた!

 

「プロボックスProBox」はトヨタの商用バンです。ダイハツはトヨタの“Rocky“(ダイハツ名は”Rise”)やトヨタの“Roomy”(ダイハツ名は”Tank”)を作っているのは知っていたが、“ProBox”もダイハツが製造していたとは! トヨタは国内他社に比べやけに車種が多く、選択肢が広いなと思っていたら、こういう裏事情があったのか! トヨタはダイハツに依存しすぎだろ!

 

ダイハツは、小さい車が得意なので、トヨタの小さめの車の製造はトヨタからダイハツに移管するという話を昔聞いたけど、商用車の「プロボックスProBox」まで作っていたとは思わなかった。ダイハツが製造する車種がこれだけ多いと、不正なことをしないと、手に負えなかったのは分かる気がする。それに、小さい車は大きい車と比べて利益が少ないし、「プロボックスProBox」のような商用車はやはり利益が少ないはずなので、ダイハツは経営的にも大変だったと思う。

 

トヨタは車種が多い

 

トヨタは他の自動車会社よりも車種が多く、購入しようとしているユーザーは車を選ぶのに迷ってしまうけど、トヨタの販売にとってはプラスです。しかし、トヨタの車の中には、似たような車種があって、トヨタ社内で調整されているのかと不思議になる。

 

車種が多いと言えば、新型クラウンはクラウンと名がつく車が4車種もある。クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステート(24年4月発売)の四つ。「クロスオーバー」はSUV風クーペ、「エステート」はワゴンでもありSUVでもある車種のようです。

 

クラウンと言えば、セダンというイメージがあるけど、4車種もあるとは? セダンだけでは売れないので、SUV風の車種も揃えたかったと推測する。昔なら、これらを「クラウン」というくくりではなく、別の車種名にしていた。

 

トヨタは車体フレームを共通化するのに熱心だったという報道を記憶しているが、この最新のクラウンも車体フレームを共通化しているのかな? クラウンのクロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートの4車種の車体フレームが共通なら部品の数は減るけど、4車種もあると部品の数はかえって増えるのでは?

 

トヨタは車種を整理する

 

それにしてもクラウンを4車種も作れるのは、ダイハツが小さい車を作ってくれるから出来たのかもしれない。今回の不祥事の対策として、ダイハツは軽だけにするという報道を見たけど、ダイハツの生産する車種が軽だけになると、トヨタも現行の車種を整理しないと今の車種数を維持できないと思う。

 

いずれにしても、トヨタが世界一の販売量を維持するには、それなりの無理をしていたかもしれない。

 

2024年2月26日

 


トヨタグループの不祥事が続いている

2024年02月23日 | 会社

トヨタに関しては、今までも書いている。

2023年07月04日のブログ「巨大なトヨタザウルスは脳みそが小さい

など。

 

ところで、ここのところトヨタグループの不祥事が続いています。ネットで検索すると、以下のような項目があがって来るが、これで全てかどうか。

 

トヨタ販売店の不正

 

(1)販売店の不正(年月は発覚した、または報道された時)

  • ネッツトヨタ富山、2023年12月

実際に行った塗装よりも高額の請求をしていた事例が1126台

  • ネッツトヨタ千葉、2023年11月

実際には修理や交換をしていない車の部位・部品について、保険金を請求していた事例が1687件

  • 札幌トヨペット、2023年11月

高機能の塗装だとして代金を請求していたのに、実際は通常仕様の塗装をしていた事例が1417件

  • 大阪トヨタ自動車、2023年10月

塗装作業で、過大な費用を請求、計67台

  • トヨタカローラ静岡、2023年6月

396台のうち124台で、クリア塗料を使わず、通常仕様の塗料を使い、過大な費用を請求

  • ネッツトヨタ茨城、2022年12月

高機能の塗装だとして代金を請求していたのに、実際は通常仕様の塗装をしていた

  • 岐阜トヨタ、2021年3月

国交省中部運輸局から消耗部品代金の顧客への過剰請求を指摘された

  • レクサス高輪店

不正車検、検査数値の書き換えや規定の検査自体を実施していないなどの不正が565台(2019年6月から、2021年6月までの2年間で)

  • ネッツトヨタ愛知の系列店「プラザ豊橋」

2021年1月までの約2年間で5000台超の不正車検が発覚

  • 沖縄トヨタ宮古支店

ナンバープレートを取り違え

  • ネッツトヨタ沖縄南風原店

正しく測定できない状態の機器で20台の車を検査した

 

販売店の不正では、高級塗装と偽って通常塗装をするのが多い。ということは、高級塗装も通常塗装もあまり差が無いということかな? たとえ塗装が違っていても、一般ユーザーは違いがわからないのでディーラーに文句を言う人が無く、不正の温床になりやすかったのでしょうか。そうはいっても、稀に塗装の違いを見破る人がいたので、不正が見つかったのかも? それとも内部通報かな? 

 

塗装以外にも、部品の架空請求や過剰請求、不正車検が複数ありますが、悪質ですね。これではゴルフボールを車体にぶつける以外は、ビッグモーターと同じでは。

 

私もディーラー(トヨタではありません)に点検を依頼することがある。交換する消耗品や部品が少ないと、エンジン清浄剤などを勧めて来るが、効果は実感できない。疑えば、本当にエンジン清浄剤を入れたのかどうか? 見たわけでは無いし? それとも、エンジン清浄剤の効果って気休め程度だったのかな? 

 

トヨタ子会社の不正

 

(2)日野自動車の不正 2022年3月

国内工場で製造する中大型のトラック・バスのディーゼルエンジンの排出ガスや燃費のデータを改ざんしていた

 

(3)豊田自動織機の不正

・フォークリフト、建設機械用のエンジンの認証における違反があった

・自動車用ディーゼルエンジンの認証における違反があった

(他にもいろいろあるようですが、省略します)

   

(4)ダイハツの不正  2023年12月

   新車の安全性能を確認する認証試験など25の試験項目で、174個の不正行為

 

日野自動車、豊田自動織機、ダイハツ、こういうメーカーの不正は自動車業界だけでなく、他の産業でも頻発している。別のところで、考えてみたい。

 

トヨタの不正が多すぎる

 

販売会社を含めたトヨタグループの不正は多すぎますね! 販売会社(ほとんどはトヨタと資本関係は無いと思いますが)の不祥事がこれだけ続き、しかもトヨタの源流である豊田自働織機の問題や子会社の日野自動車の問題があれば、トヨタ社長は責任をとって辞めるのがスジでしょう。責任をとったかどうか知らないけど、豊田前社長は2023年4月に辞任し、近藤氏が新しい社長に就任した。この後に、子会社のダイハツの不正が発覚した。

 

豊田前社長(現会長)の責任

 

それにしては、現在は代表取締役会長の豊田前社長が、グループの不祥事をほったらかして、自動車レースに出ているのは不思議。だいたいグループの不祥事には、社長ではなく、会長が出て指揮を執るのが本スジ。新聞には批判が出ていないが、経済誌は批判している。

 

トヨタザウルスは巨大になり、新車販売量が世界一になった。その陰であちこちにガタやキシミが出ているだろうと推測する。新車販売量を世界一にする過程で、無理な販売計画が無かったのかな? これだけ大きくなる過程で、ガタやキシミが出ない方がおかしい。

 

2024年2月23日

 


大正製薬はどうする?

2024年02月20日 | 会社

大正製薬に関する過去のブログ

 

今までも大正製薬について書いている。

2019年7月08日の「貧すれば鈍する製薬会社」では、養毛剤のミノキシジルの個人輸入について。

2021年8月30日の「TVコマーシャル3題 『インディード』と『リポビタン・デー』と『Q&P コーワ』」では、未だに「D」を「デー」と発音するのは、「高くは売りません」の通販「夢グループ」社長と東京の田舎会社くらいと書いている。

 

大正製薬が訴訟で負けた

 

あまり報道されていないが、大正製薬はサントリーを訴えて一審では負けた。正確に言うと、大正製薬はサントリーではなく、広告出演を管理する会社を訴えた。大正製薬の「リポビタンD」のTV・CMに出演していたサッカーの三浦知良が、サントリーのCMに出演したことで裁判になっていた。

 

私は「リポビタンD」のCMに三浦知良が出ていた記憶がないので、かなり昔だったのか、あるいはそれほど記憶に残らないCMだったのかなと思う。だいたい、いくつかのTV・CMを掛け持ちしている俳優や選手は多いのに? 三浦知良が重要なら、専属契約という方法もあるはずだけど、裁判に負けたということはそういう契約は無かったということになる。

 

三浦知良が大正製薬のCMに出ていようが、サントリーのCMに出ていようが、一般の人にとってどうでも良い問題だけど、大正製薬にとって裁判を起こすような問題だったのかと理解に苦しむ。

 

「コーワ」と似ている

 

8月30日のブログで取り上げた名古屋の「コーワ」と大正製薬は、どちらも製薬会社で、創業家が元気そうな社風が似ている。そして、昔からの古臭いTV・CMにこだわっているのも同じ。

 

大正製薬は株式を非公開に

 

大正製薬は大衆薬が主な事業で、開発に金と時間がかかる新薬は鳴かず飛ばず。昔、大正製薬は新薬から手を引いたと何かで読んだ記憶があるが、現在も続けている?ようです。大正製薬は何年か前に早期退職を募集したので、経営が苦しいのかなと思ったけど、直近の業績は思いのほか良い。

 

などと思っていたら、大正製薬は総額7000億円超をかけて自社株を買い取り、株式を非公開にしようとしている。目的は、株主にいろいろ言われたくないのと創業家の節税対策だと経済誌が書いている。ネットでは、株式の買取価格を安くするために、大正製薬は数年かけて自社の株価を下落させてきた(実際、下落している)などと書かれているが、真相は不明。

 

大正製薬はどこへ?

 

日本の製薬会社は、新薬開発を重点にする会社と大衆薬に重点を置く会社に分かれてきた。「武田薬品工業」は新薬開発に重点を置き、大衆薬部門は米ファンドに売却し、「アリナミン製薬」と名前を変えた。大正製薬が大衆薬に重点を置くのは、競争が激しい大衆薬も大変だけど、新薬開発より勝ち目はある(あるいは会社存続の可能性が高い)と判断したからかな。

 

2024年2月20日

 


落ち目のTBS

2024年01月22日 | 会社

昔々、TBSは朝日放送系だったが毎日放送系にチェンジした

 

昔々、大阪の朝日放送で東京のTBSの画像が見られた。大阪の毎日放送では東京の日本教育テレビ(NHKの教育放送ではありません。テレビ朝日の前身で略称NET、日本エロテレビという人もいた)が見られた。「教育」という言葉が入っていますが、「教育」は免許を取るための建前で、エロい番組もやっていた。

 

これがある時、TBS―毎日放送、NET―朝日放送と新聞の資本関係と同じように系列が変更された。当時の新聞や雑誌では、強大なTBSと大朝日放送の組み合わせでなく、TBSに弱小の毎日放送を押し付けることで、TBSの力を削ぐための再編と書いていた。

 

ついでに言うと、日本テレビ―読売テレビ、フジテレビ―関西テレビの系列は昔のままです。

 

確かに、TBSの力は近頃落ちているようです。昔の新聞や雑誌の見方は正しいというべきで、TBSの力は徐々に弱まって来たのは確かです。

 

TBSは他局から女子アナを連れて来る

 

TBSの女子アナの声として、「新しい番組にTBSの女子アナを使わずに、他局から連れて来る」という不満が出ていると、メディアが伝えています。確かに、TBSで新しい情報番組が始まると、TBSの女子アナではなく、フリーや他局を辞めた女子アナを連れて来ることが多い。

 

じゃあ、TBSに力のある女子アナが残っているかというと、これと言った人材は少ないと思う。TBSの全ての女子アナを知っているわけではないですが。

 

TBSの本業は不動産業

 

昔の雑誌に、TBSは不動産の儲けの方が大きく、放送事業は副業と書いていた。今もそうかどうかわからないけど、それが本当なら放送事業にそんなに力を入れる理由は無い。

 

ついでに言うと、TBSの赤坂の土地は近衛第三連隊の跡地です。昔、永六輔がTBSラジオで言っていたし、ネットでも確認できます。

 

BPOはTBSに放送倫理違反があったと認定

 

これは最近あった事件。JA職員からの内部告発を放映したが、TVで内部告発した人物を隠すのが不十分で、身元がバレてしまったという事件。

 

これは最低の事件ですね。報道の最低限のこともできないなんて、放送局として最低です。これでは、内部告発をTBSにしようとする人が出て来ない。

 

でも兆候は昔からあった

 

昔、NHKが不祥事?で各メディアから叩かれていた頃の話。朝日新聞(記憶では)に載った記事には、TBS社員の話として「世界遺産の似たような番組をNHKにやられた」と書いていた。TBSは世界遺産を紹介する番組をやっていたが、同じような世界遺産の番組をNHKがやっているのを愚痴ったらしい。

 

でもねえ、一つの番組が当たると、類似の番組が出て来るのは、放送業界で日常茶飯事では? 情けなくなったね。この頃から、TBSは弱体化していたと思う。

 

TBSを立て直すのは無理

 

TBSの安住アナウンサーはフリーにならない理由として「TBSを立て直す」と言っているらしい。TBSを立て直すのは無理ですよ。諦めたほうが良い。さっさとフリーになれば。

 

2024年1月22日

 


キヤノンのナノインプリント

2023年10月26日 | 会社

キヤノンは「ナノインプリント」を発売

 

2023年10月24日の日経産業新聞に、「キヤノンはナノインプリントを発売」という記事があります。このブログでは、今までもキヤノンのナノインプリントについて、何回か紹介しています。

 

最新のブログは2020年3月10日の「半導体製造装置、『ナノインプリント』とEUVの最近の情報」です。ナノインプリントに関するこれ以前のブログは、上記ブログに書いているので、そちらを参照してください。私はこれまで、インプリント技術を否定的に書いていましたが、なんとか発売に至ったようです。

(ついでに言うと、私はEUVも否定的でした)

 

日経産業新聞によると、ナノインプリントを使うと、「半導体の先端品『5ナノメートル品』の製造が可能」と書いています。「既に複数の半導体メーカーが導入を検討している」そうで、キヤノンは「顧客の量産ラインで実際に良品率を上げ、さらに装置を改善していきたい」と話している。

 

キヤノン社長は「大量のオーダーが来ている」と発言、後で訂正

 

10月18日付のブルームバーグに、「キヤノン社長、ナノインプリント装置に多くの問い合わせ」という記事が出ています。

 

ブルームバーグは当初、「御手洗氏は報道陣に対して、ナノインプリント半導体製造装置について、かなり大量のオーダーがきている」と書いていました。これは、横浜市内で開いた自社製品や技術の展示会で、キヤノン社長が記者団に話した内容だそうです。「その後、会社側から発言は多くの問い合わせを受けているとの趣旨だったとの申し出があった」と訂正しています。

 

日経産業新聞は「複数の半導体メーカーが導入を検討」、ブルームバーグは当初「かなり大量のオーダーがきている」、訂正後は「多くの問い合わせを受けている」。これらの表現は、なかなか微妙ですね。

 

キヤノン社長の勘違い?の原因は?

 

キヤノンのナノインプリント関係者が社長に説明する時に微妙な言い方をしたので、キヤノン社長が勘違いしたのかな? それともキヤノン社長は高齢(88歳)なので、認知機能が低下しているのかな?

 

2023年10月26日

(補足)10月27日

「かなり大量のオーダーがきている」は正式に契約している言う意味ですし、「多くの問い合わせを受けている」は単なる問合せの段階という意味で、内容は大違いということを補足しておきます。「複数の半導体メーカーが導入を検討」は「多くの問い合わせを受けている」に近いと理解します。