本日シカゴに帰ってきました。
選んだ日は9≠P1。すいていると予測してのことだけれど、やはり大正解。ここ最近乗った国際線飛行機って常に満員だったのだけど、今日は空席けっこうありましたね。航空会社のひとは、最近は9≠P1でも混雑状況はそう変わらないと言っていたけれど、成田での出国審査も、アメリカでの入国審査も、比較的すいていたように思いました。
この日を移動日に選んだおかげで(?)一日中9≠P1のニュースが続くような状況からも逃れることができたし、よかったのかも。
帰って来たシカゴは雨がしとしと降って、肌寒い。もう秋という雰囲気です。
飛行機の中で、ゴア出演の地球温暖化についてのドキュメンタリー、An Inconvenient Truth(不都合な真実)をやっていました。最近の飛行機映画って、子どもむけ系かコメディーみたいなのが多くていまいちだったのだけど、珍しくずっと見たかったが機会を逃していたものを見ることができました。(土井ゆみさんのこの映画のレビューもご参照ください。この土井さんのレビューを読んで以来、見たいと思っていた映画だったのです。)
この映画は、ゴアの地球温暖化についてのプレゼンテーションを中心に、彼が大統領選挙であのような形で負けたこととか、子ども時代の思い出エピソードなどが挿入された構成。ユナイテッド機内誌のレビューでは「もっと偏らない情報もはいっていたらいいのに」とか書いてあったが、映画の目的がこの問題についての関心を喚起することだろうからな。時々「我々は共産主義にも勝利した」とか何とかの、アメリカ政治家的なセリフがはいっていたりするのが気にはなったが、やはりゴアはプレゼンテーションもさすが上手い(まあたしかに、若干政治家のキャンペーン調のノリはあったが)し、アメリカがいかにひどい状況かを中心として、提示される温暖化に関する情報も説得力がありました。ハリケーンカトリーナの映像などは、見るだけで去年を思い出し、胸に迫るものがあります。「科学がAn Inconvenient Truthといった結果を招いてしまった場合、科学者に様々なプレッシャーがあったり、その「事実」が曲げられたりする」という中心となっている問題意識は、昨今の日本でのジェンダーがらみのバックラッシュにも当てはまるなと思いつつ見ていました。
全体的な印象として、ゴアの能力の高さと信念ぶりが目立っていたように思います。これは映画自体のつくりがどうこうってのもあるかもしれないが、それより何より、見ている側の私(そしておそらく、多くの人々)が、無意識のうちに現在のブッシュの状態と比べてしまうからではないかと。(思い起こさせるような演出を映画でもしているし)なんでこの人が大統領じゃないんだ!、この人が大統領だったら今頃どうなっていたんだろう、、、と、また2000年の選挙時を、どうしても思い出してしまい、静かな怒りがわいてくるのです。
もう一つ、どうでもいいことだが気になったのは、映画のなかでかなり頻繁にうつる、ゴアがアップルPowerBookを使っている様子。やっぱりゴアがアップル役員だったりするから、わざわざ頻繁にうつるようにしていたんだろうなーとか思っていたのでした。(うしろ側のリンゴマーク、ちゃんと映っていたし)。アップル派の私としては嬉しいところもあるが、しかしあまりに明らかな宣伝ぶりだな。
この映画、ドキュメンタリーにしてはわりとヒットしているようだし、次のアカデミー賞候補とかになるのだろうか。
選んだ日は9≠P1。すいていると予測してのことだけれど、やはり大正解。ここ最近乗った国際線飛行機って常に満員だったのだけど、今日は空席けっこうありましたね。航空会社のひとは、最近は9≠P1でも混雑状況はそう変わらないと言っていたけれど、成田での出国審査も、アメリカでの入国審査も、比較的すいていたように思いました。
この日を移動日に選んだおかげで(?)一日中9≠P1のニュースが続くような状況からも逃れることができたし、よかったのかも。
帰って来たシカゴは雨がしとしと降って、肌寒い。もう秋という雰囲気です。
飛行機の中で、ゴア出演の地球温暖化についてのドキュメンタリー、An Inconvenient Truth(不都合な真実)をやっていました。最近の飛行機映画って、子どもむけ系かコメディーみたいなのが多くていまいちだったのだけど、珍しくずっと見たかったが機会を逃していたものを見ることができました。(土井ゆみさんのこの映画のレビューもご参照ください。この土井さんのレビューを読んで以来、見たいと思っていた映画だったのです。)
この映画は、ゴアの地球温暖化についてのプレゼンテーションを中心に、彼が大統領選挙であのような形で負けたこととか、子ども時代の思い出エピソードなどが挿入された構成。ユナイテッド機内誌のレビューでは「もっと偏らない情報もはいっていたらいいのに」とか書いてあったが、映画の目的がこの問題についての関心を喚起することだろうからな。時々「我々は共産主義にも勝利した」とか何とかの、アメリカ政治家的なセリフがはいっていたりするのが気にはなったが、やはりゴアはプレゼンテーションもさすが上手い(まあたしかに、若干政治家のキャンペーン調のノリはあったが)し、アメリカがいかにひどい状況かを中心として、提示される温暖化に関する情報も説得力がありました。ハリケーンカトリーナの映像などは、見るだけで去年を思い出し、胸に迫るものがあります。「科学がAn Inconvenient Truthといった結果を招いてしまった場合、科学者に様々なプレッシャーがあったり、その「事実」が曲げられたりする」という中心となっている問題意識は、昨今の日本でのジェンダーがらみのバックラッシュにも当てはまるなと思いつつ見ていました。
全体的な印象として、ゴアの能力の高さと信念ぶりが目立っていたように思います。これは映画自体のつくりがどうこうってのもあるかもしれないが、それより何より、見ている側の私(そしておそらく、多くの人々)が、無意識のうちに現在のブッシュの状態と比べてしまうからではないかと。(思い起こさせるような演出を映画でもしているし)なんでこの人が大統領じゃないんだ!、この人が大統領だったら今頃どうなっていたんだろう、、、と、また2000年の選挙時を、どうしても思い出してしまい、静かな怒りがわいてくるのです。
もう一つ、どうでもいいことだが気になったのは、映画のなかでかなり頻繁にうつる、ゴアがアップルPowerBookを使っている様子。やっぱりゴアがアップル役員だったりするから、わざわざ頻繁にうつるようにしていたんだろうなーとか思っていたのでした。(うしろ側のリンゴマーク、ちゃんと映っていたし)。アップル派の私としては嬉しいところもあるが、しかしあまりに明らかな宣伝ぶりだな。
この映画、ドキュメンタリーにしてはわりとヒットしているようだし、次のアカデミー賞候補とかになるのだろうか。