一年で一番過ごしやすいと言われる五月。目に入る新緑や頬をなでる爽やかな風の中でこの季節を楽しみたいところ。しかし新聞、テレビで連日報じられるコロナワクチンの混乱と自粛要請下のGW風景、そして一向に減らない感染者数。行動をとがめられた若者の「いったい、いつまで待てばいいのか」の言葉も理解できる。今や感染拡大の最大防止策であるワクチン接種は、3月からの医療従事者がまだ途中。続いての高齢者は遅れる一方で7月末の完了目途さえも疑わしい。必要な全国民となると2度目の冬に間に合うかどうかとも言われている。後手対応を絵にかいたようなワクチン確保と接種体制の失政、と毒づいていてもストレスが溜まるだけ。この時季いつもどおりに庭の片隅に咲くスズラン、実り始めてきた梅でも眺めながら心落ち着かせて過ごすことにしよう。