スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(再びローマ法王)

2019-11-26 09:23:40 | 日記
11月26日(火)
 ローマ法王の演説を聞いて(ただしテレビと新聞記事だが)非現実的な世界観に呆れたが、同時にこういう非現実的世界観でなければ、現実の世界の矛盾とか不合理を見過ごすことが出来ないのだと、よく分かった。
 法王は核なき世界の実現は可能だとこくが、核兵器保有者でもないのにどうやって実現するのだ。全くの現実無視の発想である。
 核の脅威を使って平和について話せるかとこくが、過去世界はそれでやってきた。
 戦争はもういらないとこくが、まるで進歩的文化人に洗脳されたお人好しの日本人である。つまりは法王ははるばる広島まで来てお花畑を語ったのである。能天気という言葉があるが、意味は外で雨が降っているのに自分の脳の中では晴れだと思ってい居るというような事だと考えるが、まさにローマ法王は能天気そのものである。
 宗教者とはそのような存在だともいえるが、ローマ法王はカトリックという巨大集団のトップである。単なる宗教者を超えた、超大国の元首に比すべき、現実的存在という面を持つ。トランプやプーチンや習近平がお花畑を語ったら、世界の人々は明日の不安に震撼するであろう。
 そんな事は法王だってわ分かっていよう。一党独裁でウイグル人等を弾圧し国民に自由を許さない中国を取り込みたいが為に、(これは実に馬鹿げた期待で法王は中国人の数の多さに幻惑されているが、習近平は決して国民がカトリックになることを許さない、偽装のカトリック信者を生み出すだけだ)、悪の中国と付き合う為に現実とは次元の異なる空想の世界を作り、そこに入ることで、悪の中国の現実から逃げているのだ。
 法王は香港について何も言及しなかった。言える筈がない。こういうやり方はグレ子そっくりだ。欧州ではこういう空想論が流行しているのだろうか。

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