燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

減薬困難な医師の状況

2023-05-30 | 闘魂症例検討会

みなさん、こんにちは。

 

多忙な臨床現場において、患者への説得と同意を必要とする脱処方を積極的に行うことは簡単ではない。

 

この分野の第一人者である、オーストラリアのScottらは、脱処方を行うことが困難な医師の状況を以下のように解説している(表1)。

 

表1 脱処方を行うことが困難な医師の状況(文献5の内容を改定)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・多剤処方に対する注意が不足している

・「Do処方」への慣れ

・減薬の方略に対してスキル不足を感じている

・減薬のために診療時間がかなり掛かると感じている

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

現場の医師は、これらの困難を一つずつ克服することで、脱処方のスキルを高められる。

 

具体的に利用可能なツールとして、日本老年医学会の「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」がある。

 

米国では改訂Beers criteria、欧州ではSTOPP/START criteriaなどもある。

 

これらいずれのツールにおいても、高齢者におけるベンゾジアゼピン系薬剤の長期投与は避けた方がよいとしている。

 

 

写真:本島南部、豊見城市の風景です。

 

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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