みなさん、こんにちは。
血圧は心拍出量と末梢血管抵抗によって決まり、さらに心拍出量は1回拍出量と心拍で決まる。
間接的な血圧測定は1拍ごとの測定で決められるので、脈ごとによる1回拍出量の違いは血圧測定値に影響を与える。
しかし、心房細動ではこの現象を無視してしまう傾向にある。
心房細動でRR間隔が極めて不規則な場合には、1回だ . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
瀉血を行って、1,000mLの血液を失うと、起立性の脈拍増加(30回/分)または失神や前失神を起こす。
その脈拍増加の感度は98%であり、特異度98%。
しかし、500mLの血液喪失や立たせずに座らせるだけでは同様の所見は起こらない。
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みなさん、こんにちは。
起立性に血圧が下がった時の反応としての脈拍の上昇がみられなければ、それは原因が体液量の減少ではなく神経原性であることを示唆する。
ベータ遮断薬が投与されている場合は、体液量の減少があっても起立性の脈拍増加がないことがある。
脈拍が増加することには特に何も意味しない。
神経学的病変によっては、起立性変 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
起立性低血圧は、臥位と比べて立位で低血圧になることだ。
主な原因は2つある。
1つは容量低下(消化管出血や副腎不全、利尿薬など)と、もう1つは神経原性由来(ある種の降圧薬、自律神経障害、長期臥床など)である。
比較的頻度の低いものには、心不全(立位で心拍出を増やせない)や褐色細胞腫(ノルアドレナリン受容 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
上肢の血管系に閉塞がある患者では、下肢の収縮期血圧が上肢に比べて高くなる。
高安病などの特殊な上肢の疾患であり、大動脈解離や高心拍出状態(Hill徴候)でもみられることがある。
Hill徴候、特に大動脈弁閉鎖不全によるものでは、間接的測定の下肢の血圧は上肢の血圧より20〜60mmHgも高くなる。
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みなさん、こんにちは。
患者を臥位にして、触診もしくは聴診で膝窩動脈(大腿用のカフ使用)、または足背動脈で(下腿にカフを巻いて)下肢の収縮期血圧を測定する。
上肢と下肢の収縮期血圧の差は、両者を測る前後の神経血管の緊張状態の変化や、何らかの器質的異常によって起こる。
両側の下肢の血圧は臥位で測定すること。
下肢の血圧を座位 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
両上肢での収縮期血圧に差があった時には、少なくとも片側の器質的異常の可能性がある。
片側を測定した後、反対側に移る時に、神経血管系の興奮またらリラックスがある程度生じ、その変化は収縮期血圧と拡張期血圧どちらかに影響する。
有意な内因性の血管閉塞があれば、少なくとも収縮期血圧で10mmHgの差を生じる。
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みなさん、こんにちは。
V−type(低レニン)高血圧とR−type(高レニン)高血圧を区別するとよい。
前者は、ナトリウム貯留と血漿量の増加により心拍出量が増大するもの。
後者は、レニン−アンギオテンシン系で規定される総末梢血管抵抗が高くなるもの。
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みなさん、こんにちは。
20世紀への変わり目の時期、動脈閉塞性疾患は病理解剖でのみ診断できた。
これらの患者では生前に血圧の上昇が認められていた。
高血圧は、広範な動脈閉塞性疾患によって2次的に起こる適応反応と考えられた。
狭窄血管での血流を保つために高い圧力を加えるためのものであるということで「本態性」との仮説を立てた。
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みなさん、こんにちは。
喫煙は、4分以内に収縮期血圧を約20mmHg上昇させることがある。
多くの薬にも血圧上昇作用がある。
例えば、片頭痛薬、NSAID、経口避妊薬、感冒薬、シクロスポリン、三環系抗うつ薬など。
写真:沖縄本島北部、金武町周辺の風 . . . 本文を読む