「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「やる気と練習と」

2017年11月11日 | 家族・孫話

    
    気合を入れて立ち合う悠雅君(左側)     賞状と大型御幣を手に各部の優勝者。一番右悠雅君

『天下御免 豊太閤官許田浦(でんぼ)相撲大会』といういかめしい名前の伝統行事が、孫の悠雅君が通う小学校で行われた。
このいかめしい名前の由来は、420年も昔にさかのぼる。豊臣秀吉が朝鮮征伐に向かう大軍を率いて、海路九州に赴くとき瀬戸内海通津の沖を通りかかった折に大時化(おおしけ、今の台風)に見舞われた。緊急避難で通津の浦に上陸した。時化は4日間に及んだようで、戦場に向かう将兵の士気の低下を恐れた秀吉が、各部隊の力自慢を集めて相撲を取らせた。その時の地名が田浦であったことから、437回を数える今も「田浦相撲大会」として毎年賑わっている。

我が孫三兄弟の三男坊悠雅君は、野球も相撲も得意としている。
野球は「広島カープ二塁手菊池」のプレーをテレビを食い入るように観ている。足の運び、送球の仕方までシビアに批評する。
相撲は「遠藤関」の大ファン。立ち合いの腰を落とす姿勢、手の出し方など、ジジを相手に再現して見せるほどである。

そんな優雅君は、クラスの予選を全勝で通過。本戦に臨む者だけが上がれる土俵に立った。
ここ数日は野球ではなく相撲の立ち合いを、組んでからの押し方を、ジジを相手に入念に練習をした。応援するこの手ににも力が入る。
初戦は1年生代表を堂々と押し出し。決勝戦は同じく1年生を破って勝ち上がった2年生同士の対戦。少しもみ合った末、相手をひっ抱えて土俵の外へ。1・2年生男子の部で見事優勝。昨年に続いて2度目の賞状と大型御幣を手にした。

                              

お腹を空かして我が家に戻って来る夕方の5時。日替わりメニューを注文する彼の胃袋を満たすババは「大変だ~」とこぼす。
そのくらい旺盛な食欲と、やる気と練習が実を結んだ相撲大会優勝。ニッコリ笑顔。また一つ自信を得たようだ。
1学年40人。2クラスしかない小規模校ではあるが、何はともあれトップに立つことで心の中に生まれる自信は、彼を一回り大きくしてくれるのだろう。彼自身が選んだわけではないが、生まれた環境が「鶏頭となるも牛尾となるなかれ」のことわざの通りとなっている。

やがて彼自身が選ぶことになる色んな選択肢が出てくる時代にぶつかるのだろう。
そんなとき、どっちの道を選ぶにしても、自信を持って「自分に合った方向」に進むといいな~、などと先の長い世界に想いを馳せるジジバカである。

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