淀川水源の森の山々より標高の低い中央分水嶺では、長い登り下りはなく歩き主体の森のトレイル。
古い丘陵地が隆起でそのまま持ち上げられてできていて、地形が複雑で読図の楽しみや奥深さが感じられて、他では味わえない魅力となっている。
個人的には余呉トレイルはこの低い中央分水嶺にあり、と思っているくらいだ。
こうした区間のトレイル歩きは、横山岳へ登る時のような体力差は出にくく、だれでも気軽に参加できるのがいい。
といってもゆっくりは登りや急な下りだけで、平坦な場所や緩やかな下りはその人なりにリズミカルに歩けるようチャレンジしてもらっている。
今日の区間はアオダモの花が咲く刀根越・玄蕃尾城跡から北上し、トレイル弁当を水場近くの「ユキツバキ広場」で味わってもらい、沓掛山、椿井嶺を越え、歩けるところまでということでスタートし、津谷山まで行くことができた。
通常は椿井嶺・椿坂峠までであり、よく歩けてよかった。
歩き方をちょっと注意してもらい修正できれば、無理なくこれくらいは歩を進めることができ、なにより歩く楽しさを感じてもらえるのは素晴らしいことだ。
同じような森の風景が続くコースであるが、歩きなれてくるとこれがまた心地いい。
時折木立の切れ間から東に妙理山や大黒山、西に野坂岳や岩篭山が望め、椿井嶺を過ぎたところにある展望台からの敦賀湾など、ことのほか新鮮に見えるから不思議だ。
出会う人もなく、貸切で楽しめるとっておきの区間といえるだろう。
津谷山からのエスケイプルートは長らく使ってなく、藪に戻っていてみなさんの目を点にさせてしまいましたが、みなさん、お疲れさまでした。
懸案の標識も、ここでも必要最小限精神が発揮されて?かわいいものだが三ヶ所(ユキツバキ広場、沓掛山、津谷山)付けることができた。
次回は5/26(日)半明から南尾根経由で下谷山へ。余呉トレイル屈指のブナ新緑が美しい区間です。ふるってご参加を。