錦帯橋から眺める桜並木 錦帯橋から見下ろす、満開のさくら
春に三日の晴れなし、と言われるように唯一好天に恵まれた昨日、汗ばむ陽気に誘われて今年の見納め「終いの花見」を楽しんだ。
春休み最後の日曜日。しかも桜が咲き始めて唯一の好天とくれば、間違いなく押し寄せる人並みは想像できた。
錦帯橋からかなり離れた、穴場の駐車場に入れようとする目論見を、他県ナンバーの車の大渋滞が容赦なく巻き込む。
まあこれも最高のお天気に恵まれた今年最高の「終いの花見」と思って、ゆったりとクルマの流れに身を任せ…。
せっかく遠くの駐車場から歩いて来たのだから、久しぶりに錦帯橋を渡ってみることにした。
ハングル・チャイナ・フィリピンなど、多種多様な言語を耳にしながら、上流に下流にカメラを向ける。まるで錦帯橋を始めて訪れた観光客以上の執念を見せる。ひょっとして、何かの出版物の表紙にでも使えはしないだろうか、と。
満開のさくらの下、悠雅にお弁当を開く花見客 この眺めは、毎年のことながら見惚れる絶景かな
さくらの美しさを「絵に描いたような…」と表現するなら、のどかにゆったりとお弁当を広げる家族の姿は「絵にかいたような幸せ家族」とでも表現するのだろうか。たとえ何かが秘められているとしても、この光景は心和ませるものを感じる。
こうして花見も終わった。いよいよ新年度の始まりである。
高校2年生になる孫兄ちゃん。中学3年生で受験生となるカー君。そして小学2年生になる悠雅君。それぞれに始まる新学期。
健やかに逞しく、それぞれの新たなページを切り拓いてくれたらいい。
そして今一人、大切な春を迎えた姫孫の希さん。今日から幼稚園生、その入園式に臨んでいる。
まさしく満開のさくらの元、母親に手を引かれて、初めて体験する「親の姿が見えない場所での集団生活」への第一歩。
一日も早く馴染んで、お友達もたくさんできることを祈りたい。
春に向かって心弾む一方、何かと気がかりもある新年度スタート。「終いの花見」を終えた今の心境である。