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崩れる脳を抱きしめて 知念実希人

最近著者の本をかなりのペースで読んできたので、もうそろそろ良いかなと思っていたら、本書が「本屋大賞」にノミネートされたので、読んでみることにした。これまでに読んだ著者の作品は全て医療ミステリーという範疇に入るが、これまでの作品をあえて分類してみると、「謎解き中心のミステリー作品」「医療をめぐる人間模様を描いた作品」「医者たちが悪の組織と戦うサスペンスもの」など、その範囲は結構広い。本書は、二つ目の範疇の作品で、最高傑作という感じではないが、著者の作品のレベルの高さを示すのに丁度良い作品だと思う。この作品にということではなく、著者にということで、本屋大賞に相応しい気がする。(「崩れる脳を抱きしめて」 知念実希人、実業之日本社)

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