“反原発”の集会が今月、東京で開かれる。送られてきた案内チラシのスローガンのひとつ「原発では止められない気候危機」が目にとまった。今までは無かったような気がする。国が原発推進の理由としてあげている経済効率性には、廃炉費用や原子燃料サイクル費用、事故対応費用(損害賠償、除染含)なども織り込んでいるというが大いに疑問があるところだ。ただ、地球温暖化の大きな要因である二酸化炭素(CO2)排出量は、石炭火力、石油火力、LNG火力に比べ大幅に少なく、太陽光、風力の自然エネルギーと同程度の説明については、そうかもしれぬと思っていた。この点について発電時はそうだが、使用済み核燃料の数万年にも及ぶという設備の建設、維持の二酸化炭素排出や海洋に排出する温排水による海水温度の上昇があり、原発も温暖化を進めるという意見のほうに手を挙げたい。フクシマで経験したもっとも大切な安全性に対する疑問や核ゴミの処理問題を先送りにしている現状。そうした中で「原発再稼働」へと大きくかじを切ったのが残りわずかの岸田政権。我々も省エネなど使用エネルギーの減少に取り組む一方、国も再生可能エネルギーへアクセルを踏むべきだ。変わり映えのしない次期政権候補に“原発NO!”と声を大にして言いたい。
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