12月21日は、「いよいよ本格的な冬に至るのだから、心して寒さを迎え、風邪など引かないよう体調管理に気を付けなさいよ」
という戒めの意味も込められているのだろうか、冬に至ると書いて「冬至(とうじ)」と言われている。
理屈をこねるまでもない、24節気の一つで、正月明けの「小寒」までの期間を、冬至と言うだけのことである。
この日は、一年で最も昼間の時間が短いと言われている。今日を境に明日から、畳の目ほど日が長くなっていくという。
このように、冬至を境に徐々に日が長くなることから、「悪いことが去って、いいことが巡ってくる」という意味を込めて、「一陽来復」とは冬至を表す言葉とされている。
これから厳しい冬の寒さを迎えるというのに、「いいことが巡ってくる」と考えるのもちょっと違和感はあるが……。
人間の心理を逆手に取って、厳しい寒さに向かう折だからこそ、いいことが巡って来るという励ましの暗示をかけているのかも。
昔の人が考えそうな、逆説的ではあるが奥行きのある言葉として「一陽来復」を受け止めるとしよう。
そして今一つ言うなら、タイトルに敢えて書かせてもらったように「一陽来復」の「復」の字を『福』の字にしたらどうだろう。
とにかく、今日からまた一つ季節は変わる。
そのために、「ユズ」を浮かべた熱い湯に入って、心身を温め、ゆーずー(融通)の利く人間になるようになりたいものだ。
そうして温まった体を維持しながら、無病息災、元気でお正月を迎えたいと願っている。
少しでも日が長くなるのを心待ちにしているのは、誰あろう、このジジなのかもしれない。
放課後教室から連れて帰ったころはすでに夕闇。悠雅君とキャッチボールの一つも出来はしない。
それでなくても運動不足で縮み込みがちな老体は、固くなるばかりである。「じいちゃん、野球やろう」と誘ってくれたら、「じいちゃんも忙しいんよ」と言いながらも、いそいそと団地公園に出向くためには、日の長さが絶対条件である。
野球選手としての契約金1億円を狙うわけでは決してないが、ジジの運動不足解消の片棒は担いでほしいものだ。
鉄は熱いうちに打て!さてどうなることやら。早く日が長くなって二人の練習再開が楽しみな、一陽来福である。
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