「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「不得手の部類」

2021年09月17日 | つれづれ噺

              

台風14号襲来に備えて、家の周りをわずかに整理整頓した。今回も我が住む町に大した影響はないことを祈りつつ。
午後3時半を回っても未だそれらしい兆候のないまま、コーヒータイムに入ろうとしたとき、固定電話が鳴った。
近くに住む姉から。「この前アンタからもらったお米に虫が湧いている。買ったお店と交渉したいので大至急連れて行って」とひどい剣幕である。

お中元代わりに渡した中の、こしひかり5kgのお米の袋に虫が湧いていて食べられない、食べる気もしない。とおカンムリ。
かれこれ7週間前に買ったもので、保管状態はどうだったか。封を切ったのはいつか。など先ずはこちらに落ち度はないのか。買ったお店に持ち込んでも、すでにレシートなど残してはいない。「お店が交渉に乗ってくれるのか?」。姉の剣幕とはまるで反比例にこちらは腰が引けている。

「冗談じゃない、お米なんてものは2ヵ月3ヵ月おいても平気なのが当たり前。ワタシが交渉するから」と。スーパーで一人で買い物することなどない買物素人に対し、買い物の超ベテラン、しかも独り住まいで気持ちだけは勝っている後期高齢者が詰め寄(笑)。
兎に角お店に連れて行って「これこれしかじか、店長さんとお話がしたい」と。先ずはこのアタシがやんわりサービスカウンターの女性と交渉。「どんな店長が出てくるんじゃろか。交渉がうまくいくんじゃろか」。一番不得手な部類といっていいこんな交渉ごとに気持ちは沈む。

小柄な男性がにこやかに現れた。店長である。先ずは買った私がちょっと事情を説明する。姉も「こんなモノを売ってどうするのよ」といった勢いで抗議したくて意気込む。「時々こういったことがあるんですよ・・・」と言うが早いかレジのお姉さんに「返品、お代を返して」と言うことで、交渉も何もない、先方は心得たもので、あっという間に一件落着。大型スーパーの経理事情なんてこんなものか、と驚く。と同時に金さえ返せばことが済むのか。

「店長、7月に精米したコメに虫が湧くのは当たり前のことなのか」「お客はそのたびに交換に来なけりゃならんのか」「虫の湧かないコメを売るべきじゃないのか」。それがこの季節はよくあるんですよ、仕入れ先に注意しておきましょう。その程度だ。今回はコメだったので、ご飯にして頂く前に異常を発見したからいいようなものの、返品慣れしてしまうと、恐るべき大型スーパーのお店事情ではある。
皆さんもどうぞご注意あれ。信頼などという言葉はこの世から消え失せるのかねー。いつかどこかで改めて問題提起してみたくなっている。

コメント
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