「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「7泊8日の旅を終えて」

2017年06月05日 | 季節の移ろい・出来事

                                  
                  2017年、6月5日(月)AM5:00 日の出

7泊8日の旅を終え、無事元気に我が家へたどり着いたことを先ずはご報告します。
そしてこのページも8日間ご無沙汰したことを、秘かにお詫び申し上げる次第です。
我が家からクルマで約20分。バスを利用しても40分の距離の岩国市街地のほぼ中心にある、市内最大の総合病院に1週間軟禁されたというのが、この旅の真相である。ややこしいことを言って失礼!

早い話が、長年ほったらかしていた持病みたいなものが、ここに来て自覚症状を伴うに至った。
開業医から大病院を紹介され、様々な深い検査を進めた結果、担当医師からも「手術」を勧められついに観念して「決断した」ということ。
「慢性副鼻腔炎・鼻中隔湾曲症・肥厚性鼻炎」という正式診断名が下された。分かりやすく言うと「蓄膿症」である。

手術をすれば直る病気と勝手に決めつけ、全身麻酔だから痛さも感じないし大したことではないだろう・・・・・・などと甘い観測を持っていた。
元々、病に侵されたら闘うしかない。命を取られる病気など滅多にあるものではない、それほど大きな心配は要らんだろう・・・・・・
と楽観的な暗示を自らにかけ、悲壮感は家に置いて出かけるというのが、これまでの小生の「やり方」であった。

もちろん手術は全身麻酔。全く意識のない中で終わってしまう。問題は手術台に上がる前と後にある。
先ずは「麻酔に関する同意書」「救急救命士による全身麻酔中の気管挿管実習の説明と同意書」「抗体検査同意書」「転倒・転落防止のための看護計画同意書」等々、判ったような判らないような同意書の山である。
手術・入院決定の時点で担当医から「診断名」「手術名」「手術内容」「様々なリスク」などの説明を受け、同意している。
にも拘わらず、切羽詰まった時点で数々の同意書を突きつけられるのは、いささか閉口ものではある。

なんだかんだ理屈を並べても、最終的には患者は「まな板の鯉」。手術の成功を祈るだけである。
そうして無事手術が終わり、先ずは担当医師に感謝。部屋に戻されてからの数時間に及ぶ手厚い看護をしてくれた娘や孫をはじめ、看護師さんほか病院職員に感謝である。5人目の孫の出産と重なった小生の手術。術後の看病も出来ず、後ろ髪を引かれる思いで息子夫婦のもとに駆けつけざるを得なかった妻には、却って気の毒な想いをさせた感はある。手術翌日の苦しい中に「無事、女の子出産」の朗報も入った。 

                                
              入院最後の朝食となった「おかゆ」に「ありがとう」

7泊8日の入院生活で、つくずく感じたことは「世の中に感謝」「人の情けに感謝」「人間と人間のつながりに感謝」である。
そんな思いで迎えた退院の朝。箸ですくえるほどの硬めのおかゆに、添えられた「減塩いりこ味噌」で描いた「ありがとう」。
たかだか1週間という短い期間ではあったが、長い人生の縮図にも似た人間社会を味わった。
心にのこる感想を一言で述べるとすれば「ありがとう」である。

術後も毎日毎日朝早く診察椅子に座らされ、涙を流しながら痛さをこらえる治療は続けられた。これは実に痛い。
鼻の奥をキリで揉まれるような痛さである。もちろん部分麻酔をしてからの異物除去の治療ではあるが痛かった。
でも、その痛さも含めて、完治に向けての闘いである。「ごめんなさい、痛いね」とう医師の言葉にやはり「ありがとう」。

コメント (10)
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