「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「薄化粧の朝」

2021年01月29日 | 季節の移ろい・出来事

                
                      畑一面を覆う薄化粧の朝

厳しい冷え込みに、強い北風で海は大荒れとの予報。時折家を揺るがすような突風も感じられた昨夜。
一つ歳を重ねて迎えた朝は、窓がなんとなく白く見える。すぐに窓を開けたら、見渡す限りの銀世界、というほどではないが、少しの気恥ずかしさを秘めたような薄化粧が広がっていた。タマネギ畑もニンジンもその向こうの梅の木の根っこも、うっすら、ほんのり白い。

厚い化粧に憂いを隠し、酒で泪をごまかして・・・・・・などという演歌もあったが、少しだけ素肌が透けて見える程度の薄化粧は、なかなかの風情を感じさせる。
東北・北陸のみなさん、ごめんなさい。白く染まる雪景色に滅多にお目にかかれない地方の人間の戯れ言と、聞き逃してください。

その昔、北海道の知人から「本当の北海道を感じたかったら冬においで」と言われたのを思い出している。
所用で訪れた北海道で、天人峡温泉に行く途中で雪が降り始めた。と思ったら見る見るうちに積もっていく。「乗用車ではもうこれ以上進めない」と、温泉を諦めて早々に旭川のホテルに引き返した。あれは10月半ばであったのに。雪の怖さを知り尽くしている現地の人の知恵というか感覚は、私なんかとは全く違う鋭さを持っていることを改めて知った。若い頃の一コマである。

雪の降り方も、雨の降り方も、風の勢いなども全て、人間に対して優しくない現代社会である。それもこれもオゾン層破壊による地球全体の温暖化などはみな人間がタネを撒いたこと。それに追い打ちを掛けるコロナ禍。どこまでも追求して止まない利便性によって、弱体化していく人間は、これから先どうやって生き延びていくのだろうか。などと考えるとアタマ痛くなるばかり。やめとこ。

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