みなさん、こんにちは。
今回から新しいシリーズ、循環器フィジカルをケースでみていきます。
症例をベースにして、重要な循環器系疾患の身体所見について学んでいきます。
心不全、心原性ショック、大動脈解離、大動脈瘤切迫破裂、肺塞栓症、心タンポナーデ、心原性浮腫などの症例がでる予定です。
ケースを通じて、身体診察とそのピットフォールについて学習します。
身体診察のスキルには次にあげるようなものを取り上げます。
バイタルサインの解釈とショックの鑑別診断
静脈圧の測定
脈の「対称性の破れ」
聴診器の使用法
心音の聴診
心雑音の聴診
奇脈
脈拍欠損
Pit Recovery Time
また、心不全診断に必須の、静脈圧測定、心拍動の触診、過剰心音の聴取、肺クラックル音聴取についてもみていきます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
症例1
50歳男性
主訴:意識障害
糖尿病で外来通院中の患者。以前よりインスリン自己注射を行っていた
喫煙歴あり。今回、予約外の外来の受付窓口にて突然倒れ、救急室へ搬送された
顔色が悪く、多量の冷汗を認めていた。
バイタルサイン:血圧 90/75 mmHg、脈140 /分、呼吸 20/分、体温 36.0度
意識レベルはJCSで III-100
身体所見上、頸静脈怒張あり
心臓の聴診で S3+
両肺野にholo insp crackles
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次回に診断と治療が出ます。
みなさん、それまで考えておいてください!
写真 大浜第一病院でのカンファレンス風景
病歴と身体所見の診断学: 検査なしでここまでわかる (ジェネラリストBOOKS) | |
医学書院 |
好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2018」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。
徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴き下さい。
科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。2017年のメルマガまぐまぐ大賞「健康」部門第4位に選ばれました。
臨床推論の総論とピットフォールをマンガでサクッと1時間以内に習得できます。エキスパート診断医への一歩を踏み出すことができます。「マンガ臨床推論~めざせスーパージェネラリスト~」こちらも合わせていかがでしょうか。
「こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。是非どうぞ。
一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧下さい。