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総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

特集 新研修医のみなさんとのQ&A 4

2016-04-20 | 勉強会

質問者:平成28年度新研修医のみなさん(臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄)

 回答者:徳田安春

 

Q 症例1ケースについて、UpToDateやジャーナルはどれくらい読めばよいでしょうか?

A 時間が限られているときは、UpToDateのSummary & Recommendationのみでも良いと思います。ジャーナルの最新Review Articleなどは、カンファでケースを担当して「お勉強スライド」をつくるときに読むとよいでしょう。

 

Q 英語の勉強はどうされていましたか?学生時代や研修医時代でどうでしょうか?

A 学生時代は、映画をみることとネイティブスピーカーと交流することでしたね。研修医時代は、外国人指導医と交流することと、英語の医学本や論文を読むことでしたね。

 

Q 大学の医局に所属しなかった理由は何でしょうか?

A よい教育を受けるための選択を自分で決めたかったからですね。

 

Q より良い医師を目指すには留学は重要でしょうか?メリットは何でしょうか?

A 必須ではありませんが、世界を知り肌で体感できることは貴重な体験となります。日本人のマインドセットから抜け出すこともできます。必ずしも留学でなくてもよいと思います。ボランティア活動などもいいですね。

 

Q 新専門医制度における「総合内科」と「総合診療」の違いを教えてください。

A 「総合内科」は内科全般の専門研修、「総合診療」は内科に加えて、救急、小児科、診療所などの専門研修も含まれます。

 

Q 沖縄に帰るとかならず行くところはありますか?

A 沖縄そば屋さんですね。

 

Q 佐敷で美味しい飯が食べることができる所はどこですか?

A 津波古(馬天)に、「いち」という海産物居酒屋があり、おススメです。ちなみに私の中学時代の同級生がマスターです。

 

Q 内科からみて整形外科医に求めるものを教えてください。

A 術前と術後の内科的対応、とくにFever Workupの仕方を勉強するとよいでしょう。高齢の患者さんが増えていますので、老年科的知識の勉強もおススメですね。

 

Q 身体所見で正常と異常の見分け方についてのポイントは?

A まずは正常を知ることです。正常を知るには多くの正常患者さんの診察もやっていきましょう。そして、異常かな、と思ったら、指導医にいっしょに診察してもらって、実際に「異常」かどうか確認し、自分自身のスキルにしましょう。

 

Q 初診患者さんにどのくらいの時間をかければよいでしょうか?

A それはケースバイケースですが、一般的には30分程度が目標となると思います。冠動脈疾患の危険因子がある人の胸痛などでは、検査(心電図など)を併行して行うことも重要です。明らかに急性上気道炎(風邪症候群)の患者さんでしたら、短めを目標とします。

 

 今回はここまでです、特集記事はまだまだ続きます、では次回に。

 

Dr.徳田の診断推論講座
徳田安春
日本医事新報社

 

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