スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(アフガニスタン 長い戦いだなあ)

2021-08-17 14:09:49 | 日記
8月17日(火)
 アフガニスタンにソ連が侵攻したのが1978年で、私が30歳の時だ。その時多くの評論家が、ソ連はベトナム戦争のアメリカとは違う、それに陸続きだ、アフガンの住民を全部殺してでも占領するだろうと、言ったものだ。しかし10年戦った挙句崩壊したのはソ連の方だった。評論家の言う事は信用できない見本である。
 その後10年くらいは平穏であったがニューヨークのビルに飛行機を突っ込ませる、馬鹿な事をした。そして今度はアメリカと戦争になった。だが20年戦って遂に勝利したのだ。凄いと言えば凄い話ではないか。米ソという二大超大国に勝ったのである。アフガン人はベトナム人より強いのだ。中国はベトナムに負けた。その中国がアフガニスタンに勝てるわけがない。中国は臆病な国である。ソ連の二の舞になるような事態は極力避けるであろうが、相当にアフガンに譲歩したお付き合いとなるだろう。しかしアフガンの目がウイグルに向いたらどうする。恐らく世界がそのようにアフガニスタンを仕向けるだろう。中国もソ連の二の舞を覚悟して戦うか、あるいはソ連と違ってウイグルを放棄して中原に引っ込むか。
 アフガニスタン人は生まれた時からずっと戦争である。それは今後も続くと思う。日本人からすると、げんなりであるが。
 アメリカ人は馬鹿である。キリスト教徒の現地人しか信用せず、選挙さえ行われればそれで良しとして、現地政権の育成に失敗する。フジモリ大統領を葬り去ってペルーを低開発国の儘にさせた根本原因も、ここにある。韓国だって当初李承晩を信用して暗黒社会に陥らせた。大体その国の宗教を捨ててキリスト教を選ぶような人間は、その国を捨てても構わないという深層意識を持っているのだ。そんな人間に命を懸けた救国の政治が出来るか。また民意の発現にもその国ごとの形態がある。部族長なり宗教権威者を通しての民意発現も、あり得るのだ。選挙では発現できない国もあるのだ。まさにヒラメの目である。アメリカ人は馬鹿だからここが永久に分からない。
 日本だってもし天皇が無くなっていたらと思うと、寒気がしてくる。
 カブール空港で輸送機に纏わりつくアフガン人の映像を見た。当初乗る飛行機が来たと喜んでいる姿かと思ったが、まったく逆で自分たちを置き去りにして離陸する飛行機を、追って走るものだった。そして車輪か何かに摑まって飛び上がった人が、上空から落下する映像があった。現在こういう人たちの為にカブール空港は離陸できない状態になっているそうだ。

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