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アキレス腱反射に異常をみる疾患

2018-01-16 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。


先週末からHarvard Medical School ICRT in Okinawaのワークショップがスタートしています。

日本だけでなく、世界中から臨床研究者を目指す医師たちが沖縄に集結しています。



それでは、今回はアキレス腱反射です。
 
 
 
 
アキレス腱反射による腓腹筋収縮の速度は甲状腺機能亢進症で増加します。
 
 
また甲状腺機能亢進症ではアキレス腱反射における弛緩相時間も短縮します。
 
 
 
 
逆に、甲状腺機能低下症ではアキレス腱反射の弛緩相時間が延長します。
 
 
 
 
しかしながら、様々な疾患でアキレス腱反射の弛緩相時間に異常を見ることがあります。
 
 
下記のような疾患や状況で、その時間の延長をみることがあります。
 
 
 
神経梅毒
 
脊髄空洞症
 
悪性貧血
 
糖尿病性神経障害
 
神経サルコイドーシス
 
低体温症
 
薬剤性
 
年齢による影響
 
 
 
 
上記のように、アキレス腱反射の弛緩相時間の延長は糖尿病性神経障害でも認められます。
 
 
 
 
また、糖尿病性神経障害において、何度も腱反射手技を繰り返していると、徐々に弛緩相時間が延長し、ついには反射そのものが認められなくなることがあります。
 



写真   南城市の斎場御嶽

 

 

 

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