燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

循環器フィジカルケースその1

2018-04-19 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
 
今回から新しいシリーズ、循環器フィジカルをケースでみていきます。
 
 
 
 
症例をベースにして、重要な循環器系疾患の身体所見について学んでいきます。
 
 
心不全、心原性ショック、大動脈解離、大動脈瘤切迫破裂、肺塞栓症、心タンポナーデ、心原性浮腫などの症例がでる予定です。
 
 
ケースを通じて、身体診察とそのピットフォールについて学習します。
 
 
 
 
身体診察のスキルには次にあげるようなものを取り上げます。
 
 
バイタルサインの解釈とショックの鑑別診断
 
静脈圧の測定
 
脈の「対称性の破れ」
 
聴診器の使用法
 
心音の聴診
 
心雑音の聴診
 
奇脈
 
脈拍欠損

Pit Recovery Time
 
 
 
また、心不全診断に必須の、静脈圧測定、心拍動の触診、過剰心音の聴取、肺クラックル音聴取についてもみていきます。
 
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
症例1
50歳男性
 
主訴:意識障害
 
糖尿病で外来通院中の患者。以前よりインスリン自己注射を行っていた
 
喫煙歴あり。今回、予約外の外来の受付窓口にて突然倒れ、救急室へ搬送された
 
顔色が悪く、多量の冷汗を認めていた。
 
バイタルサイン:血圧 90/75 mmHg、脈140 /分、呼吸 20/分、体温 36.0
 
意識レベルはJCS III-100 
 
身体所見上、頸静脈怒張あり
 
心臓の聴診で S3+
 
両肺野にholo insp crackles
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次回に診断と治療が出ます。
 
 
みなさん、それまで考えておいてください!
 
 
 
 
写真    大浜第一病院でのカンファレンス風景

 

 

 

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