フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

似て非なるもの

2015年08月13日 | ふと思う…
 2020年東京オリンピックのロゴマークが発表されたとき、私はすごくいいロゴだと思いました。



 東京オリンピックは1964年にも行なわれていますが、当時ロゴを制作されたのは、かの亀倉雄策さん。しびれるくらい素晴らしいロゴで、亀倉さんのロゴを超えるものは今後も出てこないだろうと思うんですが、その日本が誇る亀倉さんのロゴを、今回(2020年)のロゴは継承しているように感じました。

●1964年東京オリンピックロゴ


 ここまで素晴らしいロゴを先に作られたら、後から作るデザイナーはもうお手上げです…(大汗)2020年のロゴは、1964年のロゴを超えられないにしても、クオリティの高いロゴになっていると思いました。
 ところが、思いもしないところから類似したロゴマークが出てきたため、現在騒動になっていますね。。ベルギーにある劇場のロゴなんですが、これは完全に「似て非なるもの」だと思います。パッと見ただけでもデザインの質がぜんぜん違う。ベルギーの方はバランスが悪く、正直カッコ悪いのです。コレってほんのちょっとした所ですが(1mm、2mmの世界)そのちょっとでこれだけの差が出るのかと思うほど、別物です。
 ただ、一般の方が見て「ソックリ!」だと思う気持ちは分かります。実際、考え方(出発点)は同じだと思うし。でも最終的に出来上がったものは、まったく違うものなんです。
 今回の騒動で一番驚きなのは、ベルギーの劇場ロゴを作ったデザイナー自身が「自分が作ったのとソックリだ」と言っていることです。一般人が「似てるよ」と言うのは分かる。でもデザイナーが「似ている」と、よく言えたもんだなと。私がこのベルギーのデザイナーだったら、自分が作ったロゴのクオリティの低さに恥ずかしくなって、できれば消去したいと思いますもん。。

●ベルギーの劇場「Theatre de Liege」のロゴ


 何回見ても、バランスが中途半端でダサい…(ベルギーのデザイナーさんに恨みはありませんよ!ごめんなさい!)

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