「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「興奮のるつぼの中で」

2014年09月20日 | スポーツ・観戦

 

プロ野球は終盤を迎えて、リーグ優勝の行方もほぼ決まった。
我が愛するカープは、出来れば2位でクライマックスシリーズへ臨んでほしいと願う熱い応援は続いている。
そんな中、思わぬチケットが手に入り、今年4回目の球場観戦が叶うことになった。

金曜日の夜だし帰りが遅くなってもいいや、ということで孫のカー君に声をかけた。
彼の趣味や普段の動向から考えると、果たしてジジに付き合ってくれるかどうか、多少の不安もあった。
ところがどっこい、「行く行く、オレ一度行きたかったんよ、じいちゃん連れてって」と一気にハイテンションに。

まるで好奇心のカタマリのような彼のことだから、プロ野球の勝負の世界より、球場全体の施設や構造などに興味を示すに違いない。今日はジジの野球観戦は置いといて、彼の思うところを見学させるつもりで出かけた。
先ずはバックネット裏の球筋が見える指定席に陣取り腹ごしらえ。
そのころはすでに3回の裏カープの攻撃中。3万近い観衆が、選手の一挙手一投足に大歓声、大声の激励、そして大きなため息・・・。まさに球場ならでは興奮のるつぼに徐々にはまって行く。

相手に8点取られて、敗戦が見えかかった頃に、「休場を一周してみようか」と声を掛けたら、少し重い返事ながら腰を上げた。
色んな売店や施設、観客席の造りなど説明しながら半周したところで、「じいちゃん席に戻って応援しよう」と、ジジの思惑とは異なる意外なことを言う。
「よし帰ろう」元の指定席に戻ると、人が変わったように大きな声を張り上げて応援を始めた。
カンフーバットを打ち鳴らし、一人立ったり座ったりのスクワット応援。まるで何かにとり付かれたような大声援。
残念ながら8対5という敗戦ではあったが、8回1点、9回に2点返したのは、彼の声援にカープの選手が応えてくれたのかもしれない。

最後まで応援して帰り際、後ろの年輩ご夫婦から「カープは負けたけど、お兄ちゃんのお蔭で楽しい試合でしたよ、またここで応援しましょうね」とお褒めの言葉を頂くほどの熱狂ぶりであった。
マツダスタジアムの観客席には、そんな熱気と大きな期待と興奮が潜んでいるようである。 

 

ラッキーセブンには、大観衆の中の一人としてジェット風船を両手に掲げ、まだうろ覚えの「それいけカープ」を大声で口ずさんでいた。そして一斉にジェット風船を夜空に放つ。いい思い出にしてくれたことだろう。
帰りの電車もさぞかし興奮気味な野球談議になるのかと思いきや、広島駅のホームに出た途端に、人が変わったように今度は電車マニア早変わり。
しかも電車のトラブル発生で、途中何度も急停止。それをまたいい方向に話を変えて、見も知らぬいかついお兄さんたちと大いにしゃべって楽しんだ帰り電車の「カー君物語」は後日に回すとしよう。こちらも乞うご期待の話になりそう。

コメント (4)
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