
補助水槽の項で触れましたが、私の工作ではときどき接着剤のお世話になっています。
もともと16番バラキット組み立てを中心としていた私ですから、組み立てといえば「真鍮版・ハンダ付け組み立て」が常識--というか唯一の技法なのでした。たまに瞬間接着剤などを使うとしてもきわめて例外的な扱いでした。
そんな世界にプラスチック製の客車などが台頭してきたころ、鉄道模型から遠ざかってしまったため、その後のテクノロジー(特にNゲージ系には)まったく無知な門外漢となってしまいました。
そのわたしが5インチゲージなどというハードボイルドな世界に乗り込んだのですから、当然、ガスバーナが火を吹くことはあっても接着剤をペタペタするなどということはまったく考慮の外のことでした。
それが変わったのは、『ライブスチームに挑戦!』でおなじみの静岡のT井氏からある接着剤を紹介されてからでした。
それがスリーエムの3921という接着剤です。写真右上のものです。2本並んでいますが右のものは3926という硬化剤で、混ぜて使います。
効果のほどは補助水槽の項で触れたとおりですが、しっかり下地を整えて使うとまずはがれる心配はありません。無理にはがそうとすると材料が曲がってしまいますからロウ付けやハンダ付けに等しい威力があるといえます。
そうなると思い出すのが平岡幸三氏の教科書で盛んに使われている「ロックタイト」です。平岡氏の『生きた蒸気機関車を作ろう』で車輪をロックタイトで接着するという技法に接したとき感じたのは、平岡氏には大変失礼なのですが「そんな馬鹿な」というものでした。車輪はキーロックかネジ止めというのがそのときの私の常識でした。
しかしスリーエムの接着力を目の当たりにしてから「ひょっとしたら」と思うようになり、ロックタイトのネジロック剤から使い始めました。能力的には十分だったので、今回「永久固定・はめあい用」というロックタイト638を購入してみました。写真左下がそれです。
さっそくM10ボルトナットでの「はめあい」と、鉄板に10mmワッシャを「平づけ」する二つの方法で実験してみました。
24時間待ってからの結果としては、ワッシャを平づけしたものはペンチでこじると剥がれてしまいました。一方、ボルトナットの方はボルトをバイスに固定し平径17mmのスパナで回してみましたが外すには破壊的な力を加え続ける必要があることが分かり。「はめあい」ではかなりの威力を発揮することが分かりました。
カタログを見るとロックタイトにはさまざまな種類があって、たとえば「車輪の組み立て」に用途を限ってもどれにしようか迷うほどです。
高熱にさらされる蒸気機関車本体の工作には不向きかもしれませんが、キャブ周り、テンダなどはわたしも使っているとおり、かなりの威力があります。
「そんな馬鹿な」と思っている方、一度お試しを。
もともと16番バラキット組み立てを中心としていた私ですから、組み立てといえば「真鍮版・ハンダ付け組み立て」が常識--というか唯一の技法なのでした。たまに瞬間接着剤などを使うとしてもきわめて例外的な扱いでした。
そんな世界にプラスチック製の客車などが台頭してきたころ、鉄道模型から遠ざかってしまったため、その後のテクノロジー(特にNゲージ系には)まったく無知な門外漢となってしまいました。
そのわたしが5インチゲージなどというハードボイルドな世界に乗り込んだのですから、当然、ガスバーナが火を吹くことはあっても接着剤をペタペタするなどということはまったく考慮の外のことでした。
それが変わったのは、『ライブスチームに挑戦!』でおなじみの静岡のT井氏からある接着剤を紹介されてからでした。
それがスリーエムの3921という接着剤です。写真右上のものです。2本並んでいますが右のものは3926という硬化剤で、混ぜて使います。
効果のほどは補助水槽の項で触れたとおりですが、しっかり下地を整えて使うとまずはがれる心配はありません。無理にはがそうとすると材料が曲がってしまいますからロウ付けやハンダ付けに等しい威力があるといえます。
そうなると思い出すのが平岡幸三氏の教科書で盛んに使われている「ロックタイト」です。平岡氏の『生きた蒸気機関車を作ろう』で車輪をロックタイトで接着するという技法に接したとき感じたのは、平岡氏には大変失礼なのですが「そんな馬鹿な」というものでした。車輪はキーロックかネジ止めというのがそのときの私の常識でした。
しかしスリーエムの接着力を目の当たりにしてから「ひょっとしたら」と思うようになり、ロックタイトのネジロック剤から使い始めました。能力的には十分だったので、今回「永久固定・はめあい用」というロックタイト638を購入してみました。写真左下がそれです。
さっそくM10ボルトナットでの「はめあい」と、鉄板に10mmワッシャを「平づけ」する二つの方法で実験してみました。
24時間待ってからの結果としては、ワッシャを平づけしたものはペンチでこじると剥がれてしまいました。一方、ボルトナットの方はボルトをバイスに固定し平径17mmのスパナで回してみましたが外すには破壊的な力を加え続ける必要があることが分かり。「はめあい」ではかなりの威力を発揮することが分かりました。
カタログを見るとロックタイトにはさまざまな種類があって、たとえば「車輪の組み立て」に用途を限ってもどれにしようか迷うほどです。
高熱にさらされる蒸気機関車本体の工作には不向きかもしれませんが、キャブ周り、テンダなどはわたしも使っているとおり、かなりの威力があります。
「そんな馬鹿な」と思っている方、一度お試しを。
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