コロナ禍の真っただ中では日々の感染者数が地域ごとに発表された。それによって各地域ごとの感染者減少競争みたいな一時期もあった。恐怖に怯え、何かにつけて窮屈で窒息しそうな我慢の時も体験した。旅行など出かけようものならコロナ対策違反者のレッテルを貼られかねなかった。そんな非人間的な生き方を体験して来た我々人間の気持ちの中に「もう元には戻りたくない」「コロナ恐るるに足らず」みたいな願望や見て見ぬふりの欲望に駆られている昨今が見える。
コロナ感染第九波の到来と言っても過言ではない感染者数の拡大が現実的な今なのに、一旦緩めたコロナ警戒心やコロナ撲滅の気概も薄らいでいる。誰がと言うよりも私自身が、多勢で集まって飲食をする「定年退職者の会」再開をワクワクする思いで心待ちしている。1年・2年前では思いもつかない危険状態であるにもかかわらず、4年ぶりの再会と言うお楽しみには、コロナの危険性を無視はしないまでも、完全に受け入れようとしている自分がいる。
「ウィズコロナ」とは、新型コロナウイルスが撲滅困難であることを前提に、新たな生活様式を模索すること、であるが今まさにコロナを恐れすぎず、感染に対する注意はそのまま維持しながら、コロナ以前とおおむね同じ程度の自由な生活を維持するということになるのだろうか。
それは、これだけ感染者が増えると、身近な人や、自分自身が感染することもあって、場合によっては、あまり症状が出ないことさえあるから、実感として怖さが薄れてきたということも大きい。
介護施設などのコロナ対策方針は、経営側も働く介護職員もコロナ真っただ中と大きく変わっていない。「もしも感染が出て生命にかかわるような事態になれば、施設そのものの存在危機に見舞われる。医療機関でもない、我々一般人でもない介護施設職員にとっては「コロナ感染第9波進行中と明確な発表があった方が却ってやりやすい部分がある」との切実な声ももっともであると同情したくなる。
お楽しみ会を2日後に控えている今、やはり健康は自己管理。コロナ対策も自己管理。他人に迷惑を掛けない自己管理を徹底していくしかない。
この灼けつきそうな暑さの中でも、マスクは欠かせないね。熱中症対策との両立を目指して。