医学図書室での物語

みなさん、こんにちは。

 

 

 

市中研修病院の医学図書室に勤務しているA子は、よく病気のことで知人から相談を受けるようになった。

 

 

 

相談を持ち掛ける知人は、親友や親戚、隣近所の人々などだ。

 

医学図書館に勤務しているから最新の医学情報に精通しているだろう、というのが、A子への相談理由。

 

 

 

A子は、最初の数人から軽い相談を受けたときには、嬉しく感じた。

 

たいていは、どの臓器の病気かがわかれば、「その臓器別専門診療科の外来を受診してみたら」という返事で済むからだ。

 

 

 

しかし、だんだん重い相談が増えてくると、プレッシャーを感じるようになった。

 

重い相談というのは、A子の造語であり、症状を一通り聞いてもどの臓器の病気かがよくわからない症状のこと。

 

そのような相談を受けても、どの診療科に行くように勧めてよいかわからない。

 

 

 

もっと重い相談もある。

 

 

 

一度勧めた診療科で診断がつかず、わからないからもう来なくてもよい、と担当医から宣告された場合だ。

 

たとえば、両耳の難聴で相談を持ち掛けてきた70才代男性に耳鼻科受診と勧めたことがあった。

 

しかしながら、耳鼻科診察で原因がわからないと言われたのであった。

 

 

 

そんなとき、毎朝ルーチンの職場の図書コーナーで新刊雑誌の整理をやっていたA子。

 

そこでたまたま「総合診療」という雑誌を見つけたのだ。

 

臓器別の分類に合わない雑誌、総合診療。

 

いったい総合診療とはどういう科なのだろう。

 

 

 

さっそくいくつかのバックナンバーをランダムに拾い読みしてみた。

 

なるほど、この雑誌の特集は臓器別の枠組みではなく、症候別のアプローチの仕方や、救急や感染症などの横断的な臨床トピック、高齢者のみならず、妊婦や小児の診療ポイントなどが展開しており、総合診療医の守備範囲の広さがうかがえる（図）。

 

 

図：「総合診療」誌のサンプル

 

 

写真：沖縄本島北部本部町の海岸の周辺

 

 

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これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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