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定食屋「雑」 原田ひか

今大人気の著者の新刊。夫に離婚を切り出された主人公が近くの定食屋さんでアルバイトとして働き出すことになり、そこでの体験や出会った人たちとの交流を通じて新たな一歩を踏み出すという物語だ。大きな事件は起きないが、ほのぼのとしたお仕事小説、お料理小説だ。その定食屋さんで供されるのは普通の食材を使った奇を衒わない定番料理で、それを作る際のちょっとしたコツが、面白くて為になる。重苦しい小説が多いなか、少しホッとする一冊だった。(「定食屋「雑」」 原田ひか、双葉社)
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