「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「秋の色秋の音」

2020年09月15日 | 季節の移ろい・出来事

        
          秋の色が日に日に濃くなっていく棚田           実るほどこうべを垂れる、刈り取り前の稲穂  

9月半ば。日差しの下では、まだあの夏の暑さを思わせるが、ひとたび日差しをよけると涼やかな秋の風が首筋を撫でる。心地いい季節である。
中でも、家からものの10分も車で走り、農免道路に入るとそこには秋の色が広がり、秋の風が優しく迎えてくれる。決して有名ではないが、先人の開拓した棚田が広がり、今を盛りの黄金色が静かに波を打っている。

                     

農家の主婦がコンバインを操り、実った稲の刈り取りに余念がない。声をかけようかと思ったが、刈り取った稲が順調に運ばれていくかどうか、下を向いて黙々とチェックを入れる姿にはついに言葉が出せなかった。見事な手綱さばきならぬ、見事なハンドルさばきである。
黄金色の稲。刈り取るコンバインの音。まさに秋を象徴する色そして音である。

何年か前までは、農家の後継ぎとなった同級生のお手伝いと称して、稲刈りの真似事に精を出したものである。
その彼も、自らの体調不良もあり、生産したコメの価格を叩かれて採算に疑問を生じたり、後継者はいない、など色んな理由で今は手伝いがいるほどのコメ作りは辞めてしまった。家の近くのごく狭い田んぼで、自分たちの食べ量だけを作っている。

稲刈りのお手伝いとは。おおむね四角い田んぼの四隅2m四方を手で稲を刈取っておく。そうすると、コンバインが回転するスペースができるし、四隅の稲を無駄にしなくて済む。こういった作業を彼一人でやるのは大変な労力と手間がかかる。もちろん年齢も加わって手作業が億劫になる。そんな状況のもとに、自分でも田んぼを作るベテランと、素人の小生二人が手伝ってきたのだ。そんなことも今は昔。

ところで、秋の色と言えば「白」である。白秋という。でも小生個人的には秋の色はどうしても黄金色である。如何でしょうご同輩。

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「いよいよ今日から」

2020年09月14日 | ニュース・世相

                         

安倍内閣総理大臣の体調不良辞任から、上を下への大騒ぎであった永田町の喧噪が、今日でおおよそ決着を見た。
自民党新総裁に、前官房長官の「菅義偉」さんが選ばれた。ということは間もなく「菅義偉内閣総理大臣」が誕生する。
先ずは順当な決着であり、大揺れによる地殻変動や、嵐による漂流もなく、政局は新たな船出を迎えそうである。

そんな政変劇の話題に全ての耳目が傾注した。そんな日に、皮肉にも将来の日本の指針の基礎となる国勢調査がスタートした。本来なら一大ニュースとして取り上げられるはずが、新総裁誕生ニュースにかき消されてしまったようだ。
そうは言っても、5年に1度の国勢調査による統計資料は、これからの政局を左右する大切な数値が生み出されることは間違いない。
『国勢調査とは、日本国内に住むすべての人と世帯を対象とする、国の最も重要な統計調査です。国内の人口や世帯の実態を明らかにするため、5年に一度実施され、結果は福祉施策や生活環境整備、災害対策などの施策の策定に利用されます。』と書かれている。

そんなわけで、初体験の国勢調査員としての家庭訪問作業が始まった。これまでに、受け持ち調査区内を巡回し、調査区要図を作成し準備した
これまでの作業が、縁の下の力持ちとなって今日からの作業が順調に進むはず、であった。
ところがどっこい、そう簡単には運ばない。午前中の訪問は約55%が無駄足。夕方5時以降の2度目訪問でも20%は無駄足。
結局明日に回して、今日の無駄足を回復させるべく足マッサージ。というほどでもないが、結構疲れる。

まあそれも仕方ない。初めてのことなので要領が悪い部分もある。それにしても、各戸全てに面談の上、いくつかの説明を加えて調査票を手渡すと言う作業は大変なことである。
国勢調査に関わる官僚の皆さんや、末端の市区町村の担当者は、もっともっと現場を歩いて実情に合った調査方法や区割りを工夫するべきではないか。郵便屋さんや新聞配達さん同様、調査用封書をポストに投げ込めばよい方法を考えるべきである。そんな単純なものではない、という声も聞こえそうだが、これほどネット社会が発達している割りには、泥臭いアナログ作業に感じている。

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「季節の変わり目」

2020年09月13日 | つれづれ噺

           
                  早くも姿を見せた秋の花、曼殊沙華。珍しいピンク色に染められて。

彼岸の入りまでおよそ1週間。夏から秋へ、季節はようやく変わり目を感じさせるようになった。
隣の荒れ地の一角にヒガンバナ、曼珠沙華が咲いたのを見つけた。その色は赤でもない、白でもない、黄色でもない。珍しいピンク色である。
そこはかとなく株がつぼみを付けており、これからもっとたくさん咲くのであろう。

今日の朝刊で「宝塚伝統の『指導』廃止」という見出しにぶつかった。阪急電車へ一礼/先輩に返事は「はい」か「いいえ」のサブタイトルもついている。
要旨:未来のタカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校で、指導の名目で先輩が後輩に課していた、阪急電車への一礼や、大声で挨拶をするなどの
   伝統的作法を廃止していたことがわかった。「舞台人として必要不可欠なルールではなく、近年のハラスメントに厳しい時代状況を鑑み
   た」と説明。数年がかりで撤廃したという。

元タカラジェンヌの講演会などで「学生時代の厳しいしつけや作法の伝授」については、これまでに何度か拝聴したことはある。そのたびに「エッ、この時代にそんな非現実的な指導法が今もあるの」と、半ばマユツバで受け止めていたが、それらは間違いなく本当の話であったのだ。
①先輩が普段利用する阪急電車に礼をする。②遠くの先輩に大声であいさつ。③③先輩への返事は「はい」か「いいえ」に限定。④④先輩の前では眉間にしわをよせて口角を下げる。などのルールがあった。
これらのルールは明文化されずに長年、生徒間で受け継がれており、起源は不明だという。

会社勤めの現役時代を振り返っても・・・・・・。そうか、まるっきりゼロではなかったときもあったな~。
上司として転勤してきた人が、学歴を誇示したがったり、土地柄になじめないのを部下のせいにしたりする。そんな、とんでもない年下の転勤族と付き合わされたことも何度かある。その時の「こいつ、アホじゃないの?」などと、反感を持ちながらも、職制という掟に従ってガマンしたころの理不尽さと似ているなー。そういった人間関係の中では、業績の向上も思うに任せなかったような。

様々なハラスメントが問題視されている現代社会において、これほどの不条理に誰かが気がつき、誰かが声を上げることで、長い長い悪習を変えることが出来るのだ。潮の変わり目がやってきたのだろう。未来のタカラジェンヌにとって、大らかで素敵な学びの場になることを願ってやまない。今は季節の変わり目である。厳しい寒さの前に、穏やかな紅葉の秋を楽しみにしたいものである。

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「ちょうどいい」

2020年09月11日 | 晴耕雨読

           
           肥しを入れ、植え付けを待つ畑            買ってきた、出来合いの苗

ご近所さんと立ち話を交わす中で、この身のいい加減さと、農産物生産者失格を思い知らされた。
「そろそろ冬野菜の畑を作らんといけませんねー」と、もっともらしいことを言う小生に「私ゃ白菜も大根もタネを蒔いてもう10cmくらいになっとるよ」「早い人は盆明けには大体タネを蒔きよってよ」と。なぬ?我が家の畑はまだ夏草が少々残っている。種蒔きや植え付けなど当分先の話ではないか。

先ずは暑さに負けて、9月初めまでは畑を見ないようにして、ほかのことばかりに目を向けていた。
ご近所さんの話に刺激されて一気に開眼?でもないが、兎に角残暑の中を汗みどろになって、安っぽい電動耕運機を駆使して草を取り、肥しを入れた。お天気続きで、耕運機をかけると砂ぼこりが舞う状態だったが、汗を滴らせて肥し入れの作業を終えたら翌日には大雨が降ってくれた。

その気になって汗をかいた分、早く植え付けをするようにお天道様が、恵みの雨を降らせてくれたのに違いない。
今日は、白菜、キャベツなど勢いのいい苗を買ってきた。もちろん、大根・蕪・ほうれん草・春菊・水菜などの種も買ってきた。
14日からは引き受けた国勢調査員の家庭訪問という仕事がスタートする。今のうちに、雨空と相談しながら遅ればせではあるが植え付けを済ませよう。遊びも仕事もちょっと忙しいくらいがちょうどいい。畑仕事も作物に追い立てられるくらいがちょうどいい。

男は野風像くらいがちょうどいい。野球少年はコーチに叱られても負けん気でバットを振りまくるくらいがちょうどいい。
小生のようないい加減男には、何もかも自分の都合に合わせてやるのがちょうどいい。

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『何をか言わんや!』

2020年09月10日 | カープ一喜一憂

        
            2020,9,9 救急の日。カープさんの試合

当ブログのカテゴリーに「カープ一喜一憂」というのがある。
リーグ3連覇を遂げたのは一昨年。昨年はBクラス4位に終わった。その昨年の戦いの脆さから、どの試合もハラハラドキドキする気持ちの表現を、ブログカテゴリー流に「カープ一喜一憂」と名づけた。今年のシーズンも前半までは、辛うじてそのカテゴリーが通用していた。

ところがどうだ。試合数が増えるに従って、一喜一憂などと甘いことを言ってはいられなくなった。
一つ喜んだかと思えば、間違いなく二つも三つも憂いを押しつけられる。まさに一喜二憂や一喜三憂である。こんな言葉は辞書にはないが、だらしないカープの今年の戦いぶりには、こんな悪態もついてみたくなる。

昨夜も地元マツダスタジアムで、当面の敵、最下位のヤクルトさん相手に、6回を終わった時点で10対3の7点リード。だれが見ても優勢で「今夜はイタダキッ!」と思うじゃないですか。しかも、3回にわけなく3点先制されて一旦は負けを意識した。今年の場合、序盤で3点差を付けられたらおおむね負け試合。あきらめかけたところへ、意外や意外!一気に5点をとって反発したではないの。次の回で2点。5回・6回で3点と大差を付けた。試合には「流れ」という目に見えない勢いみたいなものがあって、配色ムードを一気に逆転、中押し、ダメ押し、と来れば普通の采配なら先ず勝ち試合のはずである。

それが7回に4点、8回に3点もぎ取られて、楽勝のはずが終わってみれば、延長の末引き分け。なにやっとんじゃ!!
と、怒り心頭に発する。性根のない投手陣は先発も中継ぎも、打たれ始めたらとことん打ちまくられる。出るのはため息ばかり。
そうは言ってもカープだって、敵地で敵地で8回9回で5点ずつ10点取って7点差を大逆転したことも覚えてはいる。

そんな大逆転で勝ったことは割と早く忘れてしまう。しかし、昨夜のような大逆転負けは、何年も頭の隅にこびりつく。挙げ句「監督の采配がなっちゃいない」「投手がだらしない」「打線が終盤に1点でも取ればいい」などとタラレバノの愚痴の山を築く。そんな最たるファンの一人がここにいる。
ファン心理というのは勝手なものである。お互いにプロの選手で、生活かけて必死にやっているのだから、勝ったり負けたりが当たり前なのに、うちの矛はどんな物でも貫き通す。うちの盾はどんな鋭い矛を持ってきても防ぐ。100%勝てば勝ちすぎて面白くない、という。
面白くなくてもいいから、100戦100勝を見てみたい。などと甘ったるいこというのは、ファン失格かもね。

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「写メ」

2020年09月08日 | 季節の移ろい・出来事

               
 
少しばかりおこがましいので、ちょっと控えめに!!
8月27日、拙ブログにアップした「錦帯橋夕涼み」スナップの、とっておき1枚を、またまた臆面もなくNHKローカル情報番組に投稿した。
さすがに?とっておきの1枚だけあって?すぐに反応があった。

今夕「きれいな錦帯橋夜景ですねー・・・」。キャスターの言葉とともに我が拙作がテレビ画面を占領した。まっこと、カメラのお陰で見栄えのする写真ではあった。ということにしておこう。ただ今回は、そ~っと見守ろうという心境でなんのアクションも起こさなかった。
こんな自慢話をブログアップするつもりも、実はなかったのである。

ところが、まさに「スマホなくして世の中回らない」と言わんばかりの思わぬ展開となったので、自分でも驚いた経緯をちょっとだけ。
実はこの放送が、思いも掛けぬ嫁のお母さんの目に留まった。写メであっちこっち送ってから「素敵なものを見せて頂きました」とご丁寧な挨拶を頂いた。間もなく嫁から「水面に映る錦帯橋は素晴らしいですね、母から写メが届きました」と、お母さんからの写メを添付して寄越した。

事ほど左様に、これはっ!と思った事柄は、写真と言葉で一斉に世の中に広まるのだ。今さら驚くことでもないが「これが現代社会なのだ」と改めて思い直した次第。ボ~~ッとしてたら世間に置いてかれるし、チコちゃんに叱られそう。
それにしても、今日の場合は有り難い事柄なので、どちらかというと嬉しい。しかし、逆に非難される立場に立たされる場合もあることを思うと、怖いね~、と正直思う。

ホンの少し、かんたんスマホを使い慣れてきたこの身ではあるが、武器としての使い方だけは慎まなければ、と思うがどうだろうね~。

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「大過なく・・・?」

2020年09月07日 | ニュース・世相

                  
世の中を震え上がらせた超大型台風10号。
本当にお気の毒にも、台風発生といえば必ず名前の出てくる沖縄県。そして鹿児島、宮崎、長崎など九州地方。
今回の『経験したことのないほど大型で強い台風」も同じように、沖縄、鹿児島、長崎を暴風圏に巻き込みながら北上した。

「命を守る行動を」「最大級の警戒を」「早めの避難行動を」。気象庁の記者会見や気象予報士さんはもとより、内閣総理大臣の生の声でも台風対策、避難行動が呼びかけられた。我が家でもこれまでにないほどの、家の周りの整理をし、風に飛ばされそうな物全てを家の中や倉庫にしまい込んだ。普段は使わないサッシ雨戸も全てを閉めた。物心両面の警戒と対策を施した。

東京の親戚や埼玉の知人からも、激励やお見舞いのメールも頂いた。有り難いことに、さほど心配して頂くような結果ではなかった。
台風の通り道で大難儀をされたり怪我をされた方には申し訳ない言い草になるが、避難を考えるほどの大事には至らなかった。
ただ一つ、これまでにない被害は、東側のテラス屋根の波板が2枚めくれ上がり、飛ばされるのではないかと色めき立ったことである。

2枚飛ばされ兼ねない状態を放っておいたら、間違いなく他の数枚も剥ぎ飛ばされる。ヘタをすると6mのテラス全体の波板が飛ばされる。
波板が飛ばされるだけならお金で解決はつく。しかし、どこに飛ばされるのか、その先でどんな重大な被害が待っているのか。それを思うと矢も楯もたまらず、脚立を引っ張り出し、手頃な石や水入りペットボトルを重しにして、雨だれ側を応急処置した。今度は反対の壁側がめくれ上がってバタバタ大きな音を立てる。コンクリートブロックをロープでくくりつけ、二階の出窓からそーっと下ろして重しにした。取り敢えず奏功。

なんとか夕方までの強風に耐えた。あの風の中を一人で脚立に上がって応急処置。年寄りが怪我をしたり命を落としたりする最悪のパターン。
十分承知していても、どこへ飛ぶか解らない波板をなんとか押さえよう、よそ様に迷惑掛けちゃいけん、という防衛本能は止められないねー。

とまあ、この程度の被害ではあるが、これまでに経験してこなかった内容の被害ではある。それほどに、目や耳で感じるより、実際の風の威力が強かったということ。なめたらあかん。台風中心の右側に当たる南東の風は怖い。築25年の我が家も家主と同じ、修繕のいるお年頃かも。

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「非常勤国家公務員」

2020年09月06日 | 地域活動

           
「私を誰だとお思いか」。「今は単なる田舎の爺やに身をやつしているが、かく申すわたくしこそ、人知れぬ非常勤の国家公務員なるぞ!」。
なんのこっちゃ?とお思いでしょうが、実はわたくし、ここだけの話だけど非常勤の国家公務員なのだ。「常に公務員としての自覚を持って行動しなければならない」という注意書きがついている。そんじょそこらで出会っても、気安く声など掛けないでたもれ。

ちゃんちゃらおかしな話であるが、実は、9月14日から始まる国勢調査の調査員に任命されたのだ。
任命されたと言えばかっこいいが、順番で回ってきた自治会長さんの許に「貴自治会から国勢調査員を推薦してください」という、連合自治会長発信のお願い文が届いた。何をどうするのかよく分からないまま取り敢えず近くの二人に声を掛けてはみた。
「そんな難しいことは出来ん」と断られた。じゃあどうする。「まだ一度も手がけたことのない体験。やってみっか~」ということで我が身を推薦した次第。高市早苗総務大臣の「委嘱状」を受けたからには、吾輩は目下非常勤国家公務員なのだ(笑)

引き受けたはいいが、さっすが公務員さんのお仕事。説明会に参加しなさいと言われて行ってみれば、ダラダラ参考書を読み上げるだけ。
小生以外はみんな頭良さそうな人ばかり。初めての作業の上に、固くなったこの脳みそには馴染まない内容。1時間15分の読み上げに耐えて、「質問」と手を上げれば「コロナの関係でこれ以上時間が使えない。質問者は残って直接担当者に訊きなさい」と。
一旦引き受けたのだからしゃーない。「調査員のしごと」「調査の手引き」などという分厚い参考書をひもとき予習に専念。説明用DVDが最も解りやすくて、内容を自分なりに分析しながら作業手順を整理した。

『調査員は調査の内容を十分に理解していただき、決められた方法で調査を行うことが最も重要なことであり、その事務の良否が調査結果に大きな影響を及ぼすことになります』。と大書してある。それほどの重大な仕事をなんで素人の、非常勤国家公務員に依頼するんじゃろう。
ありあまっている感じのするホンモノの公務員さんに駆け回って頂くのが一番じゃない?と思う。

まいいか、生涯一回こっきり。こんな目に遭ってみるのも何かの縁。せめて柔和な作り笑顔で、与えられた100世帯近くを巡回してみよう。
5年に1度行われる国勢調査。今回が100回目に当たるという。
調査員も頑張るから、肝心な調査を提出する国民の一人一人に、積極的に協力しなさいと呼びかけて欲しいものだ。
そこのあなた、大切な国勢調査、面倒がらないでね。

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『通学の手段」

2020年09月04日 | つれづれ噺

               
                    高校に通う孫君のチャリンコ

孫3兄弟の次男君はいま高校3年生。目下受験に備えて奮闘中である。
家からおよそ10km離れた私立の高校へ、雨の日風の日、暑い日寒い日お構いなしで、自転車通学を頑張っている。
それもいままでのところ皆勤が続いているようで、勉学の方はともかく、元気で休まず怠らず、ひたすら登校しているところは褒めてやりたい。

高校入学するときにお祝いを何にしようか訊ねたら「通学用の自転車が欲しい」という。そんなもんでいいのかと思いながら一緒に見に行って、お気に入りを買ってやった。ただそれはママチャリに毛が生えた程度の、如何にもフツーの自転車であった。心根の優しい次男君は、ジジババの負担を考えて、あまり値の張らないスタンダードでガマンしたのだろう。
その自転車でおよそ1年くらいは通った。そこは花も恥じらう多感な高校生。段々ハイレベルが欲しくなったようだ。

それをジジババにおねだりして来ないのが彼らしい優しさ。お父さんに交渉して、それはそれは豪華なレース用の超軽量アルミ製ハイクラスチャリを奮発させた。前かごもなければ荷台もない。カバンはどこに乗せるのか?カバンはリュックなので、背負ってチャリに乗るという。
雨が降ったら、カバンの上から雨合羽を羽織るので教材が濡れることはない、と鼻を高くして言う。

ジジババのプレゼントチャリは、家の横の方にくすぶっている。それにしても、これほど豪華な、高価なものが欲しかったのに、高校入学の時点では、ジジババの出費に遠慮したのか、はたまた自転車通学が続けられる自信がなかったのかもしれない。今では、こんな素敵なレース用チャリを駆って颯爽と通学。それが昂じて、今では60kmもある父方の里へ何度も往復するほどのチャリマニアになっている。
それはそれで、青春の1ページを楽しんでいるのだから大いに結構である。

今年の暑さには耐えかねるのか、学校帰りに「ばあちゃん、何かない?」と家に上がり込んで冷蔵庫をあさる。
図体は大きく、デッカい靴はいて高級チャリに乗ってはいるが、中身はやはり高校3年生。腹が減っては戦にならないようだ。それが面白いことに、まるで草食系。トマトやキューリに目がない。牛乳も彼が寄ったら半分になってしまう。

そういえば、かつて広島カープのエースを張り、213勝を上げ名球会入りした北別府學投手は、高校時代往復30kmを毎日自転車通学してその足越と忍耐力を鍛えたという話を思い出した。それほどの大物になれなくても、高校3年間のチャリ通学体験は無駄にはなるまい。

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「嵐の前の名月を」

2020年09月03日 | 季節の移ろい・出来事

        

超大型の強い台風が相次いで発生。気象予報士の顔がいくつもいくつもテレビ画面に現れる。
その台風9号は、沖縄地方や長崎五島列島方面に大きな爪痕を残して、朝鮮半島へ上陸。大きな被害をもたらしているようだ。
そして今ひとつの台風10号は「特別警戒レベル」に達するほどの超々大型が予想され、厳重な警戒が呼びかけられている。

明日夕方から明後日にかけて九州に接近、上陸の可能性もあるという。ここ山口県も他人事ではない。
そんな物騒な台風予報の前々夜の9月3日。旧暦7月16日、十六夜の名月が登り始めたのに気がついた。その時はまだ小高い雑木林の上に頭のてっぺんだけが見えていた。一旦カメラを構えたが「まだ少し早い」と判断。パソコンを立ち上げメールをチェック。さて撮るぞと構えたら、無情にもお月様は雑木林を見下ろすほど高く上がってしまっていた。
雑木林から半分顔を覗かせたところを撮りたかったのに。それにしてもまん丸きれいな月ではある。嵐の前の名月とでもいうのだろうか。

       仇櫻夜半,嵐,同義語,句読点,パソコン,心,夜半  夜半に嵐の吹かぬものかわ

できるものなら、今日見るべきは今日見ておきたいものである。
いずれにしても、秋はお月様の美しい季節ではある。今年の仲秋の名月は10月1日とのこと。
月の満ち欠けによって暦を作っていた太陰暦(旧暦)では、7、8、9月を秋としていたことから、その真ん中の8月を中秋といい、8月15日の満月を「中秋の名月」と呼ぶのだそうな。かれこれ1ヶ月先の話である。

さしあたっては、台風10号が大きく荒れ狂わないことを祈りたい。
そしてつながりのない話ではあるが、9月のカレンダー標記は『自分だけで生きているのではない 皆の働きの中に生かされている』とある。
肝に銘じよう。

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