「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「にんにんにん」

2019年02月22日 | 季節の移ろい・出来事

           

今日は2月22日。にんにんにんと2並びの日。それに引っ掛けて「忍者の日」と呼ぶのだそうだ。
伊賀の里、甲賀の里、など忍者発祥の地はこの日は格別な賑わいを見せるようだ。
このように、同じ数字が3つ並ぶ日は、1年間でたった3日しかない。1月11日。2月22日。11月1日。
してみると、案外珍しく意外に目出度い日なのかもしれない。などと今さら悟ったようなことを考えている。

2並びの季節の風物詩と言えば、3m四方の四角い網を川土手から川底に沈めて、産卵のために上流を目指すシロウオをすくいあげる、一種独特の川漁の光景が目に浮かぶ。

そこでちょっと気になるのは、これから旬を迎えるこの5cmそこそこの、透き通った細い魚を漢字で書くと「白魚」である。ある放送局のアナウンサーがニュースで「白魚」を「シロウオ」と読んだ。そしたらエライ権幕で「あれはシロウオではない。しらうおと読むのだ。アナウンサーにしてこれだから最近の日本語が乱れるのは当たり前だ」というお叱りがあった、というお話は先刻ご承知であろう。

これは飽くまでも白魚と書いて文字通り「しろうお」である。元気に泳いでいるヤツを4・5匹すくって酢醤油に泳がせ、ピチピチしたままを喉に通す。これすなわち「踊り食い」の贅を味合う魚である。
一方関東方面には「白魚・素魚」と書いてシラウオという別種の魚がいる。だからややこしくなる。結論は、踊り食いするあの透き通った小魚はシロウオが正解である、というな~~んでもない話。

但し、こんな小さな体ではあってもれっきとした成魚であり、産卵もする。だから人間が摂って食する。すぐ近くの川でも、四手網のシロウオ漁はお目にかかるのに、実際に踊り食いを体験したの40歳過ぎてからである。そして今まで、ホンの数えるくらいしか喉を通していない。それほどに貴重な、高価な旬の味ではある。

こんなブログの縁で、踊り食いの味を思い出させてくれる奇特なご仁は、いるわけないよね~。

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