フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

至福のとき

2006年08月25日 | アジア映画
監督:チャン・イーモウ
主演:チャオ・ベンシャン
   ドン・ジエ
   フー・ピアオ

 やられたぁ~。これはかなりいい!「初恋のきた道」のチャン・イーモウ監督ですが、なんの小細工もないステキな映画でした。
 中国の大連。失業中の中年男性と盲目の少女はアカの他人でありながら、少女の継母に面倒を押しつけられたことで、次第に親子のような絆が芽生えるようになる。この失業中年チャオは、ダメ男なんだけど心やさしく人がいい。チャオやその仲間たちの不器用なやさしさにふれ、少女はある決心をします―。
 映画のラストは失業中の彼らや盲目の少女に対して、決してやさしい終わり方ではない。それでもお互いを思いやる気持ちが、生きる希望を与えます。彼らの行動はときに可笑しく、ときに悲しい。お涙ちょうだいの映画なんかじゃないのに、最後は号泣してました。(いつの日かお互いの言葉が聞けますように―。☆☆☆☆☆☆☆☆☆)