スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(四苦八苦は本当?)

2020-01-17 16:41:48 | 日記
1月17日(金)
 四苦八苦の生苦の意味が分からない。ネットを見ても仏教用語とあるだけでどんなお経に出ているのか分からない。多くは生まれてくる事が(誕生ではない、誕生の頃は記憶がないから苦も感じない。人生を送るとの意味だろう)、苦だと解説しているが、それでは現代人は誰もが仏教に見向きもしないだろう。
 四苦は生老病死と言われるが、生が楽しい事だから、それを失う老病死が苦となるのではないか。生を苦と捉えるなら老病死は付属(下位カテゴリー)した苦のようなもので、四つ上げる必要は無いように私は思うのだが。だから生まれてくることが苦だとの説明は文献解釈を間違えているものではないかと思う。本当は七つの苦しみを挙げてそれを包含しているものを生と言う、そういう原文なのではないかと考える。
 有名な一隅を照らす(一隅という限定された己の場所で輝くことが大切だとかの意味)は、一隅からサーチライトのように全世界を照らすの原意を、誤って解釈したものだとの説を聞いたことがあるが、それと似た話なのではないだろうか。
 しかし仮にこの通りだとして、生を苦と捉える仏教に、現代人が心を寄せるであろうか。成程生を苦と捉えるからこそ救いが珍重されるのであろう。生が楽しいものならその満喫を説く宗教(壁を乗り越えるとかの生き方改善的なものも含めて)の方が喜ばれよう。死んだ後は何もないでも、現代人には受容されるのではないか。仏教の話を聞いていると救いを際立たせるために、事更に生を苦だと押し付けているように感じるのだが、どうでしょうか。