「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「6歳児の秋」

2015年11月06日 | 家族・孫話

   
          1、構えて              2、始動             3、狙い澄まして  

                                    
                            4、打つぞ~          5、カッキ~~ン           6、ナイスバッティング

つるべ落としと言われる秋の日暮れの早さ。
4時に幼稚園から帰ってくる6歳児の悠雅君にとっては、日が暮れてボールが見えなくなるまでの40・50分というわずかな時間が、今はとても大切な野球練習の時間となっている。

幼稚園バスから降りて家に入るなり「今日は何?」と、先ずはおやつの品定め。
たいていは好物が並べてある。テレビを見ながらあっという間に平らげる。
幼稚園での運動量によって、食欲も日替わりとなる。どうかすると「ばあちゃん、おにぎりが欲しい」「エ~、まだ食べられるの?」「ウン」!

腹ごしらえが終わる4時半になると、テレビはプッチン。さっさと靴を履いてお出かけ支度。
グラブとボール、金属バットを抱えて「じいちゃん行くよ~」との催促。
グラブだけは兄ちゃんのお下がりがお気に入りで、新しい物を買ってくれとは言わない。
これまで2年あまり使っていた65cm、450gの木製バットが夏の終わりに折れた。
新たに70cm、600gの金属バットを買ってやった。同時に、1個400円もする練習用ボールを6個も。

全てがお気に入りで、雨さえ降らなければ間違いなく団地公園でうっすら汗をかかされる。
日が短くて有り難い、のはジジの方だけ。その上ジジの脚力は落ちる一方。足の運びは段々遅くなり、目の前のフライさえ、気持ちの上では完全にキャッチしているはずなのに、どうしても一歩前にポトン。昔とは程遠いジジの守備ではあるが、バッティングピッチャーはまだまだいける?

生意気にも、これが6歳児のバッティングフォームである。
バットを立てて構える。体を縮めて左足を上げる。ボールに目を付けて左足を下ろす。バックスイングから振り出す。このバットスピードはなかなかのもの。金属バットが、カッキーンと小気味よい音を立てる。どうかすると無遠慮に、ピッチャーに向かって真一文字に飛んでくる。
へたにお腹で受け止めようものなら大笑いして喜ぶ。最後のフォロースイングがまたいい。
ここまで教えたつもりはないのだが、テレビの野球をしっかり見て、自分なりの咀嚼をしているような。

まさにこの上ないジジバカ丸出し。大笑いされそうな話だが、年齢不相応なこのバッティングフォーム、打球の速さと飛距離に、ついニンマリ。
早い話が子どもの能力は計り知れない。ならば、単純に今の状態から未来を勝手に想定して「ひょっとしたら・・・」などと夢を見れば、生意気6歳児と遊ぶのまんざら悪くないし、疲れも少ない。

言ってみれば、夢をみられるのは今のうちである。

コメント (8)
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