錯覚を起こすような図表が充実していて非常に楽しく、しかも人間の能力というものの不思議さに唖然とさせられる1冊だ。人間の視覚は、事象を忠実に映したものではなく、非常に多くの要素によって「正確でなくなっている」という指摘には驚かされる。例えば、遠くにあるものは自動的に実際よりも大きく見えているらしく、同様に暗いものは人間の目には実際以上に明るく見えているらしい。素晴らしい風景を写真に撮ったつもりで現像してみると大したことがないように見えるのは、単なる印象ではなく、人間の目がそのようにできているからだという。何故そのようなことになるのか、はっきりとは判っていないようだが、少なくとも「物事を100%正確に見る」よりは、「視覚が安定」している方が生存に適しているということであり、これは大変驚くべきことのように思われる。人間と能力の不思議さをつくづく考えさせられる、本当に興味深い話ばかりだった。(「錯覚学ー知性の謎を解く」 一川誠、集英社新書)
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