中央分水嶺・淀川水源の森トレイルでカバーしきれていないとっておきの場所が余呉にはたくさんあります。
前回例会の大黒山北尾根(下の写真)の北向かいのショガ谷ノ尾や小音波あたりもそうで、冬のスノーシューでしか行ってませんが今の季節はどんなところか興味津々。
ショガ谷出合の国道から分水嶺のピーク718でのルート開拓の続きとなるのですが、反対側にもルートを拓くと栃ノ木峠や中河内の周囲をひとまわりできることになります。
ということでユキツバキやユズリハ、クロモジなどの低木とササの猛烈な藪に突入です。
風穴を空けながら尾根を登ってゆくとイノシシのけものみちが出てきて、何とか稜線へ抜け出ることができました。
山に生きた中河内ですから稜線の植林道は健在でやれやれと思ったのもつかの間、前方の茂みで何やら枯れ枝が折れる音が断続的に。
立ち止まって様子を見ていると道へ登場、雄グマの成獣です。
10メートルあまり先であり立派な姿に見とれてしまいますが、私に気付かずこちらへ向かってきます。
「オーイ」と叫びますと反対側へ下ってゆき、道を空けてくれましたが、写真を撮る間もなかったのが残念。
雨が降りそうで植林道を急いでショガ谷ノ尾山頂を往復です。
帰りは中河内へ続く尾根にある植林道を下ります。
スギは軒並み皮を剥がれて悲惨な状況でしたが、人が山へ入ることが少なくなるとこの有様です。
トレイルを整備して頻繁に大勢で歩き、奥山へ追払いたいものです。
リーダーダンジョ―的には昨年秋から3連続で相手より先に発見したことになりますが、彼らは忍び足で歩いているわけではないので音がしますので静かに歩いていると聞こえてきます。
自然が豊かな森には昔から彼らがいた訳で生態系維持に大きな役割を担っていることから、何とかニアミスをなくすよう万全を期し共存できるよう願うばかりです。