一日の尿量が500ml以下となった場合を乏尿とよびます。
さらに50ml以下の場合を無尿といいます。
乏尿状態が長く続くと体内で出来た老廃物の排泄が不十分となり、尿毒症(腎不全)という状態になることがあります。
腎不全状態が急に生じた場合(数日~数週間)、急性腎不全とよびます。
急性腎不全は一般的に可逆性で、腎機能は回復することがほとんどです。
乏尿の原因は大きく三つに分類されることが多く、腎前性乏尿、腎性乏尿、そして腎後性乏尿があります。
腎臓自体に原因病態があるのか(腎性乏尿)、あるいは腎臓の前の病態か(腎前性乏尿)、あるいは後ろの構造(腎盂・尿管・膀胱など)に原因病態があるのか(腎後性乏尿)、という原因による分類です。
循環血液量が減少した場合は腎前性乏尿を来たすことがあります。
すなわち、腎臓に入る血管 内容量が低下するという意味で腎前性と呼ばれています。
写真 宜野湾の海と空

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