スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(東京医大・徴用工他)

2018-10-29 14:58:42 | 日記
10月29日(月)
 東京医大が批判にさらされているが、釈然としない思いだ。マスゴミも評論家もそして人々も、ついさっきまで盛んにペーパーテストの非を鳴らしていたではないか。ペーパーテストによる偏差値優秀人間を、駄目な奴と印象づけて、彼らの採用とか出世を危険視していたではないか。東京医大はペーパーテストだけに頼らない、全人格的な入試選抜をしていたと、考えたら間違いなのか。
 自衛官の採用をペーパーテストだけでしていたら、体力に劣る女子が半数を占めるかも知れないが、自衛隊はそんな採用をしない。それを誰も不思議に思わない。医者だって体力勝負の面があるとしたら、東京医大は偏差値人間に囚われない賢明な選抜をしていたと、むしろ褒められてしかるべきだ。
 女子と浪人の排除が全人格的な選抜方法かとなると、確かに疑問は出るが、ペーパーテストだけに頼るなと言ってきたマスゴミ、評論家、人々も、自分たちの主張に沿って取り敢えず東京医大は動いていたと、積極的に評価するのが当然であろう。やるべきは選抜方法についての検討であり、ただ点数を誤魔化したと非難して済ますのは、己の主張がいかにいい加減なものだったかという証明である。東京医大が経験則から女子と浪人の多くは医者に向かないと結論するのなら、それを覆すか、少数の向く者を見つけ出す方策を提言すべきである。

 明日韓国最高裁で徴用工判決が出る。予想だが、日本に金銭的な救済を要請するが、日本企業への罰則は法的に課せない、そんな政治的判決になるのではないか。自衛艦の派遣中止で文も安倍政権の決意を知った筈だ。もし日本企業を有罪として資産没収でもすれば、日本から強烈な対抗を受けると考える筈だ。しかし、普通の人ならそう考えようが、文は別かも知れない。北の事しか頭になくて、自由主義陣営の結束など考慮する余地を持たないかもしれない。罰金刑の有罪判決なのかも知れない。

 メキシコを縦断してホンジュラスから難民が6千人もアメリカに向かうという。よほどの健脚の人で二月はかかろう。難民なら四か月か。途中の生活物資や寝る所はどうやって確保するのだ。とても自然発生的に起こったとは思えない。アメリカへの嫌がらせであろう。メキシコは列車やトラックを用意するつもりか。中国やロシアは陰で食料を援助するか。そういう扇動と支えがなければとても出来まい。しかし6千人もの難民である。通過した跡が、イナゴに食い荒らされたようにならなければいいが。
 
 外国人労働者の新たな受け入れ方法が検討されているという。しかしTPPは人の自由な行き来を保証するものではなかったのか。TPPを結んだ以上外国人の移住は必至だと思っていたのだが、保守の評論家からそう言われて反対していたのだが、違うようである。では保守の人が言った「亡国最終兵器」とは何であったのか。郵政改革でアメリカに金を取られると騒いだように、根拠のないデマだったのか。外国人受け入れの新たな法律がTPP批准の為でないとしたら、彼らは嘘を言っていたことになる。
 産業界は人手不足解消が急務なのだろうが、日本はアラブのようにオイルマネーが入る国ではない。自国民の数以上の労働力が要るということは、国内で必要とされる需要以上の仕事を産業界は抱えている(或は通常以上の贅沢を日本人がしている)ということだと、素人の私などは思うが、それがいつまでも続くであろうか。急場を凌ぐだけなら、数量制限を、ぜひともすべきだろう。

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