「NPO法人WAN労働争議への支援および理事会への要望」への賛同署名を募集しています。詳しくは以下の呼びかけ文をご覧ください。
転送・転載は大歓迎です。
よろしくお願いいたします。
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「女性のための情報を提供し、活動をつなぐ」ウェブサイトの運営および「女性たちの活動を支える諸事業の展開」を目的として、昨年6月に発足したNPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)( http://wan.or.jp/ )において、昨年末より労働争議が発生しています。
WANで雇用されていた遠藤礼子さんに対し、雇用者であるWAN理事会から一方的な業務内容変更の決定および労働条件の不利益変更の提案があったとして、本年初頭、遠藤さんがユニオンWAN(遠藤さんおよびもうお一人の被雇用者であるAさんを構成員とする)として抗議の意を表明されました。その後、上記労働条件変更についてユニオンWANと理事会が団交の場を設けて協議に入ったにもかかわらず、その最中である1月31日、理事会側から、「現事務所の2月末での閉鎖」の通告、およびユニオンWAN構成員お二人の2月末での退職勧奨が、メールおよびファックスで一方的に送られてきたそうです。
(以上、この争議の経緯についてはブログ「非営利団体における雇用を考える会(仮)仝AN争議を一争議で終わらせない」によります。詳細はブログをご参照ください。 http://precariato.info/ )
WANは「女性たちの活動を支える」ことを銘打ったNPO法人です。そのような法人が、被雇用者に対し、一方的に労働条件の不利益変更を通達するのみならず、その変更をめぐる話しあいの最中に退職勧奨までをも行うとすれば、それは、「女性たちの活動を支える」ことを目指すNPO自らが女性労働者の使い捨てを行うも同然です。「女性たちの活動」「女性のための活動」において、女性の貧困とその背後にある不安定な雇用形態とは、理念上も、そして実質上も、常に重要な問題であったはずです。今回の理事会の措置は、その活動の歴史と精神とに、ひいてはWAN自身の掲げる活動目標とに、矛盾するものではないでしょうか。
また、特定非営利活動促進法において規定されるように、NPO法人であるWANについての情報は市民に公開されるべきものです。実際、WAN会員に限定されず、フェミニズム・女性運動や労働運動にかかわる多くの人々が、今回の労働争議をめぐるWANの法人としての対応に注目しています。ところが、現在まで、理事会側からはこの争議に関して、WANウェブサイト上でもメールニュース上でも、何の説明も声明も出されてはいません。そもそも被雇用者の業務が自宅からのテレワークが可能なものであり、したがって事務所の閉鎖が業務の停止に直結するわけではない以上、「事務所の閉鎖」を理由とした退職勧奨には正当性がなく、労使間の信頼関係を著しく損なうものでしかないように見受けられます。それに加えて、理事会側からの公式声明が一切ないまま労働争議における労使間の協議中に退職勧奨を行うという一連の対応は、第三者である市民の目にも、まず退職ありきで事務所の閉鎖は後付けの理由であるようにうつりますし、そのことがNPO法人としてのWANの今後の活動に及ぼす影響を、私たちは懸念しています。
そこで私たちは、WAN理事会の今回の措置に対する抗議の意とユニオンWANへの支援を表明し、以下をWAN理事会に要望します。
・2月末でのユニオンWAN組合員お二人への退職勧奨を取り消していただくこと
・ユニオンWANとの労働条件に関する団交に真摯に応じてくださること
・WANウェブサイト上で今回の争議について雇用者側から説明してくださること
私たちは、今回の労働争議を、WANという一団体に限定された問題としてではなく、女性運動や非営利団体における雇用・労働という、これまでずっと存在していたにも関わらず軽視されがちであった問題が顕在化したものとしてとらえるべきだ、と考えています。フェミニズムを含め、市民運動は何らかの目的や理念のために力をあわせて行動を起こすものですが、だからといって運動組織の内部に権力関係が一切存在しないわけではありませんし、ましてや労働の対価として労働者に(給与ではなく、あるいは減じた給与に足すかたちで)『達成感』や『運動の高揚感』、あるいは『目的/理念のため』という大義を与えれば充分である、とは言えません。雇用者と被雇用者のあいだの権力関係が隠蔽されることで、声をあげられずに燃え尽きて活躍の場を去って行った活動家はたくさんいます。WANの活動に期待を寄せるからこそ、そして、WANのかかげる目的である「女性たちの活動をつなぎ、支える」ことを将来にわたって真に可能にするためにも、私たち自身が問題の所在を曖昧にせずに真摯な議論を重ねていくことが重要であると考えます。
ユニオンWANへの支援と、WAN理事会への要望について、皆様からの賛同の署名を呼びかけます。この賛同署名は、ユニオンWAN、WAN理事会宛に届けるとともに、ウェブ公開もする予定です(署名非公開希望の方に関しては、お名前は含まず、署名数にカウントだけする形でユニオンWANおよびWAN理事会に届け、ウェブサイトにも数だけを掲載いたします)。
ウェブ賛同署名はこちらから: http://form1.fc2.com/form/?id=512990
または、以下にご記入のうえ、 uwan.support@gmail.com あてにご送信ください。2月10日(水)を第1次、2月20日(土)を第2次締め切りとします(その後に届いた署名については随時届けます)。
「NPO法人WANの労働争議への支援および理事会への要望」に賛同します。
・氏名(実名でも通名でも可)
・所属、肩書き、居住地など(なくても可)
・E-mail (なくても可)
・賛同メッセージ
・公表の可否
非公開希望の方に関しては、お名前は含まず、署名数にカウントだけする形でユニオンWANおよびWAN理事会に届け、ウェブサイトにも数だけを掲載いたします。
お名前は非公開希望、でもメッセージ公開可という場合は、その事セ記ください。
メール送信先: uwan.support@gmail.com
賛同署名の集計経過は以下のブログにて随時報告します。
NPO法人WANの労働争議を支援する
http://uwansupport.blog65.fc2.com/
呼びかけ人(50音順)
小山エミ、斉藤正美、清水晶子、マサキチトセ、ミヤマアキラ、山口智美
(2/6追加) 田中かず子
転送・転載は大歓迎です。
よろしくお願いいたします。
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「女性のための情報を提供し、活動をつなぐ」ウェブサイトの運営および「女性たちの活動を支える諸事業の展開」を目的として、昨年6月に発足したNPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)( http://wan.or.jp/ )において、昨年末より労働争議が発生しています。
WANで雇用されていた遠藤礼子さんに対し、雇用者であるWAN理事会から一方的な業務内容変更の決定および労働条件の不利益変更の提案があったとして、本年初頭、遠藤さんがユニオンWAN(遠藤さんおよびもうお一人の被雇用者であるAさんを構成員とする)として抗議の意を表明されました。その後、上記労働条件変更についてユニオンWANと理事会が団交の場を設けて協議に入ったにもかかわらず、その最中である1月31日、理事会側から、「現事務所の2月末での閉鎖」の通告、およびユニオンWAN構成員お二人の2月末での退職勧奨が、メールおよびファックスで一方的に送られてきたそうです。
(以上、この争議の経緯についてはブログ「非営利団体における雇用を考える会(仮)仝AN争議を一争議で終わらせない」によります。詳細はブログをご参照ください。 http://precariato.info/ )
WANは「女性たちの活動を支える」ことを銘打ったNPO法人です。そのような法人が、被雇用者に対し、一方的に労働条件の不利益変更を通達するのみならず、その変更をめぐる話しあいの最中に退職勧奨までをも行うとすれば、それは、「女性たちの活動を支える」ことを目指すNPO自らが女性労働者の使い捨てを行うも同然です。「女性たちの活動」「女性のための活動」において、女性の貧困とその背後にある不安定な雇用形態とは、理念上も、そして実質上も、常に重要な問題であったはずです。今回の理事会の措置は、その活動の歴史と精神とに、ひいてはWAN自身の掲げる活動目標とに、矛盾するものではないでしょうか。
また、特定非営利活動促進法において規定されるように、NPO法人であるWANについての情報は市民に公開されるべきものです。実際、WAN会員に限定されず、フェミニズム・女性運動や労働運動にかかわる多くの人々が、今回の労働争議をめぐるWANの法人としての対応に注目しています。ところが、現在まで、理事会側からはこの争議に関して、WANウェブサイト上でもメールニュース上でも、何の説明も声明も出されてはいません。そもそも被雇用者の業務が自宅からのテレワークが可能なものであり、したがって事務所の閉鎖が業務の停止に直結するわけではない以上、「事務所の閉鎖」を理由とした退職勧奨には正当性がなく、労使間の信頼関係を著しく損なうものでしかないように見受けられます。それに加えて、理事会側からの公式声明が一切ないまま労働争議における労使間の協議中に退職勧奨を行うという一連の対応は、第三者である市民の目にも、まず退職ありきで事務所の閉鎖は後付けの理由であるようにうつりますし、そのことがNPO法人としてのWANの今後の活動に及ぼす影響を、私たちは懸念しています。
そこで私たちは、WAN理事会の今回の措置に対する抗議の意とユニオンWANへの支援を表明し、以下をWAN理事会に要望します。
・2月末でのユニオンWAN組合員お二人への退職勧奨を取り消していただくこと
・ユニオンWANとの労働条件に関する団交に真摯に応じてくださること
・WANウェブサイト上で今回の争議について雇用者側から説明してくださること
私たちは、今回の労働争議を、WANという一団体に限定された問題としてではなく、女性運動や非営利団体における雇用・労働という、これまでずっと存在していたにも関わらず軽視されがちであった問題が顕在化したものとしてとらえるべきだ、と考えています。フェミニズムを含め、市民運動は何らかの目的や理念のために力をあわせて行動を起こすものですが、だからといって運動組織の内部に権力関係が一切存在しないわけではありませんし、ましてや労働の対価として労働者に(給与ではなく、あるいは減じた給与に足すかたちで)『達成感』や『運動の高揚感』、あるいは『目的/理念のため』という大義を与えれば充分である、とは言えません。雇用者と被雇用者のあいだの権力関係が隠蔽されることで、声をあげられずに燃え尽きて活躍の場を去って行った活動家はたくさんいます。WANの活動に期待を寄せるからこそ、そして、WANのかかげる目的である「女性たちの活動をつなぎ、支える」ことを将来にわたって真に可能にするためにも、私たち自身が問題の所在を曖昧にせずに真摯な議論を重ねていくことが重要であると考えます。
ユニオンWANへの支援と、WAN理事会への要望について、皆様からの賛同の署名を呼びかけます。この賛同署名は、ユニオンWAN、WAN理事会宛に届けるとともに、ウェブ公開もする予定です(署名非公開希望の方に関しては、お名前は含まず、署名数にカウントだけする形でユニオンWANおよびWAN理事会に届け、ウェブサイトにも数だけを掲載いたします)。
ウェブ賛同署名はこちらから: http://form1.fc2.com/form/?id=512990
または、以下にご記入のうえ、 uwan.support@gmail.com あてにご送信ください。2月10日(水)を第1次、2月20日(土)を第2次締め切りとします(その後に届いた署名については随時届けます)。
「NPO法人WANの労働争議への支援および理事会への要望」に賛同します。
・氏名(実名でも通名でも可)
・所属、肩書き、居住地など(なくても可)
・E-mail (なくても可)
・賛同メッセージ
・公表の可否
非公開希望の方に関しては、お名前は含まず、署名数にカウントだけする形でユニオンWANおよびWAN理事会に届け、ウェブサイトにも数だけを掲載いたします。
お名前は非公開希望、でもメッセージ公開可という場合は、その事セ記ください。
メール送信先: uwan.support@gmail.com
賛同署名の集計経過は以下のブログにて随時報告します。
NPO法人WANの労働争議を支援する
http://uwansupport.blog65.fc2.com/
呼びかけ人(50音順)
小山エミ、斉藤正美、清水晶子、マサキチトセ、ミヤマアキラ、山口智美
(2/6追加) 田中かず子