三国岳左千方から伊勢湾大阪湾を区切る深い藪で覆われた分水嶺は、土蔵岳・八草峠をはさんで滋賀県第二の高峰金糞岳へ至ります。
余呉トレイル番外編として金糞岳の鳥越峠から川合へのスルーに親しんできたが、登山拠点高山キャンプ場もウエルカムということでトレイルで結ぶことに。
分水嶺ルートは将来の話として、まずはウッディパル余呉-菅山寺-呉枯ノ峰-川合・古橋-己高山-高山キャンプ場という二日行程のコースで。
今日はさっそく己高山から高山キャンプ場の区間の見まわりをしたが、道はしっかりしていてまったく問題なし。
山頂からの金糞岳白倉岳も迫力があって第二位の高峰にふさわしいもので、南尾根のブナ林も見事です。
高山キャンプ場の西俣谷上流側林道に登り口がありますが、この谷の両岸に随所に残る石垣は水田跡だが高山の人たちが出づくりしていたといわれていて、民俗学者宮本常一の本にも登場する旧きよき面影をとどめる近江高山はそうした歴史に興味のある人には味わい深い場所でもあります。
夏例会で取り上げますので、皆さん乞うご期待です。
ウッディパルから高山キャンプ場まで車だとR365経由で、途中には小谷山、西池野鳥観察舎、五先賢の館、小堀遠州の近江孤蓬庵、高山のまちなみと興味深いスポットが続き観光的にも楽しみは尽きません。
八草トンネルから鳥越峠という岐阜県側のルートもあって、例会に参加して地理勘を養った後で車でひとまわりというのもおすすめです。
トレイルは山をつなぐだけでなく、水源の里や埋もれた観光スポットもつないで、山・自然・旅の醍醐味を多くの人に味わっていただきたいとトレイルクラブでは願っています。