質問者：平成28年度新研修医のみなさん(臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄)
回答者：徳田安春
Q 先生が医師を志した理由を教えてください。
A 私はもともと身体が弱く、小学校のときには急性リウマチ熱に罹り、心炎も合併しました。そのときに病院にお世話になり、医師に対する憧れを持つようになりました。
Q 診察手技のお勧めのユーチューブでの検索ワードは何でしょうか？
A よいビデオが多数ありますが、とくにSwartz Physical examinationはおススメです。
Q 救急室にCPAの患者さんが搬送されたときに冷静に対応するために準備しておく方法はありますか？
A 時間的に余裕があれば、ACLSのコースで認定証を取ることをおススメします。時間が厳しければ、ACLSのマニュアルを購入して読み、付録のアルゴリズムカードを常に持ち歩き、何度も復習してと、よいでしょう。
Q 研修医として、聴診器とペンライト以外に持っておいたほうがよいツールは何でしょうか？
A 可能であれば、打腱器と眼底鏡の購入もおススメします。
Q カンファレンスなどでよい質問を考えるコツはなんでしょうか？
A 発表者の立場に立ったように想像して質問を考えるとよいと思います。発表者が「聞いてほしい質問」をしてくれるとみんなの勉強になります。基本は、疑問に思うことはどんどん質問しましょう、ということですね。
Q 人生で一番大切にしていることは何ですか？
A ファミリー（家族と親戚。近い友人も含む）です。
Q 総合内科が一番輝くのはどういう病院（場所）ですか？
A 中小の市中病院ですね。大病院でも教育部門を担当すると輝きます。
Q カンファレンスによっては、自分の興味が湧かない内容のものもあるかと思います。そんな場合に学ぶコツはありますか？
A カンファの内容を、自分の担当患者であったらと「想像」しながら聞くとよいと思います。
Q マニュアル本１冊以外に読むべき本などありますか？
A 内科診断レファレンス（上田先生）がおススメですね。症候学では、逸書ですが、講座シリーズ（バイタルサイン、フィジカル診断、診断推論）など。
Q 実家は関東で大学も関東です。3年目の研修先を探すときの考え方は？
A 将来希望する専門診療科での研修が充実しているところの情報を集めて探すとよいでしょう。また、指導医情報を各方面（口コミ、雑誌、書籍、DVD）から集めて、ロールモデルにふさわしい人を見つけて、弟子入りするのもいいでしょう。最終的には、家族との相談ですね。済むところを変えるのは重要な決断です。
今回の特集はここまでです、また機会がありましたら、このような特集をお送りしたいと思います、自然災害や事故が多発してますが、体調管理にはお気をつけ下さい、では次回に。
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