「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「お姉ちゃんの試練」

2017年06月09日 | 家族・孫話

 
             海の公園大喜び              ハイポーズ!といえばこんな顔を

満4歳の誕生日を明後日に控えた、内孫の長子希さん。
妹が生まれたことによって、1週間、つまり先週金曜日の夜から今週日曜日までの9泊10日を、一人でジジババの家にお泊りすることになった。彼女にとっては否応なしに、お姉ちゃんになるための試練がいきなりやってきたことになる。

小さいころからジジババがそばにいれば、執拗に親を追いかけることのない子であった。
その上、ジジかババかどちらでもいい、一人お守りに付いていれば2・3日はへっちゃらで遊ぶ、いわゆる手のかからない子であった。
そんなことをいいことに、長く親元を離れさせジジババのもとに下宿させることになる。

幼稚園に行き始めてから朝が早くなった。6時そこそこには目を覚まし、ババがそばにいればそれでよし。
ババがいないときには隣のジジの部屋にやって来てジジのベッドにもぐりこむ。

お母さんは?とかお父さんは?などとは訊かない。普通にジジと二人で朝ごはん済ませ「今日はどこに行こうか」と希望を尋ねる。
多くは団地公園のブランコ。時には朝から「海の公園」のリクエストもある。
飲み物、お菓子、シャボン玉、などをリュックに入れて背負わせる。嬉々として半日。照り付ける太陽の下、海岸線をあっち行ったりこっち行ったり、休み休み付き合う。

感じているのかよくわからないままなのか、ひたすら「お姉ちゃんになる試練」を黙って受け入れている。
よる寝る前、たまに恋しくなるときがある。そんな時何の慰めや言葉よりも「スマフォ」が役割を果たしてくれる。
母親のメッセージや妹の動画を見せてもらったりすると、他愛もなくすぐに夢の中。

娘の方の三兄弟の孫たちも多かれ少なかれ、突如訪れた試練に何度か耐え、何度か流す涙を見て来た。
彼らは自分の家がすぐ近くにある。どんな夜中でも歩いてでも連れて行ってもらえる、という安心感が却って「覚悟」の強さを鈍らせたのだろうか。そこへ行くと希さんは、電車でもクルマでも2時間以上の距離があることを知って、覚悟を決めて我が家にやって来るのだろうか。

あおれこれ思うと、親のことは口に出さず、無邪気にジジババに甘える彼女が愛おしくなる。そして、1日でも早く迎えに来いよと、倅に言ってやりたくなる。
成長していく中で、姉妹の有り難さは理解して行くのだろうが、今はただただ長女に生まれた身の哀れを思いやってしまう。

「明日と明後日一緒に遊んだらお迎えが来るからね」というと「ウン!」。やはり返事が大きくなる。

コメント (2)
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