「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「就職戦線異状あり!」

2020年11月18日 | ニュース・世相

      

コロナという病原菌は、ほんとに碌な奴じゃないと改めて思い知る。
まるで人の人生を狂わせておいて、へっとも思わぬ、にっくき奴ではある。特に、来春学校を終えて就職しようとする大学生、専門学校生、高校生たちすべてにとって、まさしく就職戦線異状あり!取り返しのつかないことになりそうである。

10月1日現在の大卒就職内定率は69.8%という。昨年のこの時期に比べて7.0ポイント減。これは、リーマンショック後の7.4ポイント減に次ぐ下落幅なのだそうだ。
一つでも上を狙い、1点でも多く取りたくて、自らを犠牲にしてでも切磋琢磨した学生生活の揚げ句に待っていたのが、これほどの厳しい就職戦線。受け入れ側の企業がコロナ禍に喘ぐ業績では、新採用の削減に手を付けるのも致し方ない現実である。
そんな構図を誰も止められない現状は、ただただ不憫としか言いようがない。

彼らに落ち度があるのなら「捲土重来を期して出直そうや」という激励も似合うかもしれない。しかし、精いっぱいやることはやってきて、いざ出陣のスタートラインも見当たらず、号砲も鳴り響かない。号砲を打つべき人の姿も見ないまま引き下がらざるを得ない状況は、何としても気の毒である。特に交通機関を含めた観光産業にターゲットを絞ってきた人たちの無念さが手に取るようだ。
コロナ禍ゆえの不公平さを見せつけられる。

長く生きてきて一つ言えるのは、今の就職氷河期にも似た状態がいつまでも続くわけではない。必ずや晴れやかな日が戻ってくる。その時改めて、今持っている情熱をぶつけて新たな活躍の場を見つけて欲しい。人生は長い。軌道修正もやり直しも利く。ましてやスタートの1年2年の遅れはすぐに取り戻せる。そうして振り返った時に「我が人生も波瀾万丈だったねー」と懐かしく思える度量の広さを見せて欲しい。
どっちにしたって、人生一筋縄では行かないのだから。

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