怠るな!

残しておきたいことと残しておいてはいけないこと

まどみちおさんと戦争協力詩

2014年03月10日 17時14分09秒 | たわごと
2月28日まどみちおさんが亡くなられた

104才やさしい童謡ぞうさんだとかやぎさんゆうびんだとか
すてきな詩を書いてこられて、百才をすぎてもまだ創作意欲をお持ちだと聞いていた

そのまどみちおさんの全詩集(800ページ)を図書館で借りてきた。



詩集の後書きが気になったのだ。

何かで、どこかでまどさんが戦争協力者だったと聞いた気がしたのとその顛末が書いてあるらしいと読んだので。

あんなに優しい詩を書いてこられた方が戦争協力だなんて信じられなかった
どんないきさつがあったのか
興味があった

全詩集の後書きは「あとがきにかえて」として7ページ。数行ほど全詩集出版のお礼に続く全てのページが2編の詩「朝」と「はるかなこだま」について書かれていました。
90才をすぎた詩人が過去の記憶からすっかり消えてしまった自分の書いた詩についての懺悔が書いてあった。

読むのもつらくなるような文章だった

30をすぎた人間に人を殺せとお国のためだと
赤紙が届き精神が高揚する状況で
尊敬する詩人、自分を認め引き上げてくれていた詩人
の北原白秋が亡くなり
その追悼文集に書いた2編がそれだった

状況がヒトを追いつめる
追いつめて追いつめて


そんな国にそんな世にしてはならない